TMAXを簡単な言葉で言い表すならば、“ワインディングを攻めても楽しいスクーター”である。
便利に使えるスクーターと高いスポーツ性能という、水と油のように交わらないと思われてきたものを融合させて、2001年に登場してからずっと国産スクーターの中では類い稀な存在であり続けた。
乗ったことがない人の中には「そんなこと言っても所詮スクーターでしょ、大したことはない」と軽く見ていることがある。ボクも恥ずかしながら最初はそう思った。「百聞は一見に如かず」とはよく言ったもので、ワインディングで初めて乗ってみて、既存のスクーターを大きく上回ったポテンシャルの高さと走る楽しさに驚いたものだ。
そのTMAXのフルモデルチェンジした最新モデルに乗れる、それも試乗はサーキット。ということで、革ツナギをバッグに詰め込んで、意気込んで現地に向かったが、あめ、小雨、大雨、豪雨。到着した袖ヶ浦フォレストレースウェイのコース上は、いたるところに川、というか場所によっては池のような状態だった……。
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