●レポート&写真:泉田陸男 写真:青山祐介
●取材協力:トライアンフ モーターサイクルズ ジャパン・Triumph UK・SHOEI・アールエスタイチ・セナブルートゥースジャパン・タナックス・富士フイルム |
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マン島へは空路でマン島「ロナルズウェイ空港」へ行く方法と、「アイル・オブ・マン・スチーム・パケット会社」のフェリーでリバプール又はヘイシャムからダグラスへ向かう方法がある。バイクで渡るには当然フェリーの利用だが、今回はリバプールから出航した。 |
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フェリー乗り場からはリバプールの歴史的建築物「ロイヤル・リバー ビル」を望むことができる。 | マン島へのフェリー船室は広く、食事や土産物販売店もあり快適だ。 | ||||
フェリー乗り場は、ビートルズで有名なキャバーンクラブから遠くないセント・ニコラス・プレイスにあり、リバプールで最も象徴的な建物であるロイヤル・リバー ビルを望むことができる。1911年に建てられ、当時ヨーロッパ一の高さを誇り、ビッグ・ベンより大きな時計盤のある2つの時計塔を備えている。 |
クォーターブリッジを右へと曲がり、バラクレイン、グレンヘレン、バラフブリッジ、サルビーストレートと進むに連れ気分はTTレーサー。ラムジーの町からグースネックを立ち上がるとマウンテンエリアに入る。スネイフェル山を跨ぐマウンテンコースは微かに霧に霞んでいた。眼下にはアイリッシュ海が見え、バンガローを過ぎる頃から霧が消え、ケイト・コテージからの下りが眼前に飛び込んできた。クレッグ・ニーバまでの長い下りは嫌でも緊張感を高め、TTレーサーの気分を感じることができる。クレッグ・ニーバのタイトなコーナーをクリアしガバナーズブリッジを通過するとスタート地点へと戻る。ピットロードにマシンを停めると、改めてTTコースの過酷さゆえの誘惑が記憶に刻まれた。
バラクレインからTTコースを外れ、北西方向に進むとセント・ジョンズという村を経由してピールという港町に至る。 ピールはめぐみ豊かなマン島の港町で、赤色のサンドストーン(砂岩)で造られたピール城とその美しい町並を見ることができる。ピール城は、ローマ皇帝を倒し全ヨーロッパの王になったというアーサー王伝説に記されたアヴァロン島であると言われるロマンに満ちた城だ。 |
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マン島の最南端カフ・オブ・マン(小島)を望むサウンドへの道はヘッジに挟まれたマン島の原風景の中を貫く。 | 世界最大の水車「レディ・イサベラ」はラクシーの村はずれの山中に忽然と姿を現す。その大きさは想像以上だ。 |
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