スーパーカブ110 228,900円(3月16日発売)
★ホンダ スーパーカブ110 車両解説
“ニューベーシックカブ”を開発コンセプトに、スーパーカブ110がフルモデルチェンジ
2009年6月にラインナップに加わったばかりのスーパーカブ110が、早くもフルモデルチェンジを受けた。
従来のスーパーカブ110は、いかに“スーパーカブ”らしいイメージを残すか、に配慮されたキープコンセプトのボディスタイルを持って開発されたのに対して、今回のモデルでは、従来のスーパーカブのデザイン・イメージにとらわれることなく、純粋にビジネスモデルとしてのユーティリティをアップトゥデート、突き詰めていったらこのスタイルになった、と思わせるほどの変身ぶりだ。東南アジア系のカブ・デザインを彷彿させるデザインでもある。
しかも前モデルでは、国内専用モデルとして開発され、生産も国内の熊本製作所で行われていたのに対して、今回のモデルでは、中国の新大州本田摩托有限公司で生産を行い、東南アジアなど海外市場を主なターゲットとしたモデルへと変身している。
ちなみに、前モデルの2009年6月以降の変遷を記録しておくと、同じ2009年10月には、大型のフロントバスケットとリアキャリアを標準装備したビジネスモデル“スーパーカブ110プロ”をラインナップに追加。価格は39,900円のプラス。
2010年2月には新色“コルチナホワイト”を追加。従来からのコスタブルーと、アバグリーンに合わせて3色の設定に。さらに2010年8月に、ブコブルーRとバージンベージュR、2色の新色を追加。そして今回のフルモデルチェンジへとつながる。
新型スーパーカブ110はまったく新しくなったスタイル以外にも、低フリクション技術を満載した新開発エンジン、20mm延長したホイールベースを持つバックボーンタイプのニューフレームなどにより「世界のより多くのお客様に通用する実用性や経済性、快適性、デザインに加え、さらにお求めやすい価格を目指したモデル」となっている。
★HONDA プレスリリースより (2012年2月20日)
「スーパーカブ110」をフルモデルチェンジしお求めやすい価格で発売
Hondaは、ビジネスや通勤、レジャーなど幅広い用途で多くのお客様に支持されている「スーパーカブ110」をフルモデルチェンジし、お求めやすい価格で3月16日(金)に発売します。
今回のスーパーカブ110は、「ニューベーシックカブ」を開発コンセプトに、世界のより多くのお客様に通用する実用性や経済性、快適性、デザインに加え、さらにお求めやすい価格を目指したモデルです。
エンジンは、低フリクション技術を多岐にわたって採用した高効率の空冷・4ストローク・単気筒110ccを搭載。低・中回転域でさらに力強いトルク特性とすることで、荷物の積載時や登坂時でさらに取り回しやくすしています。
車体は、剛性に優れたバックボーンタイプのパイプフレームを踏襲。フレーム剛性の見直しや、ホイールベースを20mm延長することなどで、荷物積載時の安定した走行に寄与しています。
デザインは、スーパーカブの伝統的でオリジナリティのあるスタイリングをベースに、シンプル、フレンドリー、質実を表現した“丸みのある四角”をテーマとして、さまざまなライフシーンに適するスタイリングとしています。
生産は、中国の新大州本田摩托有限公司で行い、調達から生産まで高効率化を図ることで、メーカー希望小売価格は従来モデルに比べ21,000円低く設定。よりお求めやすい価格を実現しました。
- ●販売計画台数(国内・年間)
- 9,000台
- ●メーカー希望小売価格
- 228,900円(消費税抜き本体価格 218,000円)
- =スーパーカブ110の主な特長=
- ●高い環境性能と経済性を両立させた110ccエンジン
- 空来・4ストローク・単気筒110ccエンジンは、低・中回転域でさらに力強いトルク特性にすることで、荷物の積載時や登坂時に扱いやすさを向上させています。
- なお、従来モデルで採用した低フリクション技術や排出ガス浄化システムなどは継続して採用しています。
- ・電子制御燃料噴射装置(PGM-FI)※の採用
- ・バッテリーが完全に放電した状態でも、キックによって始動ができるシステム
- ・低フリクション技術として、クランクシャフトに対してシリンダーをオフセット配置したオフセットシリンダーや、ローラーロッカーアームなどを採用
- ・マフラー内にキャタライザー(三元触媒)を採用
- ・発進と変速にそれぞれ独立したクラッチ機構を備えた2段クラッチシステムを採用し、変速時のショックを軽減
- ※PGM-FI(Programmed Fuel Injection)は、Hondaの商標登録です
- ●剛性に優れた車体
- 格段面パイプを採用したバックボーンフレームは、高い剛性を確保しています。今回、フレーム剛性の見直しとホイールベースを20mm延長した仕様とすることで、供物の積載時も安定した走行に寄与しています。シート高は、従来モデルと同様の735mmとすることで、安心感のある足着き性を確保しております。ボディカバーは、錆の心配がない樹脂製を採用。リアフェンダーは、後端部を伸ばすことで路面からの水や泥の飛散を抑える形状としています。
- ●機動性に優れ存在感と力強さを表現したデザイン
- デザインは、スーパーカブのオリジナリティを活かしながら、シンプルでありながら直線と曲面を融合させ、存在感と力強さを表現しています。ヘッドライトは、視認性と被視認性に優れた新設計の角型マルチリフレクターを、リア回りは水平基調にレイアウトした新設計のテールランプを採用することで、実用的でありながら斬新なイメージを演出しています。
- 車体色は、スマートブルーメタリック、パールシルキーホワイト、パールバリュアブルブルー、バージンベージュ、パールプロキオンブラックの5色を設定。ビジネスからレジャーまで幅広い要望に応えられるカラーバリエーションとしています。
- ●その他の主な装備
- ・エンジン始動が簡単なセルフ式スターター(キック式併設)
- ・視認性に優れた各型デザインのメーターパネル
- ・荷物の積載に便利なリアキャリア(長さ331mm<ガードを除く>、幅299mm)
- ・買い物で便利なコンビニフック
★主要諸元
車名型式 | EBJ-JA10 | |
---|---|---|
スーパーカブ110 | ||
発売日 | 2012年3月16日 | |
全長×全幅×全高(m) | 1.915×0.700×1.050 | |
軸距(m) | 1.210 | |
最低地上高(m) | 0.135 | |
シート高(m) | 0.735 | |
車両重量(kg) | 98 | |
乾燥重量(kg) | - | |
乗車定員(人) | 2 | |
燃費(km/L) | 63.5(60km/h定地走行テスト値) | |
登坂能力(tanθ) | - | |
最小回転半径(m) | 1.9 | |
エンジン型式 | JA10E | |
空冷4ストローク単気筒SOHC2バルブ | ||
総排気量(cm3) | 109 | |
内径×行程(mm) | 50.0×55.6 | |
圧縮比 | 9.0 | |
最高出力(kW[PS]/rpm) | 5.9[8.0]/7,500 | |
最大トルク(N・m[kgf・m]/rpm) | 8.5[0.87]/5,500 | |
燃料供給装置形式 | 電子制御燃料噴射装置(PGM-FI) | |
始動方式 | セルフ式(キック式併設) | |
点火方式 | フルトランジスタ式バッテリー点火 | |
潤滑油方式 | 圧送飛沫併用式 | |
潤滑油容量(L) | - | |
燃料タンク容量(L) | 4.3 | |
クラッチ形式 | 2段クラッチシステム | |
変速機形式 | 常時噛合式4段リターン | |
変速比 | 1速 | 2.615 |
2速 | 1.555 | |
3速 | 1.136 | |
4速 | 0.916 | |
減速比1次/2次 | 4.058/2.500 | |
キャスター(度) | 26°30′ | |
トレール(mm) | 73 | |
タイヤサイズ | 前 | 70/90-17M/C 38P |
後 | 80/90-17M/C 44P | |
ブレーキ形式 | 前 | 機械式リーディングトレーリング |
後 | 機械式リーディングトレーリング | |
懸架方式 | 前 | テレスコピック式 |
後 | スイングアーム式 | |
フレーム形式 | バックボーン式 |
製造事業者/新大州本田摩托有限公司 製造国/中国 輸入事業者/本田技研工業株式会社