開催日:2016年3月20日 |
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“チキチキ”が関東にやってくる!──これは、VMX(ヴィンテージ・モトクロス)ファンの間では「1年にお正月が2回やってくる!」に匹敵するほどの嬉しい知らせだった。
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車種&排気量と年式による、個性的かつ細かいクラス分けと、何とも言えないレーシーな雰囲気がチキチキVMXの魅力だろう。最も時代を遡るマシンが登場するのは、’69年式までに限定されたサンダークラス。その当時のWGPを想像&再現するクラスとあって、トライアンフ、BSA、メグロなど、走る姿の旧さはもちろんのこと、何とも言えない優美なシルエットが感動を呼ぶ。
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レース形式なので競い合うし、閉会式では順位表彰もあるが、実際は勝った負けたというよりも、我がお宝での走りを楽しんだ、みんなでお宝を披露し合ったという感じ。表彰式で、マシンやウェアのカッコ良さに贈られた特別賞を手にしたライダーたちは、最高に嬉しそうだった。
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チキチキVMX猛レースの仕掛人はホーリーさんこと堀口雅史さん。奈良県のVMXワークスショップ『ホーリーエクイップ』を率い、ビンテージバイクを持つ&走る喜びを拡散している。 | 今はこのクラス、を記した進行ボード。レゴラリータというのはエンデューロレーサー該当、神鍋日本GPクラスは、’70年代に兵庫県の神鍋高原でおこなわれた日本GPの再現を狙うマニアックさ。 | |
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’69年型ハスクバーナCR400でWGPクラスを疾走のカソノさん、希少車とスタイリングで特別賞を受賞。 | ||
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こちら平均年齢の若い『チーム魚肉スピード』は、東京多摩のショップSTUPID CROWNの仲間たちで編成。 | ショップM&M’sのミハヤシさん(#210 ブルタコ)とSPEED BUGGYのイワタさん(#883 アエルマッキハーレー)のクールなバトル。 | |
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コースに1台だけフォーン! の怪音もとい快音、スズキGS750をVMX仕様にしたVOLCANO号。トレール&レゴラリータクラス3位はあっぱれ。 | ||
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井上ボーリングの井上社長もこの芸術的ブルタコでジャンプをびゅーんと飛び越え、WGP’71~’76クラスで健闘。 | いかしたマシンやウェアが目立った20名ほどに特別賞が贈られた。プレゼンターも豪華、トイズ・マッコイ岡本博代表。 | |
突撃! ピットの名車たち。 | ||
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タカダさん
「このRMはもう10年以上、VMXで年3回走るくらいだから充分」高田寛さんといえば70年代セニアライダーとして活躍、とにかくモテた! モテまくっていた! の武勇伝も数知れず。先日還暦を迎えられたが「いつだって気持ちは高校生だよ! 今は2歳になる孫と遊ぶのも楽しいね♪」という元気なジイジ。
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ショーイくん
キッズクラスに参加のショーイくん小学6年生、レイくん2年生、神奈川県から参加の兄弟ライダー。レイくんは記念すべきレースデビューでちょっと緊張&興奮の様子。彼らが生まれるより30年前のバイクが愛車とはクール。で、今日の目標は?「えーと、1位になることかな」可愛いすぎるー!
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タカダさん
英国トライアル車のグリーブス・スコティッシュをVMX仕様に仕上げた希少車は、この日の表彰式で特別賞に輝いた。「ほぼ今日が初ライドですが、トルクがあるので扱いやすいですよ」千葉市でカスタムショップ「DELUXIE」を経営するだけあって、バイクも走っている雰囲気もガゼン絵になった。
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ササキさん
「日本製なのに日本で売っていなかった、というのがホダカに興味を持ったきっかけです。175SLはタンク造形が気に入っています。AC90のほうはインチアップしてタンクをスリムに、シートも薄くして走りやすくしています。VMXを始めて3年目、40歳からでもモトクロスやれるぞ! って楽しさを広めたいですね」
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キリハラさん
「VMX歴は25年以上になります。VMXの魅力は、やはり『昔取った杵』で競い合う楽しさでしょうか。まぁあんまりカリカリせず、でもハッスルして走るのが楽しい。それにマシンを作ったり直したりする時間がまたいいんですよ」この日もエキスパートスポーツクラスで全開ハッスル!
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ミサワさん
「子供の頃から16歳までモトクロスをやっていて、そのあと辞めていたんですが、2年ほど前、30年ぶりにVMXで再開しました。楽しくて休日も充実しています!このコースはバイクに優しくていいですね。ヤマハ車は味のあるスタイルが好きだし、マシン作りのルーツなどを知れば知るほど面白いです」
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セキノさん
ノーマルのアエルマッキハーレーをMX仕様に仕上げた。イイ味出してる! と表彰式では特別賞を受賞した。「決して速くはないけれど、味わいある走りが楽しめます。VMX歴は5年、このバイクでは2年くらい。もともと街乗りでショベルに乗っていたし、古いハーレーが好きなんですね」
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コバヤシさん(兄)
希少なコフィンタンクのCZは「再生したばかりで、今日初めて乗りました。溶接が本業なので自分でレストアします。そして毎日の腕立て伏せと腹筋と柔軟体操を欠かしません」と颯爽たる70歳、たぶんエントラント最高齢。
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コバヤシさん(弟)
「BSAの、英国車らしさとワールドチャンピオンメーカーとしての雰囲気が気に入っています。このBSAには3年ほど乗っていますがまだ調整中のところもあります。兄弟そろってかれこれ60年近くバイクに乗ってきましたが、今日は初めて同じクラスで走ります、兄弟対決です」
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ミヤザキさん
「このXR80改は渓流釣りで山の中へ入る時用のもの。バイク作りが趣味で、たくさん持っている中から今日はこれ、とセレクトしてきました」とトレールレゴラリータのスプリントクラスでみごと優勝。後ろのXR50改でミニ耐久クラスのレーサー4ストクラス2位の連続ポディウムをゲットした。
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マナベさん
四国は香川県から800kmの道程、ほぼ遠来賞。「木曜の夜に出発し、金曜はフェイスブック友達の家に泊めてもらいました」とエンジョイしまくり。この250で神鍋日本GPクラス3位、セニアクラシッククラス6位、さらにもう1台の90でジュニアクラシッククラス4位のトリプル表彰台、元気!
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スズキさん
目黒製作所が川崎重工業(当時は川崎航空機)傘下になった時代の『カワサキメグロ』SG型はメグロブランドの最終モデル。「本来はビジネスバイクだったんですが、バッテリー点火にして重たいパーツを外して、これが意外とよく走るんです。VMXはバイクも気分も昔のままに、飾らないで走れる雰囲気が楽しい」
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[第12回 チキチキVMX]