VOX XF50D 232,200円(2月15日発売)
★ヤマハ VOX XF50D 車両解説
「シンプルでユニークなスタイリングに大容量収納スペース」のVOXがマイナーチェンジ
2006年5月に発売開始された「シンプルでユニークなスタイリングに大容量収納スペースを実現した」原付スクーター、VOX。発音的に似る“BOX”から来るイメージと、実際に箱形をしたデザインが目新しくお洒落なイメージを醸し出すモデルとして話題となった。
シートは開口部を広く取った横開き方式。そのシートを開けるとテニスラケットも収納できるほど前後に長いトランク・スペースが現れる。さすがに深さは外観のイメージから得られるほどには深くないが、それでも原付スクーターとしては充分な容量を確保していた。またこのVOX、ヤマハ初のF.I.採用原付モデルとしても注目されての登場だった。
翌、2007年3月には、カラーリング設定の変更と乗り心地の向上を図ったマイナーチェンジが行われ、同時に各部にクロームメッキ処理が施された上級モデル、VOX XF50D(デラックス)がラインナップに加わっている。
2009年3月には、VOX XF50DのF.I.等のセッティングを変更し、市街地での良好な扱いやすさにさらに一層磨きをかけるマイナーチェンジが行われた。フロントフォークがシルバー塗装に、ホイールがシルバーからブラックに変更されるなど、カラーの変更も行われた。同年4月には、ボックスデラックにひと月遅れでVOX XF50の方が、出力特性の変更により市街地走行での扱いやすさを向上した。フロントフォークもハンドル下までをブラックにするなど、カラーリングの変更も行われた。
2012年2月、3年ぶりにマイナーチェンジが行われたが、カラー設定の変更のみで2012年モデルとなっている。また、2013年2月にはこのVOXに1000台限定で初のリミテッドモデルが登場した。レッドの塗装が施されたフロントフォークカバーを初め、クロームメッキヘッドライトトリム(デラックスと共通)、レッド塗装ホイール、レッド塗装シートヒンジ、マットブラックのシートパネル、レッド塗装メーターケース、マットブラックのフロントインナーパネル、クロームメッキグリップエンド&ハンドルバー(デラックスと共通)などの専用装備が採用されたスペシャルだった。
最近では2014年1月に、VOX XF50がカラーリングの変更、VOX XF50Dが一部パーツ色の変更を受けている。
今回は、2009年以来のエンジン面の改良が行われ2016年モデルとなった。マイナーチェンジの内容は、同時にマイナーチェンジを受けたビーウィズと同様で、排気系の見直しなどにより、エンジン性能をアップ。新ECUの採用やO2フィードバック制御の織り込みなどF.I.システムの変更で燃費性能もアップさせている。
最高出力は、3.1kW(4.2PS)/8,000rpmから3.3kW/8,500rpmに、最大トルクは、3.9N・m(0.40kgf・m)/6,500rpmから4.2N・m/6,500rpmにアップ。燃費は30km/h定地走行テスト値で65.0km/Lから70.5km/Lへ向上させている。
★YAMAHA プレスリリースより (2016年1月21日)
高い収納性とユニークなスタイルの原付一種スクーターに新色を追加
「VOX XF50D」2016年モデルを発売
ヤマハ発動機株式会社は、ユニークなスタイルと大容量ラゲッジスペースを備えるスクーター、「VOX XF50D(ボックス デラックス)」の仕様とカラーリングを変更し2016年2月15日より発売します。
2016年モデルは、排気系の見直しなどによりエンジン性能(馬力、トルク)を向上、また新ECU採用、O2フィードバック制御の織り込みなどFIシステムの変更で燃費性能の向上を図りました。
新色は、ボディ色にレッドとブラックのアクセントを調和させた「ブルーイッシュホワイトカクテル1」(ホワイト)と、ボディ色にホワイトのフォークカバー等をあしらった「ダークグレーイッシュブルーメタリックA」(ブルー)です。「ブラックメタリックX」(ブラック)は、リアカウル天面やフォークカバーにシルバーを取り入れ高級感を演出しました。「ダークイエローイッシュグレーメタリック1」(ブロンズ)は継続設定します。
なお、本製品の製造はヤマハモーター台湾で行います。
- <名称>
- 「VOX XF50D」
- 発売日
- 2016年2月15日
- メーカー希望小売価格
- 「VOX XF50D」232,200円(本体価格215,000円、消費税17,200円)
- ※メーカー希望小売価格(リサイクル費用含む)には、保険料、税金(除く消費税)、登録などに伴う諸費用は含まれません。
- カラー
- 「VOX XF50D」
- ・ブルーイッシュホワイトカクテル1(新色/ホワイト)
- ・ダークグレーイッシュブルーメタリックA(新色/ブルー)
- ・ダークイエローイッシュグレーメタリック1(ブロンズ)
- ・ブラックメタリックX(ブラック)
- <販売計画>
- 3,000台(年間、国内)
- 「VOX XF50D」フィーチャーマップ
- メッキ処理メーターケース(ホワイト車を除く)
- ・乗り⼼地に優れたオイルダンパー
- ・存在感あるファットタイヤ(前後)
- ・4.5リットル燃料タンク(ラゲッジスペースを開けることなく給油可能)
- ・リラックスした姿勢で乗⾞可能な幅広ハンドル
- ・鍵穴シャッター採用盗難抑止機構
- ・ロングシート
- ・シート&リアカウル一体横開き式
- ・約34リットルのラゲッジスペース(全幅約325mm、全長約730mm)
- ※馬力・トルク・燃費をアップさせたFIオートマチックエンジン
- ・鍵穴シャッター採用盗難抑止機構
- ・燃焼効率に優れた3バルブ方式
- ※印は今回の新フィーチャー
★主要諸元
車名型式 | JBH-SA52J | |
---|---|---|
VOX XF50D | ||
発売日 | 2016年2月15日 | |
全長×全幅×全高(m) | 1.855×0.725×1.045 | |
軸距(m) | 1.280 | |
最低地上高(m) | 0.115 | |
シート高(m) | 0.735 | |
車両重量(kg) | 89 | |
乾燥重量(kg) | - | |
乗車定員(人) | 1 | |
燃費消費率(km/L)※1 | 70.5(国交省届出値 定地燃費値 30km/h 1名乗車時)※2 | |
55.0(WMTCモード値 クラス1 1名乗車時)※3 | ||
登坂能力(tanθ) | - | |
最小回転半径(m) | - | |
エンジン型式 | A308E | |
水冷4ストローク単気筒SOHC3バルブ | ||
総排気量(cm3) | 49 | |
内径×行程(mm) | 38.0×43.5 | |
圧縮比 | 12.0 | |
最高出力(kW[PS]/rpm) | 3.3[4.5]/8,500 | |
最大トルク(N・m[kgf・m]/rpm) | 4.2[0.43]/6,500 | |
燃料供給装置形式 | フューエルインジェクション | |
始動方式 | セルフ(キック併用)式 | |
点火方式 | TCI(トランジスタ式) | |
潤滑油方式 | ウェットサンプ | |
潤滑油容量(L) | 0.80 | |
燃料タンク容量(L) | 4.5 | |
クラッチ形式 | 自動遠心式 | |
変速機形式 | Vベルト式無段変速 | |
変速比 | 2.927~0.902 | |
キャスター(度) | 26°00′ | |
トレール(mm) | 84 | |
タイヤサイズ | 前 | 120/90-10 57J |
後 | 120/90-10 57J | |
ブレーキ形式 | 前 | 機械式リーディングトレーリング |
後 | 機械式リーディングトレーリング | |
懸架方式 | 前 | テレスコピック式 |
後 | ユニットスイング | |
フレーム形式 | バックボーン |
※1:燃料消費率は、定められた試験条件のもとでの値。使用環境(気象、渋滞等)や運転方法、車両状態(装備、仕様)や整備状態などの諸条件により異なります。
※2:定地燃費値は、車速一定で走行した実測の燃料消費率。
※3:WMTC モード値は、発進、加速、停止などを含んだ国際基準となっている走行モードで測定された排出ガス試験結果からの計算値。