興味と理解、そして安全に楽しく!バイクが“教育の場”に出現す 第1回モーターサイクルカレッジ2016

4月27日、群馬県板倉町にある東洋大学・板倉キャンパスにおいて「モーターサイクルカレッジ2016」が開催された。バイクと学校のコラボレーション!?  その記念すべき第1回となるイベントとは果たしていかなるものか? 

取材協力:ホンダモーターサイクルジャパン http://www.honda.co.jp/motor/  
     東洋大学 http://www.toyo.ac.jp/
“初の試み”という手探り的イベント、第2回以降のさらなる発展に期待!

 「モーターサイクルカレッジ2016」の会場となったのは周囲が緑に囲まれた広大な土地の中に存在する東洋大学の板倉キャンパス。徒歩10分の場所に最寄り駅(東武日光線の中でも最も新しい駅「板倉東洋大駅前」)はあるが、バイクはもちろん、クルマでの通学も可能(許可制)な郊外型の大学だ。生命科学部、食環境科学部という学部があり、いわゆる“リケジョ”と思われる人の姿が多く見かけられた。


モーターサイクルカレッジ2016

モーターサイクルカレッジ2016
「第1回モーターサイクルカレッジ2016」のメイン会場となった東洋大学 板倉キャンパス内の図書館。ドラッグレースをやられるバイク愛好家でもある図書館スタッフの提案が今回のイベント開催のきっかけになったとか。※以下、写真をクリックすると大きく、または違う写真を見ることができます 特設会場でライディングスクールができるほど広大な敷地を誇る東洋大学 板倉キャンパス。周囲を見渡すとこんな感じ。

モーターサイクルカレッジ2016

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イベント開催前、図書館前の広場の様子。コチラでトライアル世界選手権に出場したそのままの姿のRTL300Rの展示、デモ走行が行なわれた。 モンキーからアフリカツインまで、ホンダ話題のモデルを展示。現場にいた大学生のみならず、若者くん達はバイクに興味を持っており、彼らが思い描いている“ライダー像”は人それぞれ。リケジョさん達もしげしげとバイクを観察していました。

モーターサイクルカレッジ2016

モーターサイクルカレッジ2016

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図書館前の広場には館林自動車教習所、レッドバロン佐野、JD-STERなどがブース出展。

 このイベント、主催はキャンパス内にある「板倉図書館」によるもの。これまでも様々なイベントの主催に取り組んでいた同図書館だが、「大学という教育の場において、オートバイへの興味や理解を深め、マナーやルールを守り、楽しく安全に二輪に乗るという早期の交通安全教育の実現を目指す」ことを目的に、今回の「モーターサイクルカレッジ」が実現となった。もっとも今回のイベントはバイク愛好家である図書館スタッフによる提案の影響が大きかったとか。そんな主旨に賛同し、ホンダモーターサイクルジャパンがイベントに共催というカタチで協力を行なっている。

 東洋大学の学生はもちろん、一般参加もOKというモーターサイクルカレッジ、図書館前の広場ではホンダの最新&話題モデルの展示をはじめとしたブース出展が行なわれた他、広大な敷地という利点を活かし、ライディングスクールを実施。参加費無料ながらホンダの契約インストラクターによる本格指導だ。参加者の大半は東洋大学の学生さんで、1回1時間の濃密な時間の中でバイクの特性を知り、苦手意識を克服していた。このスクールは午前と午後、計2回実施された。


モーターサイクルカレッジ2016

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モーターサイクルカレッジ2016
午前と午後、初心者からベテランまでを対象に、体育館横の特設会場にて2回のライディングスクールを実施。ベテランのインストラクターを招いた“本格”指導で1時間みっちりとライディングの基本を学ぶことができた。さすが、プロの教え方は上手い。しかも無料!

 お昼休みには図書館前の広場にてお馴染み、全日本チャンピオンの“GATTI”こと小川友幸選手のトライアル・デモンストレーションを実施。小川選手にとって大学構内で“技”を披露するのは初めてということだが、大学生、とくに女子にとってもバイクが飛んだり自在に操られている姿を見るのは初めての様子で、呆気にとられながらも喜んでいる。あんなテクニックを目の前で見せられたら、そりゃ誰だってビックリするだろう。そんな小川選手によるデモは2回目は場所を変え、さらなるオドロキのテクニックが披露された。

 そしてイベントの締めくくりは主催である板倉図書館内でモータージャーナリストの小林ゆきさんを招きトークイベント。通い続けて20年、マン島TTに精通している彼女から貴重なハナシが語られる。図書館という場所ながら、大音量映像が流されるといったユニークな演出も。

 今回のイベントは第1回ということもあり試験的要素も含まれていたようだが、第2回以降の発展にご期待あれ!


モーターサイクルカレッジ2016

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モーターサイクルカレッジ2016
全日本トライアル選手権・国際A級スーパークラスチャンピオンである小川友幸選手がゲストで来場。4月23/24日、ツインリンクもてぎで開催されたトライアル世界選手権 ・日本グランプリに出場(結果は全日本勢トップの9位/9位)、自宅に戻らずそのままイベント入り、大学生らの前でデモンストレーション走行を披露した。おそらく観覧者の多くはトライアル・バイクのアクロバティックな動きを目にするのは初めてだったと思われ、目を丸くして楽しんでいた。小川選手にとっても“教育の場”でのデモは初だそうで、最初はどんな反応をするのか心配だった様子。2回目のデモ走行は場所を移動し、急遽スクールインストラクターを相手に更なる“秘技”を見せ、観覧者を喜ばせた。

モーターサイクルカレッジ2016

モーターサイクルカレッジ2016
図書館内ではモータージャーナリスト・小林ゆきさんによるトークショーも実施された。テーマは「本で旅するマン島TTレース」。思わず“へぇ~!”と思わせる知られざるお話も聞くことができた。ちなみに小林さんは東洋大学/大学院出身だそうです。