鈴鹿8時間耐久レースの開催から1週間。ナイトロ・ノリは、赤道直下のインドネシア、セントゥール・インターナショナルサーキットにいた。2015シーズンからTeam KAGAYAMA SUZUKI Asiaに合流し、アジア5か国を転戦するFIMアジアロードレース選手権(ARRC)スーパースポーツ600クラス第4戦に挑むためだ。鈴鹿よりはほんの少し涼しい気候でノリの奮闘はいかに!? |
||
●取材協力-Team KAGAYAMA SUZUKI Asia |
||
FIMアジアロードレース選手権 Rd.4 インドネシア 8月5日~ 8月7日 セントゥール・インターナショナルサーキット(全長3・964㎞/コーナー数11) Team KAGAYAMA SUZUKI Asia #41 SUZUKI GSX-R600 (スーパースポーツ600㏄クラス) 予選=14番手 レース1=10位 レース2=8位 ポイントランキング=12番手 |
||
|
||
|
|
|
なかなか厳しい戦いが続いているナイトロ・ノリ選手。しかし前週の鈴鹿8耐での表彰台もあってか、サーキットでは終始和やかな雰囲気! | ||
Team KAGAYAMA SUZUKI Asiaの芳賀です。鈴鹿8耐(2016 FIM世界耐久選手権シリーズ “コカ·コーラ ゼロ” 鈴鹿8時間耐久ロードレース 第 39回大会)では、今年はヨシムラから出場し、4年連続で表彰台に上がることができました。で、その鈴鹿からそのままインドネシアに飛んで、アジア選手権の第4戦です。前回の第3戦鈴鹿では全くいいところがなかったので、8耐の流れで、アジアでも上位を目指したいと思っておったんや。 去年からタイヤもスリックに変更となったこともいい方向に作用して、初日の走り出しから、マシンのフィーリングは去年より良くなっておったんや。ただ、路面のギャップがきついコースやで、追従性をいろいろトライして試してみたのやけど、本当に気に入ったセットアップが見つからへん。 セッティングを進めとる最中にトラブルが発生。レース1はセットアップもままならないままでのレースとなってしまったんや。レース2では、当日朝のウォームアップ・セッションでいいセットアップが見つかったのに、気温が上昇した決勝レースでは、ちびっとその変化に合わせきれんくて、それほどよぉない状況でレースを行なうという展開。 結局今回は、レース1もレース2も、トラブルも出てしまっとって、という状況で、結果は、レース1が10位。レース2は前回の鈴鹿レース2と同じ8位。もう少し上の順位でフィニッシュしたかったね。でも、比較的気持ちよぉ乗れたからよかったかな。 レースウィーク中にトラブルが出ないよう次はチームのみんなが頑張ってくれると思う。自分の経験をもっと活かし、次はもうひとつ、上のクラスで戦っていきたい、と思うとるよ。次はインド(ブッダ・サーキット/10月1日~2日)となるんやでなも。インドに行くのも初めてやし、なにもかも初めて、その中でも速いタイムを出せるよう頑張っていきま~す。皆さん応援よろしゅうお願いしまっす。 |
||
|
|
|
スズキ・アジアン・チャレンジというステップアッププログラムに参戦している芳賀家長男の芳賀瑛大(あきと)くん。最初の走行セッションで転倒を喫するなど、路面コンディションの悪いサーキットに手こずり、残念ながら今回も表彰台ゲットならず。 | ||
|
|
|
スズキ・アジアン・チャレンジの150ccのマシンからSS600へのステップアップを果たしたチームメイトのパティス・チョープラテット選手。今回は初めて芳賀選手よりも前でセッションを終えることもあり、成長が見られた。 | ||
|
|
|
チームを支える武田雄一副チームマネージャー。芳賀選手が「雄一のおかげでいいセットが見つかった」とコメントしていたが、路面状況の悪いコースでの芳賀車のセッティング出しにさまざまなアイデアで応えていた。 | スズキ・アジアン・チャレンジにやってくるレースクイーン。今回はインドネシア人のレースクイーン3名が来場。 | |
|
|
|
スズキ・ユーザーの大応援団も来場。スズキ特別駐車場も用意されていた。グランドスタンドに設けられたスズキ応援席は超満員! | ||
|
|
|
今回は家族も引き連れてインドネシア入りした芳賀選手。芳賀選手自身もリラックスした状況。次男の芳賀リョータくんもグリッドに応援に駆けつける。 | モトGPのスズキ・チームでも使用されているインドネシア語の「NYALAKAN NYALI(ニャラカン・ニャリ)」は「ガッツ出せ」的なキャッチフレーズ。もちろん、セントゥール・サーキットのグランドスタンドのスズキ応援席にも大きなバナーが登場した。 | |
|
芳賀紀行(はがのりゆき)
1975年生まれ。ワールドスーパーバイクをメインに活躍してきた、世界戦43勝を誇るライダー。TEAM KAGAYAMAに合流し、2013年~2015年にかけて鈴鹿8時間耐久レースでは3年連続3位表彰台を獲得している。 |
[ 第10回|第11回|第12回 ]