NMAX125 340,200円(3月18日発売)
★ヤマハ NMAX125 車両解説
“BLUE CORE”エンジン搭載のグローバルスクーター、NMAX125を国内導入
昨年の1月、インドネシア市場向けとして発表したグローバルスクーター、NMAX125がいよいよ国内にも投入される。“MAXシリーズ”スクーターの一員として開発されたNMAX125は、ヤマハが走りの楽しさと燃費、環境性能の両立を高次元で具現化する“BLUE CORE”思想に基づいた次世代小型エンジンを搭載するモデルだ。
1)高効率燃焼、2)高い冷却性、3)ロス低減、の3点を徹底的に追求するというのが“BLUE CORE”エンジンの開発思想で、2014年8月にベトナムで発売した女性向けスクーター「Nozza Grande」へ搭載し、実に2008年の同クラスモデル比で50%の燃費向上を達成したという。今後もこの“BLUE CORE”エンジンを、「走り」と「燃費・環境」という要素ごとにモデルのキャラクターに応じてチューニングし、順次、新興国および先進国に導入する様々なモデルに搭載していく予定で、ヤマハでは、2020年までに年間500万台の生産を目指すとしている。
NMAX125の最大の特徴といえるのがもちろん“BLUE CORE”エンジンの搭載で、VVA(可変バルブ)機構、冷却性とスペース効率に優れたラジエター、ロス馬力低減を図るオフセットシリンダーなどを主な特徴としている。
車体周りでは優れたねじり剛性を実現した新設計フレームを採用。エンジン懸架もリンク式エンジンマウント方式を採用し、ライダーの操作に対するダイレクト感と、低振動化を両立させている。ホイールは前後13インチ。前後にディスクブレーキを備え、ABSも標準装備とされた。“MAX”スクーターテイストでデザインされたボディ、ヘッドライト、ストップ&テールランプにはLED、メーターは液晶マルチファンクションディスプレイを採用している。
★YAMAHA プレスリリースより (2016年1月12日)
MAXシリーズのスタイルを125ccに展開したグローバル・プレステイジ・シティコミューター
“BLUE CORE”エンジン搭載の「NMAX125」新発売
ヤマハ発動機株式会社は、水冷4ストロークSOHC・4バルブ124cm3・FIのBLUE COREエンジンを“MAXシリーズ”のDNAを受け継ぐボディに搭載する新製品「NMAX(エヌマックス)125」を2016年3月18日より新発売します。
「NMAX125」は、“Global Prestige City Commuter”をコンセプトに、欧州や日本で人気の「TMAX」、および欧州向け「XMAX」など、MAX シリーズのスタイルと走りの良さを原付二種(125ccクラス)に展開したモデルです。国内モデルとして初めて“走りの楽しさ”と“燃費・環境性能”の両立を高次元で具現化した“BLUE CORE”※エンジンを搭載。またABSも標準装備しています。
製造は、当社のグループ会社PT.Yamaha Indonesia Motor Manufacturing(YIMM)が行います。
※ヤマハ発動機株式会社は、“走りの楽しさ”と“燃費・環境性能”の両立を高次元で具現化するエンジン設計思想として、2014年より“BLUE CORE(ブルーコア)”を掲げています。この思想は高効率燃焼、高い冷却性、ロス低減の3点にフォーカスして性能実現を図るもので、「NMAX125」のエンジンもこの“BLUE CORE”思想に基づき開発しました。
- <名称>
- 「NMAX125」
- <発売日>
- 2016年3月18日
- <メーカー希望小売価格>
- 340,200円(本体価格315,000円/消費税25,200円)
- ※メーカー希望小売価格(リサイクル費用含む)には、保険料、税金(除く消費税)、登録などに伴う諸費用は含まれない。
- <カラーリング>
- ・レッドメタリック7(レッド)
- ・ホワイトメタリック6(ホワイト)
- ・マットイエローイッシュグレーメタリック2(マットグレー)
- ・ブラックメタリックX(ブラック)
- <販売計画>
- 10,000台(年間、国内)
- 主な特徴
- 1)国内モデル初の“BLUE CORE”エンジン
- “BLUE CORE”思想に基づき、高効率燃焼、高い冷却性、ロス低減の3点にフォーカスし開発したエンジンを搭載しました。
- (1)VVA(可変バルブ)機構
- エンジンの高燃焼効率に貢献しているのが、VVA(可変バルブ)機構です。吸気バルブの作動を、低中速側と6,000r/min以上の高速側で切り替えるもので、トルク特性と燃費に貢献させ、高速域では心地よい加速感をもたらします。混合気のタンブル促進を図るポートと燃焼室、FIセッティング等との効果が相まって“走りの楽しさ”を支えます。
- (2)冷却性とスペース効率に優れたラジエター
- シリンダーには「DiASil(ダイアジル)シリンダー」(オールアルミ製)を採用、優れた放熱性と軽量化に貢献します。高い冷却性はスペース効率を追求しながら達成しています。小型ラジエターとクーリングファンをエンジン右側に、ウォーターポンプは左側に配しボディをコンパクト化、広いフットスペースを確保しました。ラジエターは水温に応じた冷却水循環を行う“バイパス式サーモスタット”方式とし、暖機時間も短く燃費性に貢献しています。
- (3)ロス馬力低減を図るオフセットシリンダーなど
- シリンダー中心とクランクの中心を僅かにオフセットさせることで、サイズ増や重量増を避けながら摩擦ロスを低減するオフセットシリンダーを採用しました。そのほか、ローラーロッカーアーム、小型ACMなど、随所にロス低減設計を図り燃費特性に貢献させました。
- 2)優れた走行性に寄与する新設計フレーム
- フレームは、優れたねじり剛性を備えスポーティな走行性を支えます。またエンジン懸架は「リンク式エンジンマウント方式」とし、ライダー操作に対するダイレクト感と低振動化を実現しています。サスペンションは前後とも、スポーティさと乗り心地をバランスさせたセッティングです。
- 3)前後13インチタイヤとABSを標準装備
- 専用開発の13インチタイヤを採用しました。前後のディスクブレーキには、ブレーキ油圧系を制御してホイールロックを抑止するABS(アンチロックブレーキシステム※)を装備しています。
- ※ABSは車輪に付けられたセンサーがスリップを感知すると、ブレーキを制御して車輪のロックを抑制するシステムです。
- 4)余裕のライディングポジション
- ライディングポジションは、コンパクトなボディながらも窮屈感がなく、小柄な方にも大柄な方にもフィットする設計です。メーターは白色バックライトLED で、視認性のよい液晶マルチファンクションメーターです。
- 5)新しいブーメランモチーフのスタイリング
- スタイリングは、MAXシリーズを象徴する新しいブーメランモチーフが醸し出すダイナミックな表情が特徴です。前後タイヤに対してボディのはみ出しが短く凝縮感あるボディとのコンビネーショでバランスを整えました。
- フロントマスクは、MAXシリーズのアイコンである二眼ヘッドライト、ハイビーム時には中央ビームが追加されて3灯となります。テールには、帯状に光るLEDストップランプを採用しています。
- 「NMAX125」フィーチャーマップ
- ・LEDヘッドランプ
- ・230㎜径ディスクブレーキ
- ・ABS
- ・足を伸ばした乗車姿勢でも余裕があるフットスペース
- ・新設計フレーム
- ・走行性に貢献するリンク式エンジンマウント⽅式
- ・液晶マルチファンクションメーター
- ・キーシャッター付メインスイッチ
- ・フロントポケット(500mlペットボトル1本収納可、積載重量は1.5kg)
- ・開けた状態を維持できるスプリング付ヒンジのシート(約24L容量、積載重量5kg)
- ・LEDストップ&テールランプ
- ・230㎜径ディスクブレーキ
- ・ABS
- ・“BLUE CORE”エンジン
- ・低~高回転までフラットなトルクに貢献するVVA(可変バルブ)
- ・オフセットシリンダー・鍛造ピストン・DiASilシリンダー
- ・ローラーロッカーアーム
★主要諸元
車名型式 | EBJ-SE86J | |
---|---|---|
NMAX125 | ||
発売日 | 2016年3月18日 | |
全長×全幅×全高(m) | 1.995×0.740×1.115 | |
軸距(m) | 1.350 | |
最低地上高(m) | 0.135 | |
シート高(m) | 0.765 | |
車両重量(kg) | 127 | |
乾燥重量(kg) | - | |
乗車定員(人) | 2 | |
燃費消費率(km/L)※1 | 50.5(国交省届出 定地燃費値 60km/h 2名乗車時)※2 | |
45.2(WMTCモード値 クラス1 1名乗車時)※3 | ||
登坂能力(tanθ) | - | |
最小回転半径(m) | - | |
エンジン型式 | E3P8E | |
水冷4ストローク単気筒SOHC4バルブ | ||
総排気量(cm3) | 124 | |
内径×行程(mm) | 52.0×58.7 | |
圧縮比 | 11.2 | |
最高出力(kW[PS]/rpm) | 9.0[12]/7,500 | |
最大トルク(N・m[kgf・m]/rpm) | 12[1.2]/7,250 | |
燃料供給装置形式 | フューエルインジェクション | |
始動方式 | セルフ式 | |
点火方式 | TCI(トランジスタ式) | |
潤滑油方式 | ウェットサンプ | |
潤滑油容量(L) | 1.0 | |
燃料タンク容量(L) | 6.6 | |
クラッチ形式 | 乾式・遠心・シュー式 | |
変速機形式 | Vベルト式無段変速 | |
変速比 | 2.326~0.731 | |
キャスター(度) | 26°00′ | |
トレール(mm) | 92 | |
タイヤサイズ | 前 | 110/70-13 M/C 48P |
後 | 130/70-13 M/C 57P | |
ブレーキ形式 | 前 | 油圧式シングルディスク |
後 | 油圧式シングルディスク | |
懸架方式 | 前 | テレスコピック式 |
後 | ユニットスイング | |
フレーム形式 | アンダーボーン |
※1:燃費消費率は、定められた試験条件のもとでの値。使用環境(気象、渋滞等)や運転方法、車両状態(装備、仕様)や整備状態などの諸条件により異なります。
※2:定地燃費値は、車速一定で走行した実測の燃料消費率。
※3:WMTCモード値は、発進、加速、停止などを含んだ国際基準となっている走行モードで測定された排出ガス試験結果からの計算値。