2016年9月23日 

■“バイクが、好きだ。”な人達に向けたイベントの新しいカタチ「群馬大学モーターサイクルカレッジ」が行われた!

「バイクが、好きだ。」ポーズで記念撮影! ※写真をクリックすると大きく、または違う写真を見ることができます。


今回のイベントの舞台となった群馬県桐生市にある国立・群馬大学。100年近くの歴史をもち、正門周辺にも風格ただよう。

 秋分の日・9月22日、群馬大学・桐生キャンパス内にて行われた「群馬大学モーターサイクルカレッジ」。今年4月、東洋大学・板倉キャンパスにおいて初の試みとして手探り的に開催されたイベント「モーターサイクルカレッジ2016」に続く、第2回目となる催しである。

 こちらのキャンパスは理工系ということもあってか学生や教授ら教育の現場の皆さん、工業製品であるバイクに興味をもつ人は少なくない。そういうこともあり今回のイベントは群馬大学バイク部が主催、これからの世代にバイクの魅力を知ってもらうのはもちろん、二輪車の安全運転教育にも力を入れているホンダモーターサイクルジャパンが共催というカタチで実現している。




「パネルディスカッション」風景。二輪車に関する現在の世界における状況、エネルギー、そして将来について一般参加者にも面白く、そして勉強になるハナシが展開される。また、多くの人が関心と不安を持っている自動運転の話題も。理系学生ならではの悩みも質問に。 (写真左より)本田技術研究所 上席研究員の林 徹さん、群馬大学 バイク部 部長の荻原健太さん、副部長の古舘竣哉さん、理工学部 教授の石間経章さん。林さんはこれまでDioなどスクーター用量産エンジン設計やDCT、EVシステムなどに携わるシニアエキスパート。司会進行は理工学府 准教授の山田圭一さんが務めた。

 今回のイベント、オープニングでは本田技術研究所 二輪R&Dセンターの上席研究員を招き、群馬大学の教授、バイク部員とパネルディスカッションを実施。学生はもちろん、一般参加者にとっても面白く、そして興味深いハナシが展開された。

 午後はすっかりお馴染み、全日本チャンピオンの“GATTI”こと小川友幸選手がトライアル・テクニックをデモンストレーション。トライアルは限られたスペースで実演できるというメリットのみならず、速さを競うロードレースやモトクロスと異なり、手が届きそうな間近で見ることができる“神業”は、すなわちバイクを操る楽しさに加え、実は安全運転にも直結していることをストレートに発信できるスポーツだ。小川選手は2回実演を行い、それぞれ巧みな話術と運転術で、観覧者を大いに喜ばせてくれる。

 交通安全教育という点でトライアルのデモ同様、「モーターサイクルカレッジ」のマスト・コンテンツであるライディングスクールも実施。ベテランインストラクター指導の下、じっくりとライディングの基礎を覚えることができる。参加した学生さんらはさすが若いだけに理解力が高く、上達効果の表れも早い。

 その後は原付からアドベンチャーツアラーまで、ホンダの人気モデルを揃えた体験試乗会を実施。イベント当日は秋雨に加え、理工学部がまだ夏休み期間ということもあって閑静な雰囲気のキャンパスであったが、そのおかげでライディングスクールや体験試乗も可能となった。参加者にとっても貴重な機会だったと言えよう。

 さて、「モーターサイクルカレッジ」は今年中の開催は未定。来年春以降の第3回は美術大学あたりでの開催に期待したいところ。バイクに興味のある美大生の皆さん、いかがでしょう?

先日、トライアルの国別対抗世界選手権「2016 FIM トライアル・デ・ナシオン」で2位を獲得した日本代表チームのメンバーでもある小川友幸選手が大学構内の限られたスペースながら華麗なる大技を披露! 
限られた時間ながら濃密なレクチャーを受けることができる本格ライディングスクールを実施。しかも参加費は無料!
人気沸騰・アフリカツインをはじめ、ホンダ人気モデルを体験試乗は初の試み。原一からアドベンチャーツアラーまで各ジャンルのファンライドを実感できる。
“夢”のロードゴーイングモデル・RC213V-Sも展示。しかも今回は跨ることやブリッピングを体験することができた! 記念撮影でも人気の気さくなチャンピオン・小川選手のまわりはイベント終了まで人が。全日本や世界トライアルを戦うマシンにも跨らせてくれる。