■車両協力:
ハスクバーナ北海道 http://www.sapporo-cyclone.com/ ■文・写真-高橋絵里 ■撮影協力: BIG BEAR(ビッグベアー) OHV パーク RUSUTSU HOKKAIDO http://bbrusutsu.org/ カミカゼスポーツ http://www.kamikaze130.com |
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「冬はルスツでスノーバイク、乗りましょう。楽しいですよぉ~、ビッグベアーの山頂まで全開です、サイコーですよぉ~!」
雪深い原野の中、スノーバイクなるものを初めて間近に見る。ベースはモトクロッサーやエンデューロレーサーで、これらのフロントタイヤ部に1本のソリが、リア部分はスイングアーム、サスペンションと履帯ユニットのキットが組み込まれている。 いざ、すっかり雪に覆われた林道を経由してビッグベアーへ、やがて樹林を抜けると開けた白銀の丘が広がって、道なき雪面を動物のように黙々と頂上を目指す。圧雪されたスキー場のゲレンデと違い、降ったままの天然の雪面はふわふわとまるで綿アメのようで、歩いたなら足が深く埋もれてしまうが、スノーバイクは綿アメの上を浮かびながら推進する。そうして登りきった大地からは、羊蹄山や尻別岳の眺め、眼下に洞爺湖、その向こうに太平洋も。これは最高。スノーバイクは縦横無尽、エゾウサギのように駆け回るのだった。 |
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『ビッグベアー』は北海道ルスツにある雄大なオフロードオープンエリア。冬はスノーバイクにスノーモービルのツアーフィールドとして、春から秋はモトクロスやエンデューロで人気のコース。 | ナビゲーターの源治篤さん(左)とゲストの伊田井佐夫さん(右)、ともに日本を代表するモトクロスレジェンドだ。源治さんは現在ハスクバーナ北海道のテクニカルアドバイザーおよびBIG BEARのアドバイザーを務めるスノーバイク普及大使だ。 | |
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トレーラーにスノーバイクを積み込み、正面の羊蹄山に見送られ、いざBIG BEARアタックへ。 | スノーバイクはアメリカ生まれ。キットは各種あり、ゼッケン付のKTM SX350には『モト・トラックス』、右のハスクバーナTE300には『ティンバー・スレッド』のキットが装着されている。キット価格帯はタイプにより60~100万円程度。詳しくはハスクバーナ北海道のwebサイトをご覧ください。 | |
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大きな爪の履帯がぐいんと後ろにせり出て、斜面や深雪にもパワフルなトラクション。積雪の中に少しだけ履帯を埋めて停めれば自然に自立してくれる。快晴のこの日は、向こうに洞爺湖と太平洋の素晴らしい眺望だった。 | 初ライドながら走り出した瞬間から見事に乗りこなし、「これは楽しい!」とスノーバイクにゾッコンの伊田さん、さすがは元全日本チャンピオンにして現役IAにしてワールドVETライダー。この5月には還暦を迎えるそうです。 | |
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前、横、後ろ、どこから見ても2人のライディングシーンはモトクロスそのものだ。登りも下りも、キャンバーも狭い林間も得意なスノーバイクの機動性は、ファンライドの楽しみはもちろんのこと、冬の山岳救助などにも活躍期待大のポテンシャルだ。 | 視界360度のBIG BEAR山頂に到達、ここはまさに別世界、雪面の模様は履帯の軌跡と動物たちの足跡だけ。そんなスノーバイクの魅力を手軽に味わえる体験ツアーも開催中、詳しくはBIG BEARのwebサイトからお問い合わせください。 |