ビーウイズ YW50F 232,200円(2月15日発売)

★ヤマハ ビーウイズ YW50F 車両解説

3代目BW’Sが2016年モデルでエンジンの性能アップと燃費向上

’88年4月、ヤマハが投入した50ccスクーター「BW’S」は、ワイドタイヤや、余裕あるサスペンションストロークなどオフテイストのユニークな外観、そして快適な乗り味などから、「遊び心いっぱいのスクーター」として人気を獲得。国内ばかりか、フランス、イタリアを中心に欧州でも根強いファン層を築き上げてきた個性派モデルだ。

初代モデル誕生から10年、1998年5月には「遊び心」のマインドはそのままに、新たにヘルメット収納トランク、フロントディスクブレーキ、オフテイストを演出するヘッドライトガードやアンダーガードなどを装備し、同時に最新スクーターとしての優れた基本性能を随所に盛り込んで製品化された2代目へと発展している。このモデルから生産は、Yamaha Motor Taiwan Co.,Ltd(台湾ヤマハ)で行われるようになった。

そして2012年10月、3代目となるBW’Sが発売された。初代のBW’Sが備えていた「遊び心いっぱい」のイメージを現代に再現しながら、走行性、収納性、環境性能等をさらにバランスよく発展させた製品となっているという。ちなみに開発コンセプトは「Tough mover for commuting like compact SUV!」。

環境対応の4ストローク単気筒SOHC3バルブエンジンを搭載。グリップ特性に優れ、存在感・タフネス感を醸し出す120mm幅広ファットタイヤを新デザインのキャストホイールと組み合わせた。また前輪には180㎜径のウェーブ形状ディスクブレーキを採用、キャリパーは個性的なレッド塗装に。ゆとりあるライディング姿勢に貢献する幅広バーハンドルとゆったりとしたシート、フットスペースを確保。またテール部には、リアキャリアと一体式のスタンディングハンドルも採用した。シート下のヘルメットボックスの容量は約23リットルを確保。また、フロントにはインナーポケットと折りたたみ式コンビニフックも設定。その他、オフテイストのゼッケン風メーターカバー、ハンドルと別体式にしたスポーティなメーターパネル、盗難を抑止するキーシャッターなどを採用していた。

2014年12月には、この3代目BW’Sにニューカラー&グラフィックを採用して2015年モデルとなっている。新色の「マットチタン」は、サイドカウルに「BW’S」のロゴ入りのラフなブラッシュパターンをあしらい、足回りのブラック処理と相まって、凝縮感、タフネス間を演出。人気のディープパープリッシュメタリックC(ブルー)の方は基本色を継続し、新たに前後ホイール、フロントフォーク、フロントキャリパー、リアキャリア一体式スタンディングハンドル等をブラック仕上げとしてタフなストリート感を強調している。

今回の2016年モデルでは、排気系の見直しなどによりエンジン出力特性を向上させ、最高出力が3.3kW(4.5PS)/8,500rpm(2015年モデルは3.0kW/8,000rpm)、最大トルクは4.2N・m(0.43kgf・m)/6,500rpm(同3.7N・m/6,000rpm)へとアップ。また、新設定のECUの採用、O2フィードバック制御の折り込みなどF.I.システムの変更により、燃費性能も向上させている。

ビーウイズ YW50F。カラーは変わらず2色。イメージカラーの「ディープパープリッシュブルーメタリックC(ブルー)」。
ビーウイズ YW50F。「マットチタン1(マットチタン)」。

★YAMAHA プレスリリースより (2016年1月21日)

SUV感覚で機敏な走りを楽しめる原付一種スクーター
「ビーウィズ YW50F」2016年モデルを発売

ヤマハ発動機株式会社は、SUV感覚で機敏な走りを楽しめる原付一種スクーター、「ビーウィズ YW50F」の2016年モデルを2016年2月15日より発売します。

2016年モデルは、排気系の見直しなどによりエンジン性能(馬力、トルク)を向上、また新ECU採用、O2フィードバック制御の織り込みなどFIシステムの変更で燃費性能の向上を図りました。

なお、本製品の製造はヤマハモーター台湾で行います。

<名称>
「ビーウィズ YW50F」
 
<発売日>
2016年2月15日
 
<メーカー希望小売価格>
232,200円(本体価格215,000円、消費税17,200円)
メーカー希望小売価格(リサイクル費用含む)には、保険料、税金(除く消費税)、登録などに伴う諸費用は含まれません。
 
<カラーリング>
・ディープパープリッシュメタリックC(ブルー)
・マットチタン1(マットチタン)
 
<販売計画>
2,000台(年間、国内)
「ビーウィズ YW50F」フィーチャーマップ
・オフテイストのゼッケン風メーターカバー
・クリアレンズ採用フラッシャー
・2灯式ヘッドランプ
・ウェーブ形状ディスクブレーキ
・グリップ特性に優れたファットタイヤ
・シート開閉なしで給油可能な給油口(4.5リットル容量)
・幅広バーハンドル
・シート開閉なしで給油可能な給油口(4.5リットル容量)
・シート下ヘルメットボックス(容量約23リットル、形によって収納できないものもあります)
・キャリア一体式スタンディングハンドル
※馬力・トルク・燃費をアップさせたFIオートマチックエンジン
・燃焼効率に優れた3バルブ方式
※2016年モデルの新たな特徴

★主要諸元

車名型式 JBH-SA53J
ビーウィズ YW50F
発売日 2016年2月15日
全長×全幅×全高(m) 1.885×0.730×1.095
軸距(m) 1.280
最低地上高(m) 0.115
シート高(m) 0.770
車両重量(kg) 92
乾燥重量(kg) -
乗車定員(人) 1
燃費消費率(km/L)※1 78.2(国交省届出値 定地燃費値 30km/h 1名乗車時)※2
55.0(WMTCモード値 クラス1 1名乗車時)※3
登坂能力(tanθ) -
最小回転半径(m) -
エンジン型式 A328E
水冷4ストローク単気筒SOHC3バルブ
総排気量(cm3) 49
内径×行程(mm) 38.0×43.5
圧縮比 12.0
最高出力(kW[PS]/rpm) 3.3[4.5]/8,500
最大トルク(N・m[kgf・m]/rpm) 4.2[0.43]/6,500
燃料供給装置形式 フューエルインジェクション
始動方式 セルフ式(キック併用)
点火方式 T.C.I.(トランジスタ式)
潤滑油方式 ウェットサンプ式
潤滑油容量(L) 0.8
燃料タンク容量(L) 4.5
クラッチ形式 乾式遠心シュー
変速機形式 Vベルト式
変速比 無段変速 2.927~0.902
減速比1次/2次 1.000/13.782
キャスター(度) 26°00′
トレール(mm) 84
タイヤサイズ 120/90-10 57J
120/90-10 57J
ブレーキ形式 油圧式シングルディスク
機械式リーディングトレーリング
懸架方式 テレスコピック
ユニットスイング
フレーム形式 バックボーンタイプ

※1:燃料消費率は、定められた試験条件のもとでの値。使用環境(気象、渋滞等)や運転方法、車両状態(装備、仕様)や整備状態などの諸条件により異なります。
 ※2:定地燃費は、車速一定で走行した実測の燃料比率。
 ※3:WMTCモード値は、発進、加速、停止などを含んだ国際基準となっている走行モードで測定された排出ガス試験結果からの計算値。