2016年1月19日 

■目標は2年連続“三冠”獲得、Movistar Yamaha MotoGP が2016 シーズンの体制を発表

 ロードレースの最高峰・MotoGPクラスにおいて、昨シーズンはパーフェクトとなる三冠(ライダー、チーム、コンストラクター)獲得を達成したヤマハのファクトリーチーム「Movistar Yamaha MotoGP」。ライダーのホルヘ・ロレンソとバレンティーノ・ロッシ、マネージングダイレクターのリン・ジャービス、そしてヤマハ発動機 技術本部の辻幸一 MS開発部長ら主要メンバー出席の元、スペイン・バルセロナで1月18日、チーム体制発表が行なわれた。

 会場では新しいカラーが施された2016年型YZR-M1もお披露目。目標は昨シーズン同様、MotoGPクラスでの三冠獲得が掲げられる。2015年は自身5度目の世界チャンピオンとなったロレンソ、これまで9度の世界チャンピオンを獲得しているロッシ。2人のライダーは新シーズンに向け徹底的にトレーニングを行い、“世界一”を証明すべく準備を整えているという。

 尚、MotoGPクラスは2 月1 日から3 日間、マレーシアのセパン・サーキットで今シーズン初の公式テストが実施され、カタールより開幕(3月20日決勝)。11月13日のバレンシアまで全18戦が行なわれる。


ホルヘ・ロレンソのコメント
「マシンとチームの発表は、いつだってとても大切なイベント。冬休みが終わってチームのみんなと顔を合わせると、まるで休暇などなかったみたいに、すべてが自然に、以前と同じ状況になるんだ。ニューマシンの発表もいつも楽しみにしているけれど、昨年、好成績を経験した今は、いつも以上にモチベーションが高まっている。2016 年仕様のカラーリングもとても気に入っているし、早く僕のYZR-M1 に乗りたくて待ちきれない。そして新シーズンでの新たなチャレンジが始まるけれど、すべての試練を乗り越えることができると確信している。冬休みのほとんどをトレーニングにあて、タイトルを守るために100%の準備をしてきた。昨シーズンのマシンは非常に強かったので、多くの記録に並んだり塗り替え、何度も表彰台に上ることもできた。でも今年は、それ以上に多くのものを手に入れられると信じている。僕自身はアップダウンもあったけれど、そのことによって、最後まで戦い続けることを学んだ。今年はこの経験を生かしていきたいけれど、まずは今季初のテストとなるセパンで成功をおさめたい!」


バレンティーノ・ロッシのコメント
「最高峰クラスで17 回目のシーズンを迎えるわけだけれど、シーズンのスタートはいつだってエキサイティングなもの。YZR-M1 との関係はとても良好だし、この新たなスタートは、まるでちょっと遅いクリスマスプレゼントを開けるような感覚だよ! チームのプレゼンテーションを行うということは、シーズンのスタートがすぐそこまで迫って来たということだからね。去年は非常に順調で、勝利への欲求はそのときすでにとても大きくなっていた。2 年連続でランキング2 位を獲得したことで、僕の走りとヤマハのマシンの安定的な強さを証明することもできたと思う。そして今年は、そのレベルをさらに上げようとしているんだ。オフシーズンの間にも、ヤマハはマシンを最高の状態に引き上げるために努力を続けてきたし、僕自身もセパンでの初テストに照準を合わせて激しいトレーニングを行ってきた。世界のベストライダー、世界のベストチームと戦うわけだから、常に最大限までプッシュしなければならない。そのスタートがシーズン前のテストというわけだ。2016 年仕様のカラーリングはかなり人目を引くもので、とても気に入っている。見ていると乗りたくなってしまうけれど、残念ながらもうしばらく待たなければならないね。このチームでまた一緒に仕事をするのを楽しみにしているし、去年と同様、最高の結果を求めてすべてを賭ける。新型ECU やミシュランタイヤと、これからどんなふうに付き合っていくのか、このことにもとても興味があるよ。そして今年も、勝利を目指して戦うことができるだろうし、すばらしいシーズンになると確信している」