2006年以来のタイトルを!
現在日本国内において、ワークス体制でモータースポーツ活動を行っているのは、全日本モトクロスIA1クラスのチームHRCが唯一だろう。全日本に復帰したHRCは今年で2年目。平田優に加え、ヤマハから移籍の成田亮、IA2クラスよりステップアップの小方誠の3名体制で、ホンダにとって2006年以来のタイトル獲得を目指す。
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成田 亮(なりた あきら)
1980年生 31歳 青森県出身
全日本モトクロス選手権・国際A級250ccクラス(2002・2003・2004年)、IA1クラス(2007・2008・2009・2011年)チャンピオンと、国内最高峰クラスを7度制したライダー。昨年は前人未到の100勝も達成。2005年にはAMAスーパークロスにも参戦。日本でホンダのマシンを駆るのはCR250Rでチャンピオンを獲得した2004年以来。「AMAでホンダに乗っていた頃からHRC入りに憧れていた。ホンダに乗るならライバルはいない。全部のレースで勝つつもり」と語る。
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小方 誠(おがた まこと)
1985年生 26歳 神奈川県出身
2001年より全日本モトクロス選手権に出場。国際A級125ccクラス、250ccクラス、IA1クラスを経て2011年はIA2クラスにエントリー。ランキング2位の実力が認められ、今シーズンよりチームHRCから再びIA1クラスを戦う。関東選手権のジュニアクラスからホンダのマシンで戦い続けるライダーだ。「一昨年まで450に乗っていたので、今年のマシンにもすぐ慣れた。かなりいい状態で開幕に挑めると思う。今シーズンは落とさないよう確実にレースを戦う」と抱負を語ってくれた。
CRF450R
チームHRCの3人が駆るCRF450R。“RC”の名が冠せられたかつてのワークスモトクロッサーとは異なり、450ccの水冷4ストロークSOHC4バルブ単気筒エンジンを搭載する市販レーサーがベース。「ワークス体制での参戦によってCRF450Rの戦闘力を高め、世界中のCRFユーザーへ高性能なマシンを供給する」ことも担っている。 |
世界トライアルは今年も万全の布陣、全日本では全てのホンダ・ユーザーをサポート
●モトクロス世界選手権
最高峰のMX1クラスに、欧州現地法人ホンダモーターヨーロッパ(HME)の「ホンダ・ワールド・モトクロス・チーム」がCRF450Rで参戦。ライダーはイブジェニー・バブリシェフ (2011年・MX1クラス4位 )とルイ・ゴンカルベス (2011年・MX1 クラス 6位 )の2名。
●トライアル世界選手権
昨年に引き続き「レプソル・モンテッサ・ホンダ」として参戦。ライダーは5年連続チャンピオンのトニー・ボウ、昨年3位で唯一の日本人ライダーである藤波貴久の2名体制。マシンは「Montesa COTA 4RT」で、6年連続のライダーズチャンピオンと7年連続のマニュファクチャラーズチャンピオンの獲得を目指す。
●全日本ロードレース選手権 /全日本モトクロス選手権
ホンダモーターサイクルジャパン(HMJ)がホンダ・レーシング(HRC)や本田技術研究所 二輪R&Dセンターと協力し、選手権シリーズに参戦するすべてのHonda車を使用するライダーを対象に、マシンセッティングやライディングテクニックなどをアドバイスする「Honda Racing サーキットサービス」を実施。レース活動をサポートする。
●全日本トライアル選手権
ホンダ・レーシング(HRC)が、選手権シリーズに参戦するHRCクラブチームを中心にサポートを行う。