第72回「錦糸町 Part2」
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さて、夏と言えば冷たいソです。茶色いお上品な電車や、歌いながら踊るおねーさん劇団で有名な某関西私鉄系列の某立喰・ソでこの夏「かき氷そば」という、コロンブスの卵とじ(←意味はおのおの考えてみよう)的ソを発売しました。関東でもぼちぼち見かけるコロンブスの玉子丼(←前同)的発想から生まれた「ポテトそば」を生み出したあの立喰・ソが再びやってくれたのです。 |
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ポテトそばに続いてかき氷そばをリリースするという、立喰・ソ界のコロンブスのゆで卵(←特に意味なし)が、H急そばW菜の十三店。ちなみに私はどちらも未食というていたらく。(2015年6月撮影) | 名物箸タワー(クリックすると出てきますが、見るまでも貴方が想うそのまんまです)のあるN海そばのなんば店。こちらもごぶさたしっぱなしです。(2013年12月撮影) | |
という明るいんだか暗いんだかの話題があれば、今月もまた悲しいおしらせがあるのが浮き世の定め。最近知ったのですがこの浮き世、浮かれていることかと思ったらその真逆、本来はつらい、はかないの憂き世の意だそうです。50年以上生きていますが、今までこの件で窮地に陥ったことはまったくありませんでした。が、きっとどこかで誰かに「ほんとに言葉知らねえバカだな」と思われたことでしょう。それも今日から立場逆転。もし浮かれ浮き世人間がいたら、差し出がましく注意することなくにやにやします。みなさんご存じのように、私の度量はそうめんより細く、蝉の一生よりもはるかに短いのです。いつものように自分逆自慢で本題からはずれました。すみません。
第46回でお送りした錦糸町。町自体にはいい思い出はないのですが、第46回にはいい思い出があります。今一度お読みになっていただいても一向にかまいませんが、とてつもなくおもしろいとか、キレがあるとか、ためになるとかそういうことは、他回同様一切ございませんのご安心ください。ただ、生放送中に相方をぶん殴って捕まったあの人のことがさらっと書いてあったりしますけど。 |
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旧日本国有鉄道の錦糸町駅には、安定の味でおなじみNRE系の立喰・ソが①総武緩行線ホーム(2013年4月撮影)、②快速線ホーム(2013年4月撮影)、③改札外(2013年4月撮影)と3店もあります。旧帝都高速度交通営団の錦糸町駅には東京メトロ系メトロポロパティーズが運営する④め○ろ庵があります。ということで、錦糸町の駅の立喰・ソ率は100パーセントなのです。 | ||
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写真を漁っていたら錦糸町駅の総武緩行線ホームにある立喰・ソの昔の写真が見つかりました。今は大○戸そばですが、昔はあじさいだったんですね。しかも皆さんご存じオレンジ色のあじさい(写真左 2004年2月撮影)から、青いあじさい(写真右 2004年4月撮影)になった時代もあったようです。まったく憶えていませんが。 | ||
そんな錦糸町で孤軍奮闘していたのが「つるよし」でした。錦糸町駅前、国道14号線を渡る大きな歩道橋(日本初のエスカレーター付き歩道橋で話題になった)に隠れがちなこの立喰・ソ、外から見ると広そうに見えますが、へんな形の店内は意外と広くなかったのです。朝は出勤前のサラリーマン、昼は勤め人、土日ともなれば集金処に有り金すべて預けにやってくる源さんたちで、狭い店内は賑わっておりました。なのに、ああそれなのに、2016年6月30日、幻立喰・ソになってしまいました。閉店のお知らせによれば、最近よく目にする耳にする幻立喰・ソ化のワースト3に入るであろう、契約更新が原因のようです。やる気も気力もあるのに発揮できる場所がないとは、やるせない、せつない、ふんまんやるかたないのないないづくしです。
これから10年先、錦糸町はどんな町になっているのでしょう。予言者でも予知能力者でもない後期高齢者予備軍の私が確実に言えることはふたつだけ。せっせと集金処にやってくる源さんたちが10だけ齢を重ねているか、三途の川を渡っているか。このいずれかということです。 |
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立喰・ソ帖を紐解くと、初めてつるよしに行ったのは2006年でした。開店2年後だったんですね(写真左 2006年7月撮影)。右はつい最近の姿。ほとんど変わっていないのですが、よく見ると違いもあります。(写真左 2016年6月撮影) | ||
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最初の訪問はちくわ天。ですが、となりで源さんが食べていたかき揚がでっかくて、突然損したような気分になりました。で、次に食べたのはもちろんかき揚げ(写真左 2006年11月撮影)。先日最後になったのは、かき揚げでした(写真右 2016年6月撮影)。うつわは変わっていますが、具がみっちり詰まった大きなかき揚げは不変でした。 | ||
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広そうに見えて店内はこんな感じでやや手狭。奥に続いているように見えますが、鏡によるレトリックです。うっかり体当たりしてソまみれになるドリフ的な源さん見てみたかったです。それはともかく、うっかりカウンターの奥に入り、手前に源さんが並ぶと脱出に一苦労。だって源さん、競馬新聞に夢中ですから。(2016年6月撮影) | 最近ここかしこでよく見かけてしまう悲しいおしらせの貼り紙。こうしてまたひとつ立喰・ソが幻になってしまいました。おつかれさまでした。どうもありがとうございました。(2016年6月撮影) |
●立喰・ソNEWS 2016 |
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年に3回(今年は4回!)の大きな鉄の大きなおたのしみ大人の休日パス。北斗星もはまなすもなくなり、使い勝手も楽しさも半減ですが、北海道新幹線もできたし、年会費払っているんだしスルーなんてできませんので北海道に行ってきました。で、道南なのか道央なのか内地者にはよくわからない某店で見たのがこのお品書きです。おかずって? 「ほどほどにね」とおばちゃんニヤッとしながら、使い古されたデラべっぴんとティッシュの乗ったお盆を差し出す。そんな妄想をしたのは私だけしょう。 |
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写真をクリックしてください。 | ||
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第66回と67回でご紹介させていただきました、どんぶりをいただいた帯広のこもろにも行ってみましたが、もちろん跡形もありませんでした……。おばちゃんお元気ですか? 左がありし日のころも(2016年2月撮影)ですが、ご覧のように、こともあろうか真逆から撮ってしまいました。こもろの跡は一番奥側です。もちろん本人は、大まじめに定点観測のつもりで撮ってきたんです。ホント私、大丈夫でしょうか?(2016年6月撮影) |
バ☆ソ
日本全国立ち喰いそば全店制覇を目論む立ち喰いそば人。現在800店以上のデータを収集したものの、ただ行って食べるだけで、たいして役に立たない。立ち喰いそば屋経営を目論むも、先立つものも腕も知識も人望もなく断念。で、立ち喰いそば屋を経営ではなく、立ち喰いそば屋そのものになろうとしたが「妖怪・立ち喰いそば屋人間」になってしまうので泣く泣く断念。世間的には3本くらいネジがたりない人と評価されている。一番の心配事はそばアレルギーになったらどうしよう……。