アメリカとはちょっと違う!? 南フランス・サントロペで開催されたハーレーのお祭り「ユーロフェスティバル」

ハーレーダビッドソンジャパン

「ロードスター」の国際試乗会 は世界各国からジャーナリストを集めて開催されたため、いくつかのグループに分かれ約2週間に渡ってマルセイユを中心に開催されました。我々が参加したのはその最終組。その最終組のみが『ユーロフェスティバル』の日程に重なり、その取材がプログラムされたようです。ラッキー!!!

 ハーレーは、1シーズンにあるエリアで開催されているオーナー系イベントをまとめて“ラリー”と呼びます。『ユーロフェスティバル』は、ヨーロッパで開催される“ラリー”のオープニングイベント。今年で開催10回目を迎えたようです。スペインやイタリアの南部は1年中バイクを楽しめますが、それ以外の欧州は冬は寒く、そして長いのです。その長い冬が明け、バイクシーズンの到来を告げるのが『ユーロフェスティバル』というわけです。



ユーロフェスティバルに集まった人たち


ユーロフェスティバルに集まった人たち


ユーロフェスティバルに集まった人たち


ユーロフェスティバルに集まった人たち


ユーロフェスティバルに集まった人たち


ユーロフェスティバルに集まった人たち


ユーロフェスティバルに集まった人たち


ユーロフェスティバルに集まった人たち


ユーロフェスティバルに集まった人たち


ユーロフェスティバルに集まった人たち


ユーロフェスティバルに集まった人たち


ユーロフェスティバルに集まった人たち
ユーロフェスティバルに集まった人たち。ユーモアに溢れていて、バイクに乗ること、ハーレーに乗ることを心底楽しんでいる様子。

 僕たちは「ロードスター」の試乗をしながら、マルセイユからサントロペまでの約170kmを、ワインディングを中心に走ってきました。その試乗も終盤に差し掛かりサントロペの街が近づくと徐々にハーレーやそれを積んだピックアップトラック、そしてキャンピングカーが増えてきました。そして、あと一山越えたらサントロペの街に出るという丘の上の小さな街というか村に差し掛かると、その道は渋滞で動かなくなってしまいました。試乗コースで僕らを先導してくれたハーレーのスタッフについて連なるクルマの間をすり抜けていくとやっとその峠越えの村に入ったのですが、そこには側道にハーレーがびっしりと並び、カフェやレストランにはバイカーが溢れ、街のそこココにフラッグや横断幕が掛かっていました。何も知らない自分は、そこがサントロペの街だと思ったくらい。



コテージエリア


コテージエリア
会場脇にある巨大なコテージエリア。渡された会場地図の9割以上は、このコテージで占められていた。

 峠の街がそんな具合ですから、メイン会場のサントロペの街は、そりゃエライことになっていました。レストランが並ぶ巨大なマリーナの周りにはハーレーと人で溢れ、レストランはどこも満席。マリーナに停泊する、そのほとんどが個人所有という大きなクルーザーの中でも“パーティ”的な盛り上がりを見せていました。またサントロペはヨーロッパ有数のリゾート地、自分たちが宿泊したホテルを含め、その多くがリゾート仕様。そしてそのホテルの多くがこのイベント参加の宿泊客で埋まっているようなのです。えっ!!ハーレーのイベントってキャンプサイトでバーベキュー的なノリじゃないの!? なんて戸惑っちゃいました。


ハーレーのオフィシャルブース周り


ハーレーのオフィシャルブース周り


ハーレーのオフィシャルブース周り


ハーレーのオフィシャルブース周り


ハーレーのオフィシャルブース周り


ハーレーのオフィシャルブース周り


ハーレーのオフィシャルブース周り


ハーレーのオフィシャルブース周り


ハーレーのオフィシャルブース周り


ハーレーのオフィシャルブース周り
ハーレーのオフィシャルブース周り。ニューモデル、アパレル、欧州240のハーレーディーラーが参加しカスタムの腕を競う「バトル・オブ・ザ・キング」の車両など、いまのハーレーシーンをあますことなく表現していた。


イベントのパートナ


イベントのパートナ


イベントのパートナ


イベントのパートナ


イベントのパートナ
試乗エリアには、イベントのパートナーブランド/自動車メーカー「ジープ」の試乗エリアも設置されていた。


レストランが並ぶマリーナ


レストランが並ぶマリーナ


レストランが並ぶマリーナ


レストランが並ぶマリーナ


レストランが並ぶマリーナ
レストランが並ぶマリーナもハーレーで溢れる。

 もちろん、そのノリもしっかりとありました。メイン会場となった「Prairies de la Mer(プレリー・デ・ラ・マー)」はビーチに面したリゾート施設で、巨大なキャンプサイトやコテージが併設されていて、そこもイベント参加者で満杯。土曜日は22時頃までメイン会場に居ましたが、まぁ至るところで盛り上がっていました。


ステージエリア


ステージエリア


ステージエリア


ステージエリア
2会場がセッティングされたステージエリア。木曜から土曜まで、夕方から26時まで、ライブやDJのスケジュールが組まれていた。

 メイン会場もじつにリゾートな気分。ビーチと、そこから少し離れたコテージ群の脇にライブステージがアリ、そのスケジュールは連日深夜までタイムスケジュールが刻まれ、その脇にはレストランやバーがあり人の波が絶えません。また“オフィシャルビレッジ”というエリアには、ハーレーの最新モデルやカスタムバイクが展示され、その展示ブースはリゾートホテルのようなリラックスした雰囲気。そしてイタリアやフランスのハーレーディーラーブースが並び、ライフスタイル系バイク雑誌がオーガナイズするクラフトワークを中心にとしたファッションショップブースエリアもじつに興味深かった。そこに集まる人たちはブラックレザーの着用率も高く、背中にハーレーオーナー組織/HOG(ホグ)の各チャプターを示すパッチを背負った人たちも多いため皆さん強面に見えますが、“写真撮らせて!”という要望にはみな笑顔で答えてくれる。僕は欧州のバイク系イベントしか取材経験が無いのですが、米国のハーレー系イベントを取材した経験がある日本人ジャーナリストによると、米国のイベントとは明らかに雰囲気が異なり、また年齢層が若いとのこと。そして米国とは違う“勢い”を感じるのだそうです。



パレード


パレード


パレード


パレード


パレード


パレード


パレード


パレード


パレード


パレード


パレード


パレード


パレード


パレード


パレード


パレード


パレード

パレード
約3000台が参加したパレード。マリーナから会場まで警察車両の先導で走る。

 イベント後にオフィシャル発表を待ったのですが、正式な来場者数の発表はありませんでした。しかし現地で聞いた話では3万人近くがこのイベントに参加。また土曜日の夕方に行われたパレードには約3000台が集まったそうです。そして地元警察が先導してサントロペの街を練り走るのです。そのゴール付近で待ち構えていたんですが、まぁその隊列の長いこと長いこと。街を挙げてこんな大きなイベントが開催できるなんてじつに羨ましい。そう感じたのでした。