モンキー/モンキー・リミテッド 289,800円/299,250円(2月13日発売)

★ホンダ モンキー/モンキー・リミテッド 車両解説

モンキーに新色追加と、受注期間限定、専用仕様のモンキー・リミテッド登場

スーパーカブと並ぶ不滅の定番モデル、モンキー。初めて「モンキー」の名が世に出たのは1964年のこと。スーパーカブ系のエンジンを、簡単なパイプフレームに搭載した遊園地の乗り物(その時はZ100と呼ばれていた)から発展させた“レジャー・モデル”で、海外で発売された(モンキーCZ100)。

この時をもってモンキーの歴史がスタートしたとすれば、まもなく50周年を迎えようかという超長寿モデルだ。国内に登場するのは1967年3月、ただそのままで発売されたのではなく、安全面等を考慮してフレームから完全に作り直された、まったく新しいモンキー、モンキーZ50Mとして発売された。国内でいうところの“初代モンキー”だ。

その後、1969年7月にはフロントにサスを装備したモンキーZ50Aを発売、1970年4月にはクルマのトランクに搭載する時に便利なフロント回りを分離できるようにしたモンキーZ50Z、1974年2月には、フレームを一新してリアもスイングアーム式サスを採用したモンキーZ50J、1999年9月、ブローバイガス還元装置を採用、キャブレターの最適化等により国内の新排出ガス規制に適合させたモンキーBA-AB27と、時代時代に合わせて何回かのモデルチェンジを受けて今日まで“生き延びて”きている。

現在のモンキーは、2009年2月にモデルチェンジされたもので、PGM-FIの採用や30年ぶりに外観も一新され、環境性能と走行性能ともにアップトゥデートされている。

今回のモデルチェンジでは、モンキーらしく元気で愛らしいイメージの新色、プラズマイエローが追加されたのみで、メカニズムや諸元に変更はない。また、モンキーといえばもう一つの定番、リミテッド・モデルの存在があるが、今回はリミテッド・モデルも同時に発売されている。

リミテッドモデルの方の歴史は、近年を中心にざっと遡っただけでも、1996年1月にはゴールドのリミテッド、1997年2月にはモンキー生誕30周年を記念したZ50Mカラーをイメージしたスペシャル、2000年1月にはツートーンカラータンクの新春スペシャル、2001年1月にはFTRイメージのトリコロールの限定カラー、2002年11月にはCB750FOURイメージ、同じ年の1月にはCB1100Rイメージ、2003年12月にはCBX400Fイメージ、などなど様々なスペシャルモデルが登場し“限定バージョンコレクター”も存在しているほど。

2006年12月には、1997年の30周年記念モデルに続く、モンキーシリーズの中でもエポックとなる“40周年スペシャル”が登場している。“初代モンキー”イメージのチェック柄シートを採用したモデルだった。また、2006年2月にはモンキー・リミテッドではこれまた定番“シルバー”のスペシャルモデルが発売されている。

このようにモンキーといえばリミテッド、というイメージがあるくらいに長いモンキーの歴史の中でも様々なスペシャルが発売されてきたが、2006年以降はちょっと間が開いて、2011年2月に久々の“リミテッド”が発売されている。

ブラックの車体にモノトーンのチェック柄シート、前後にスチール+メッキのフェンダーなどを採用した“ブラック・リミテッド”だ。ブラック・バージョンのモンキーとしては、1981年3月に発売されたBLACKモンキーが第一弾だろう。その後も1990年1月、ブラックカラーにプラス、ゴールドストライプのモンキー・スペシャルが発売されたり、通常モデルにもそれに近いブラックカラーを基本としたモデルが出るなど、モンキーと黒は相性が良い。

今回のリミテッドは、ちょっと珍しい“レッド・リミテッド”。「CR110 カブレーシング」をイメージしたという赤の車体に銀のタンク、専用ツートーンシートなどを採用したお洒落な受注期間限定モデルだ。

モンキーに新色プラズマイエローを追加。継続色のセイシェルナイトブルーとあわせて2色のカラーバリエーションとなった。
昨年に引き続き、2月10日から3月10日までの受注期間限定で発売されるリミテッド・バージョン。今回はシックな“モンツァレッド”。

★HONDA プレスリリースより (2012年2月10日)

原付レジャーモデル「モンキー」に新色を追加するとともに
「モンキー・リミテッド」を限定発売

Hondaは、50ccの原付レジャーモデル「モンキー」に、元気で愛らしいイメージの新色のプラズマイエローを追加するとともに、特別仕様の「モンキー・リミテッド」を受注期間限定※1 にて、それぞれ2月13日(月)に発売します。

今回のモンキーは、継続色のセイシェルナイトブルーを含め2色のカラーバリエーションとしています。

モンキー・リミテッドは、車体色にモンツァレッドを、フューエルタンクのカラーにシルバーを採用することで、1962年に発売した市販ロードレースマシン「CR110 カブレーシング」※2 をイメージした特別な仕様としています。

<モンキー・リミテッドの専用仕様>
・鮮やかなモンツァレッドの車体色とシルバーカラーのフューエルタンク
・クロームメッキ仕上げのスチール製前・後フェンダーとエキゾーストパイプカバー
・“Monkey LIMITED”のステッカーを施したサイドカバー
・専用のツートーンシート
・専用エンブレムをデザインしたスペシャルキー
※1 受注期間は、2月10日(金)から3月10日(土)まで
※2 4ストローク・DOHC・4バルブ50ccエンジンを搭載し、各地のロードレースで活躍した市販レースマシン
●販売計画台数(国内・年間)
シリーズ合計 1,000台
●メーカー希望小売価格
モンキー 289,800円(消費税抜き本体価格 276,000円)
モンキー・リミテッド 299,250円(消費税抜き本体価格 285,000円)
※価格(リサイクル費用を含む)には保険料・税金(消費税を除く)・登録などに伴う諸費用は含まれておりません。

★主要諸元

車名型式 JBH-AB27
モンキー/モンキー・リミテッド
発売日 2012年2月13日
全長×全幅×全高(m) 1.365×0.600×0.850
軸距(m) 0.895
最低地上高(m) 0.145
シート高(m) 0.660
車両重量(kg) 68
乾燥重量(kg) -
乗車定員(人) 1
燃費(km/L) 100.0(30km/h定地走行テスト値)
登坂能力(tanθ) -
最小回転小半径(m) 1.4
エンジン型式 AB28E
空冷4ストローク単気筒SOHC2バルブ
総排気量(cm3) 49
内径×行程(mm) 39.0×41.4
圧縮比 10.0
最高出力(kW[PS]/rpm) 2.5[3.4]/8,500
最大トルク(N・m[kgf・m]/rpm) 3.4[0.35]/5,000
燃料供給装置形式 電子制御燃料噴射装置[PGM-FI]
始動方式 キック式
点火方式 フルトランジスタ式バッテリー点火
潤滑油方式 圧送飛沫併用式
潤滑油容量(L) -
燃料タンク容量(L) 4.3
クラッチ形式 湿式単板コイル・スプリング式
変速機形式 常時噛合式4段リターン
変速比 1速 3.272
2速 1.937
3速 1.350
4速 1.043
減速比1次/2次 4.312/2.384
キャスター(度) 25°00′
トレール(mm) 42
タイヤサイズ 3.50-8 35J
3.50-8 35J
ブレーキ形式 機械式リーティング・トレーリング
機械式リーディング・トレーリング
懸架方式 テレスコピック式
スイングアーム式
フレーム形式 バックボーン