Dio110 199,500円(7月18日発売)
★ホンダ Dio110 車両解説
手ごろな価格と、軽快な走りをイメージさせるスタイルの新原付二種スクーター
1988年1月に発売開始された“メットインスクーター”以来の由緒正しき「Dio」の名称が与えられた新原付二種スクーター。
四半世紀にもわたるDioの歴史だが、実はそのヒストリーの中に原付二種モデルは登場しなかった。というのも原付二種としての役割は、それぞれの時代に、リードであったり、スペイシーだったりと“アップ・グレード”のモデルにラインナップされてきた経緯がある。若者向けのスポーティ・スクーターとしての存在だった時代もあるが、要するにDioはあくまで一貫して廉価版の原付スクーター、という存在に徹してきたのだ。
今回、リード・EX(107cm3)が存在しているにもかかわらず、あえてDioの名称を使ったのは、原付二種需要の高まりから、選択肢を増やすためアップ・グレード・ユーザーにはリードを、手軽な価格を求めるユーザーにはこちらのDioをという棲み分けを図るべくあえてDioの名称を付けたといえるだろう。
ちなみにリード・EXは249,900円、対するDio110は20万円を切る199,500円という価格設定だ。またホンダにはさらに上級のPCXという原付二種モデルも存在する(価格は299,250円)。Dio110の登場により、廉価版からトップモデルまで3タイプと、ワイドな原付二種スクーターのラインナップが完成した。
搭載するエンジンは排気量こそ107cm3とリード・EXと同一だが、こちらは新開発の空冷単気筒エンジンを搭載する。燃費はリード・EXの50.0km/Lに対して52.0km/Lと向上。さすがに最高出力はリード・EX比で0.4馬力、最大トルクは0.6N・m少ないが必要にして充分だろう。
さらにDio110では、セルばかりでなくキックも併設され、万が一にもバッテリーが上がってしまっても始動を確実にするPGM-FIとキックによって始動ができるというプラスの安心感もある。
ブレーキはホンダ独自のコンピブレーキ(前・後輪連動ブレーキ)、フルフェイスが入るシート下収納ボックス(容量18リットル)などを装備。
★HONDA プレスリリースより (2011年6月28日)
スタイリッシュな新型スクーター「Dio110」を新発売
Hondaは、洗練されたデザインに軽快な走りと優れた燃費性能を融合し、お求めやすい価格を実現したスタイリッシュな原付二種スクーター「Dio110」を7月18日(月)に発売します。
Dio110は、スポーティーな走りをイメージさせるスタイリングと、容量18L※1のシート下収納スペースなどの実用性を兼ね備え、幅広いお客様の嗜好に応えるモデルとして開発しました。ボディカラーは5色のバリエーションを用意しています。
新設計の空冷・4ストローク・OHC単気筒110ccエンジンを搭載。52.0km/L(60km/h定地走行テスト値)の低燃費と、力強く滑らかな走りを実現するなど、高い環境性能と十分な出力特性を両立しました。また、14インチの大径ホイールを採用し、市街地や郊外での走行で高い安定性と快適な乗り心地を実現しました。さらに、Honda独自のコンビブレーキ(前・後輪連動ブレーキ)を装備し、安定した制動力を得ることを可能にしています。
- ●販売計画台数(国内・年間)
- 18,000台
- ●メーカー希望小売価格
- 199,500円(消費税抜き本体価格 190,000円)
※価格(リサイクル費用を含む)には保険料・税金(消費税を除く)・登録などに伴う諸費用は含まれておりません。
- =主な特長=
- ●スタイリング
- ファッションに敏感な若者層を中心に、幅広いお客様に受け入れられるよう、シンプルで飽きの来ないデザインを採用。全身はエッジの効いたラインで構成し、コンパクトでありながら存在感を持つスタイリングとしています。
- ●カラーバリエーション
- デザインを際だたせる、5色のカラーバリエーションを用意しました。
- ・キャンディーアルジャブルー
- ・ボスグレーメタリック
- ・キャンディールーシッドレッド
- ・パールプロキオンブラック
- ・パールホワイト
- ●エンジン
- 新設計の空冷・4ストローク・OHC単気筒110ccエンジンを搭載。常に最適な燃料を供給するPGM-FI※2を採用することで、環境性能と扱いやすいパワーを高次元で両立しました。加えてマフラー内に装備した触媒装置(キャタライザー)の採用により、国内二輪車排出ガス規制に適合する高い環境性能を実現しています。さらに、寒い朝などでも安定した始動性を実現するとともに、万が一バッテリーが完全に放電した場合でも、キックによって始動ができるシステムを採用しています。
- ※1 PGM-FI(Programmed Fuel Injection System)は、Hondaの商標登録です
- ●主要装備
- ・アルミダイキャスト(鋳造)製法の14インチ大径ホイール
- ・安定した制動力を得ることを可能とした、Honda独自のコンビブレーキ(前・後輪連動ブレーキ)
- ・スポーティーなデザインのメーターパネル
- ・容量18L※2のシート下収納スペース
- ・使い勝手のよいフロントインナーラックとコンビニフック
- ・洗練されたスタイリングを損ねず、パッセンジャーの使い勝手も考慮した可倒式ピリオンステップ
- ・盗難やいたずら抑止に効果的なシャッター付キーシリンダー
- ・大型アルミ製リアキャリア
- ※2 Honda調べ
- ●Honda純正アクセサリー
- アクセサリーを別売で用意しています(表示価格には、取付工賃等は含まれておりません)。
- ・イモビアラーム メーカー希望小売価格 13,650円(消費税抜き本体価格 13,000円)
- ・アラーム メーカー希望小売価格 6,279円(消費税抜き本体価格 5,980円)
- 以下、9月下旬発売予定
- ・ウインドシールド メーカー希望小売価格 14,175円(消費税抜き本体価格 13,500円)
- ・ナックルバイザー メーカー希望小売価格 4,725円(消費税抜き本体価格 4,500円)
- グリップヒーター メーカー希望小売価格 9,240円(消費税抜き本体価格 8,800円)
★主要諸元
車名型式 | EBJ-JF31 | |
---|---|---|
Dio110 | ||
発売日 | 2011年7月18日 | |
全長×全幅×全高(m) | 1.845×0.670×1.090 | |
軸距(m) | 1.255 | |
最低地上高(m) | 0.120 | |
シート高(m) | 0.755 | |
車両重量(kg) | 103 | |
乾燥重量(kg) | - | |
乗車定員(人) | 2 | |
燃費(km/L) | 52.0(60km/h定地走行テスト値) | |
登坂能力(tanθ) | - | |
最小回転小半径(m) | 2.0 | |
エンジン型式 | JF31E | |
空冷4ストローク単気筒SOHC2バルブ | ||
総排気量(cm3) | 107 | |
内径×行程(mm) | 50.0×55.0 | |
圧縮比 | 9.5 | |
最高出力(kW[PS]/rpm) | 6.2[8.4]/8,250 | |
最大トルク(N・m[kgf・m]/rpm) | 8.7[0.89]/6,500 | |
燃料供給装置形式 | 電子制御燃料噴射装置[PGM-FI] | |
始動方式 | セルフ式(キック式併設) | |
点火方式 | フルトランジスタ式バッテリー点火 | |
潤滑油方式 | 圧送飛沫併用式 | |
潤滑油容量(L) | - | |
燃料タンク容量(L) | 5.5 | |
クラッチ形式 | 乾式多板シュー式 | |
変速機形式 | 無段変速式(Vマチック) | |
変速比 | 1速 | 2.520~0.820 |
減速比1次/2次 | 2.833×3.750 | |
キャスター(度) | 26°30′ | |
トレール(mm) | 83 | |
タイヤサイズ | 前 | 80/90-14M/C 40P |
後 | 90/90-14M/C 46P | |
ブレーキ形式 | 前 | 油圧式シングルディスク |
後 | 機械式リーディングトレーリング | |
懸架方式 | 前 | テレスコピック式 |
後 | ユニットスイング式 | |
フレーム形式 | アンダーボーン |
製造事業者/五羊-本田摩托(広州)有限公司 製造国/中国 輸入事業者/本田技研工業株式会社