ゴールドウイング 2,408,400円/2,516,400円(11月25日発売)
★ホンダ ゴールドウイング 車両解説
ゴールドウイングがカラーリング変更で2016年モデルに
ホンダのフラグシップ、ゴールドウイングシリーズの歴史は長い。1974年に水平対向4気筒SOHC2バルブ、排気量999ccエンジンを搭載してデビューして以来なので、なんと40歳だ。その歴史だけで本が1冊出来てしまうほどだが、ざっと紹介しておくと、1980年にエンジンを1,085ccへとアップ。さらに1984年には水平対向4気筒時代の最大排気量となった1,182ccまで拡大。1988年にはフルモデルチェンジにより、エンジンも水平対向6気筒SOHC2バルブ、排気量1,520ccへと発展。この1500時代から国内の型式認定を得て国内発売が開始されている。
1980年の1,085cc時代から、生産は米国のホンダ拠点であるホンダ・オブ・アメリカ・マニファクチャリング(HAM)で行われ、海外生産車両を輸入販売する魁けとなった。また同時にクルマの方でもスペシャリティーカー「アコードクーペ」(アコードの派生機種)を日本に輸入販売したことで話題となっている。2011年10月以降ゴールドウイングの生産は、国内に戻され、熊本製作所が生産にあたっている。
その後ゴールドウイングは、国内でもほぼ毎年イヤーモデルとして販売されてきている。1990年にはアメリカでの生産10周年を記念した特別仕様車を発売。1994年にはゴールドウイングの20周年を記念した特別仕様車も発売している。1996年にはゴールドウイングをベースに本格的なクルーザーとしたワルキューレを発売。このモデルは2001年モデルまで継続発売された。
2001年8月、水平対向6気筒SOHC2バルブエンジンの排気量を1,832ccまでアップした1800ゴールドウイングの時代が始まる。三元触媒の「Honda Evolution Catalyzing System 3」(HECS3)を採用して世界最高水準の環境性能を実現、フレームも新設計のアルミフレームを採用。そして国内専用仕様として、量産二輪車世界初の電動式光軸調整機能付のディスチャージ式ヘッドライトや、間欠機能付電動ワイパー、Honda Ignition Security System(H・I・S・S)という盗難抑止システムなどを採用していた。
1800時代もほぼ毎年イヤーモデルが登場したが、2004年には、低価格設定のゴールドウイングUSパッケージをタイプ設定。通常モデルが3,150,000円のところUSパッケージは2,614,500円だった。2005年にはゴールドウイング30周年記念モデル。2007年には二輪車用エアバッグシステムを搭載したタイプを追加設定。2008年にはビルトインタイプのナビゲーションシステムを導入。また、2004年にはゴールドウイングの水平対向6気筒エンジンを搭載するメーカー純正カスタムマシンといえるRUNEが発売されている。2012年12月発売の2013年モデルでは、車体色に新たにデジタルシルバーメタリックを採用したモデルを追加、従来からのパールフェイドレスホワイトに加え2色の展開となっていた。
2013年2月には、ゴールドウイングのユーザー層を拡大するために、若い世代にも受け入れられそうなロー&ロングフォルムのスタイリングと、軽量化、そしてなによりコストダウン努力により、頑張れば手の届く価格設定としてゴールドウイング F6Bが発売された。ゴールドウイングシリーズの一員でありながら200万円を切るプライス(199万5千円)での登場は大いに話題となった。ただ2013年12月のカラーチェンジを期に、価格が若干ながら上がって200万円を超えてしまったのは残念。
また2014年4月には、ゴールウイングシリーズのさらなるバリエーションモデルとして、F6Bの兄弟車といえるF6Cが登場している。2013年の東京モーターショーに登場した“マッスルクルーザー”だ。ゴールドウイングシリーズの水平対向6気筒、1832ccエンジンと基本骨格を継承、フロントからリアにかけて流れるように下がっていく“トライアングルフォルム”のクルーザースタイルを特長としている。ゴールドウイングに比べ75kgの軽量化と、価格もF6Bの登場時と同様、200万円を切る199万8千円の低価格設定だった。
同じ年の11月、ゴールドウイングの発売40周年を記念した特別仕様車、ゴールドウイングSEも登場している。同時にゴールドウイングシリーズの本体も2015年モデルとなった。ゴールドウイング SEシリーズは、キャンディープロミネンスレッドとグラファイトブラックの専用ツートーンカラーが採用され、フレーム、前後ホイール、マフラー、ロアーカウルをブラックとしたモデルで、各所に40周年を記念したエンブレムなどが採用されて登場したが、ゴールドウイング本体の2015年モデルも、その記念エンブレムを前後に採用して、キーも記念エンブレム付のキーとなった。
今回は、ゴールドウイングシリーズに新色「キャンディープロミネンスレッド」を設定、継続色の「パールグレアホワイト」との2色を用意したほか、「ベビーグレーメタリック-U」という40周年記念モデルで好評だったツートーンカラー車も設定、全3色のカラーラインナップとしている。
★HONDA プレスリリースより (2015年11月24日)
大型二輪クルーザー「ゴールドウイング」にツートーンカラーを設定するなど
カラーリングを一部変更して発売
Hondaは、圧倒的な存在感と快適で上質な走りを楽しめる1800ccの大型二輪クルーザー「ゴールドウイング」に、40周年記念モデルで好評を博したツートーンカラーを設定するなどカラーリングを一部変更して、11月25日(水)に発売※1します。
ゴールドウイングは力強い出力特性とともに、低重心化や静粛性などに優れた水平対向6気筒1800ccエンジンを搭載した、Hondaのクルーザーモデルの最高峰です。エアロダイナミクスを追求したカウル類のほか、リアトランクと左右のサドルバッグは総容量142L※2と収納性に優れ、長距離ツーリングを快適に楽しむことができます。
今回、上質感のあるパールグレアホワイトと、迫力あるスタイリングをより際立たせるキャンディープロミネンスレッドのソリッドカラー2色に加え、高級感をさらに際立たせるヘビーグレーメタリック-Uのツートーンカラー1色を設定し、全3色のカラーバリエーションとしています。
- ・カラーバリエーション
- <ソリッドカラー>
- ・パールグレアホワイト(継続色)
- ・キャンディープロミネンスレッド(新色)
- <ツートーンカラー>
- ・ヘビーメタリック-U(新色)
- ●販売計画台数(国内・年間)
- ゴールドウイング 300台
- ●メーカー希望小売価格
- ゴールドウイング 2,408,400円(消費税抜き本体価格 2,230,000円)
- ゴールドウイング(ツートーンカラー)2,516,400円(消費税抜き本体価格 2,330,000円)
- ※価格(リサイクル費用含む)には保険料・税金(消費税を除く)・登録などに伴う諸費用は含まれておりません
※1 ゴールドウイングは受注生産車です
※2 Honda調べ。リアトランク容量は61L、サドルバッグ片側の容量は40L強
★主要諸元
車名型式 | EBL-SC68 | |
---|---|---|
ゴールドウイング | ||
発売日 | 2015年12月25日 | |
全長×全幅×全高(m) | 2.630×0.945×1.525 | |
軸距(m) | 1.690 | |
最低地上高(m) | 0.125 | |
シート高(m) | 0.740 | |
車両重量(kg) | 417 | |
乾燥重量(kg) | - | |
乗車定員(人) | 2 | |
燃費(km/L)※3 | 20.0(60km/h定地走行テスト値) | |
登坂能力(tanθ) | - | |
最小回転半径(m) | 3.3 | |
エンジン型式 | SC47E | |
水冷4ストローク水平対向6気筒SOHC2バルブ | ||
総排気量(cm3) | 1,832 | |
内径×行程(mm) | 74.0×71.0 | |
圧縮比 | 9.8 | |
最高出力(kW[PS]/rpm) | 80[109]/5,500 | |
最大トルク(N・m[kgf・m]/rpm) | 161[16.4]/4,000 | |
燃料供給装置形式 | 電子制御燃料噴射装置(PGM-FI) | |
始動方式 | セルフ式 | |
点火方式 | フルトランジスター式バッテリー点火 | |
潤滑油方式 | 圧送飛沫併用式 | |
潤滑油容量(L) | - | |
燃料タンク容量(L) | 25 | |
クラッチ形式 | 湿式多板ダイヤフラムスプリング式 | 常時噛合式5段リターン |
変速比 | 1速 | 2.375 |
2速 | 1.454 | |
3速 | 1.068 | |
4速 | 0.843 | |
5速 | 0.685 | |
変速比 | 1.591/1.028×2.750 | |
キャスター(度) | 29°50′ | |
トレール(mm) | 109 | |
タイヤサイズ | 前 | 130/70R18M/C 63H |
後 | 180/60R16M/C 74H | |
ブレーキ形式 | 前 | 油圧式ダブルディスク |
後 | 油圧式シングルディスク | |
懸架方式 | 前 | テレスコピック式 |
後 | スイングアーム式 | |
フレーム形式 | ダイヤモンド |
※3 燃料消費率は、定められた試験条件のもとでの値です。使用環境(気象、渋滞等)や運転方法、車両状態(装備、仕様)や整備状態などの諸条件により異なります。