ゾロ目となった“111回目”は福井で開催! 新旧のカワサキ車に、免許取り立てからオーバーエイティまでが集った!!

KMJ

 「カワサキのコーヒーブレイクミーティング in 福井」が、7月10日(日)に福井県福井市のタカスサーキットにて開催された。2016年のカワサキコーヒーブレイクミーティング(以下KCBM)は、第1回目が真冬の2月7日(日)に神奈川県の大磯ロングビーチにて実施され、少し間を置いての2回目となる今回となった。
 前日の天気予報では曇りで過ごしやすさを思わせたが、実際は当日は朝から強い陽差しが降り注ぎ、水銀柱は上昇の一途。会場の目と鼻の先は日本海だが、熱さの質は太平洋側と大差ないことに改めて気付かされた。日向にいると、摂った水分が直ちに汗となって体から抜けていくような感覚の陽気だった。
 KCBMは、第1回目が1998年の4月19日のSPA直入で開催され、今回はゾロ目となる通算111回目だ。ヒトケタ回の頃にも取材でお邪魔したことのある記者には、続いていることに感慨が深い。その名称のとおり、ベースとなっているコンセプトは、来場者に対してコーヒーを振る舞うことで、その点は不変だ。当初は「それだけでイベントとして成り立つのか?」と不安視されたが、蓋を開けてみたら想像以上のカワサキユーザーが集まり、成功を収めたことで現在に繋がっているのである。
 ミーティングのスタートはイベントとしては少々早めの9時30分から。そのため8時過ぎには続々とカワサキ乗り達が集まってきて、誘導に従って整然と駐車していく。9時を過ぎる頃には用意されたスペース(タカスサーキットのパドック)の半分以上は既に埋まり、最終的にはコース内にも駐められたほど。受付をしたライダーは541名(あくまで受付記入ベース。受付をしなかったカワサキ乗りも、毎回多いという)。旧くはW1やW3など大文字の「KAWASAKI」のタンクエンブレムを持つ車両から、スーパーチャージャーの採用で話題となったH2まで、新旧、排気量もさまざまなカワサキ車で埋め尽くされたのである。
 1人でやってくる方もあれば、2~3人程度のバイク仲間同士のグループもあり、同一車種のクラブ単位で来場と、参加スタイルはさまざまだ。初参加の方々も多数だが、リピーターとして何回、あるいは何十回目という方も決して少なくない。そうして参加回数を重ねることで顔見知りとなり『お久しぶりで~す♪』と挨拶から互いの近況報告などなど、カワサキ乗り同士の話の花が、あちらこちらで咲きまくっていたのだった。
 この日のイベントらしいプログラムは、じゃんけん大会+@程度で、最後に集合写真を撮って12時30分前には終了となった。参加者はKAZEギャルの2人に見送られつつ、会場をあとにしたのである。まだまだ日は高い。帰路の過ごし方を考えるのも、KCBMの楽しみの一つと言えるだろう。



増田充伸さん GPz1100、増田旭宏さん ZX9R


杉本浩昭さん ニンジャH2R
増田充伸さん GPz1100、増田旭宏さん ZX-9R
共に埼玉県川口市からで、前日に福井市内のホテルに前泊しての参加。ご兄弟揃ってのカワサキ乗りで、KCBMには都合が付く限り、2人で参加しているそうだ。兄の充伸さんは今回で57回目、弟の旭宏さんは、それよりも少ないながらも、それでも47回目とKCBMに行くことを走る楽しみの一部としている。
杉本浩昭さん ニンジャH2
開催地である福井県福井市からの参加。H2は2015年の始めに予約し、同年の8月に納車され、やっとナラシが終わったぐらいの走行距離。会場のタカスサーキットは半ばホームコースで、H2では鈴鹿サーキットなども走ってみたいそうだ。


辻 輝美さん Z750FX


有田四郎さん W650
辻 輝美さん Z750FX
オリジナルの雰囲気を大幅に残した辻さんのZ750FXは、1979年式。13年ほど前に入手し、レストアして愛車となった。香川県さぬき市からの来場で、地元の仲間を誘ったが都合が合わずで、今回は1人旅。
有田四郎さん W650
この日の1番乗りとなった有田さんは、昭和10年生まれの81歳。70歳の時にリターンライダーとなり(!)、以来W650を相棒にしており年間の走行距離は約1万kmだそうだ。ゆっくりとトコトコと走るのが好きとのことで、この日も自宅のある神戸市から下道を使って来場。KCBMへの参加は8回目。


西田達徳さん ZRX1100


矢野 輝さん(向かって左) バルカンドリフター 井澤未紗さん(向かって右) バルカンドリフター
西田達徳さん ZRX1100
愛知県名古屋市からの参加で、午前4時に出発し、下道オンリーで約4時間掛けて会場に到着。ヘルメットの上部にはカメラが備え付けてあり、移動中は動画を撮影。他にもZX-9Rを所有するカワサキ党で「今年の8耐にも、応援に行きます」とのことだった。
矢野 輝さん(向かって左) バルカンドリフター 
井澤未紗さん(向かって右) バルカンドリフター
SNSで知り合ったという、お二人。偶然にも同じ富山県在住でバルカンドリフター乗りということで、揃って参加されたそうだ。共にKCBMは初参加とのことで「めっちゃカワサキ車が多くてびっくりした!」。井澤さんは6月20日に免許を取ったばかりとのことで、緊張が抜けていないようだった。


大友彬冬さん ニンジャ250SL


KAZEギャルのお二人
大石彬冬さん ニンジャ250SL
KCBMへの参加は6回目で、U29ミーティングにも参加資格のある28歳。神奈川県大和市からで、3時に出発して高速道路を使って会場に到着。以前はニンジャ400Rだったそうだが、1年ほど前に現車にチェンジ。軽くて、高速道路でも不満ナシとニンジャ250SLがとても気に入っている様子。
イベントに華を添えるKAZEギャルのお二人。向かって左がMCも担当した神崎まなみさんと、加納彩夏さん。神崎さんの左手はカワサキの頭文字『K』を現している。


ステンレス製のマグカップ


到着したら受け付けを済ませる
会場ではロゴの入ったステンレス製のマグカップも販売されている。これを購入してコーヒーを味わっても、お土産としても。 マストではないが、到着したら受け付けを済ませるのが吉。そうするとKCBMのオリジナルステッカーがもらえる。


アンケートのお願い


駐車スペース
会場内では暑い中をスタッフの方々が歩き回って来場者にアンケートのお願いをしていた。答えた方には、パラパラメモ帳が贈られる。 駐車スペースとなっているタカスサーキットのパドックは参加者のカワサキ車がズラリと並べられた。この後このカメラ位置の後方にも車両が駐められ、さらにはコース内にも。


コーヒーブース


ブース
テント下に設けられた、この日の主役(?)のコーヒーブース。参加者は、ここで持参したり、あるいは会場内で販売されているマグカップにセルフサービスで注いで味わうのだ。 会場内にはブースも出展されており、参加者の関心を集めていた。


誕生日だった方には記念品


最もヤングな参加者にも記念品
この日が誕生日だった方には記念品が贈られ、さらにはKAZEギャルのお二人からハッピーバースデーの唄のプレゼントも。ちなみに、51回目の誕生日とのことだった。 最もヤングな参加者にも記念品が贈られた。この日は男性が2人、女性が2人の合計4人いて19歳だった。最高齢との差は62歳!


KCBM恒例のじゃんけん大会


KCBM恒例のじゃんけん大会
KCBM恒例のじゃんけん大会は、加納彩夏さんとの勝負。一般的な『最初はグー』ではなく、カワサキの集まりだから『最初はK』なのだ(手のカタチはKAZEギャルの画像を参照)。


じゃんけん大会で最後に残ったのは


最高齢での参加
じゃんけん大会で最後に残ったのは5歳の男の子で、当然お父さんのピリオンシートに。1100を「センシャク」としか言えないところが可愛い。 最高齢での参加は有田四郎さん。いくつまで乗りますか? の問いに「今年いっぱいかな?」と答えていたが、足腰もしっかりしていてこの調子で来年以降もKCBMでの記録更新を。


KAZEギャルのお二人に見送られて


KAZEギャルのお二人に見送られて
KAZEギャルのお二人に見送られて会場をあとにする参加者の方々。家に到着してスタンドを掛けるまでがKCBMですっ! 帰路も引き続き安全運転を祈りつつレンズを向けた。

[2015年6月カワサキコーヒーブレイクミーティングふじてんスノーリゾートへ]
[2014年カワサキコーヒーブレイクミーティング in筑波サーキットへ]