ZOOMER 236,250円(2月10日発売)

★ホンダ ZOOMER 車両解説

個性的な“ネイキッドスクーター”ZOOMERがカラーリング変更で2012年モデルに

「新たなスクーターカテゴリーを創造するモデル」として、Ape(エイプ)の開発を手がけた“Nプロジェクト”による2作目の製品。個性を大事にする若い人達の感覚に合わせ、ネイキッドスタイルに、前・後の極太タイヤや、デュアルヘッドライトを採用するなど新感覚のデザインを採用、2001年6月1日に発売開始されたモデルがこのZOOMER(ズーマー)だ。

Nプロジェクトの作品といえば、あえなく1代で消え去ってしまったモデルもあるが、このZOOMERに関してはきちんと若い人達の感性をとらえることに成功した。

ちなみに2001年の発売以来、毎年のように新色攻勢をかけており、若い人達の関心を引きつける努力を惜しまなかったことも、10年間にわたって人気を保ってきたひとつの要因だろう。

ZOOMER発売以来の変遷を紹介しておくと、発売翌年の2002年1月31日、兄弟モデルともいえるNプロジェクト第3弾「Bite(バイト)」が登場。3月8日にはZOOMER初のトピック、3000台限定でシルバー塗装(アキュレートシルバーメタリック)の「ZOOMER・スペシャル」が追加発売される。フロントフォークカバー、前・後ホイールを同系色のシルバーに。

2003年1月10日には、プラズマイエロー、バージンベージュという新色2色を追加。継続色のブラックと合わせて3色ラインナップに。ちなみにこの年の3月には、Nプロジェクト第4弾の「Solo(ソロ)」が発売されている。そしてZOOMERでは、5月30日にも新色カムフラージュグリーン、さらに12月20日にはファイティングレッドとシャスタホワイトの2色を追加ラインナップしてる(黄とベージュは廃止)。

2004年は、Nプロジェクト第5弾「PS250」が発売された年だ(6月30日)。ZOOMERでは、年間1,500台限定のスペシャルカラー、パールコーラルリーフブルーのメタリック塗装モデルが登場。翌2005年10月29日にはプラズマイエローのカラーリングを復活させ、光の当たり具合で表面の色合いが変わるステッカーを採用。そして2006年1月17日発売で、ホワイト・シートを採用し、メタリック基調のマットアクシスオレンジメタリック、ナッソーブルーメタリックの2色を設定した「ZOOMER・デラックス」タイプの追加をアナウンスしている。

2006年のZOOMERは、7月20日発売で期間限定受注のスペシャルモデル「ZOOMER・スペシャルエディション」が登場。「鮮明で爽やかなバイスブルーと、落ち着いた輝きで高級感あふれるムーンストーンシルバーメタリック」の2色を設定。バイスブルーにはホワイト・シートとホイール、ムーンストーンシルバーメタリックにはシルバー・シートとフレームに車名ロゴステッカーを配した。

2007年はZOOMER初のマイナーチェンジが行われた年だ。10月5日発売で、ZOOMER、ZOOMER・デラックスともに電子制御燃料噴射システムが新たに搭載され、環境規制対応が図られている。ウインカーも操作が簡単なプッシュキャンセラー式となり、ホルダー締め付けタイプのパイプハンドルも採用された。2008年は、1月22日発売で受注期間限定販売の「ZOOMER・スペシャルエディション」が登場。専用色のモンツァレッドを採用するとともに、車体色に合わせたレッドとブラックのツートーンシート、レッドスプリングのリアサスなどを採用。そしてこの年はさらに11月21日発売で、ZOOMERにはファイアリーオレンジとカムフラージュグリーン-R、ZOOMER・デラックスにはハーベストベージュの新色を設定。シート下のフレームも車体と同色となっている。

若者のバイク離れが鮮明になり、原付スクーター市場も絶不調となっていたことから2009年、2010年はさすがに新色攻勢もお休みで、新たな動きがあったのは2011年に入ってから。2月10日発売でZOOMERに新色のクリッパーイエローとバージンベージュ-Rという2色を追加。継続色のブラック、カムフラージュグリーン-Rと合わせて4色のラインナップに。また、ZOOMER・スペシャルはラインナップから落ちてZOOMERの基本モデルだけの構成となった。

そして2011年6月に、ZOOMER発売10周年を記念したアニバーサリーモデル登場へと繋がる。6月14日から7月10日までと受注期間も限定となった。特別仕様としては、車体色とフレーム色を同色のホワイトとし、シリーズ初採用となるレッドカラーのシート、同じくレッドの専用ロゴステッカーを採用したモデルだった。

2012年モデルとなる今回もカラーリングの変更のみで、新色2色と継続色2色、計4色のラインアップとなった。

2012年モデルの新色、シャスタホワイト。
こちらはもう1色の新色、ファイアリーオレンジ。継続色はブラックとカムフラージュグリーン-R。

★HONDA プレスリリースより (2012年1月27日)

50ccのネイキッドスクーター「ZOOMER(ズーマー)」のカラーリングを変更し発売

Hondaは、個性的なスタイリングのネイキッドスクーター「ZOOMER」に新しいカラーリングを採用し、2月10日(金)に発売します。

今回は、シャスタホワイトとファイアリーオレンジの2色を追加しました。継続色のブラック、カムフラージュグリーン-Rとあわせて全4色の展開としています。

●カラーバリエーション
・シャスタホワイト(新色)
・ファイアリーオレンジ(新色)
・ブラック
・カムフラージュグリーン-R

ZOOMERは、2001年6月の発売以来、新感覚で個性的なデザインと力強い水冷・4ストローク50ccエンジンの搭載により、若者層を中心に幅広い年齢層のユーザーから高い支持を得ているロングセラーモデルです。

●販売計画台数(国内・年間)
3,600台
●メーカー希望小売価格
236,250円(消費税抜き本体価格 225,000円)
※価格(リサイクル費用を含む)には保険料・税金(消費税を除く)・登録などに伴う諸費用は含まれておりません。

★主要諸元

車名型式 JBH-AF58
ZOOMER
発売日 2012年2月10日
全長×全幅×全高(m) 1.860×0.735×1.025
軸距(m) 1.265
最低地上高(m) 0.145
シート高(m) 0.735
車両重量(kg) 87
乾燥重量(kg) -
乗車定員(人) 1
燃費(km/L) 75.0(30km/h定地走行テスト値)
登坂能力(tanθ) -
最小回転小半径(m) 1.9
エンジン型式 AF69E
水冷4ストローク単気筒SOHC2バルブ
総排気量(cm3) 49
内径×行程(mm) 37.8×44.0
圧縮比 12.0
最高出力(kW[PS]/rpm) 3.1[4.2]/8,500
最大トルク(N・m[kgf・m]/rpm) 4.0[0.41]/5,500
燃料供給装置形式 電子制御燃料噴射装置[PGM-FI]
始動方式 セル式(キック式併用)
点火方式 フルトランジスタ式バッテリー点火
潤滑油方式 圧送飛沫併用式
潤滑油容量(L) -
燃料タンク容量(L) 4.8
クラッチ形式 乾式多板シュー式
変速機形式 無段変速式(Vマチック)
減速比1次/2次 2.850/0.860
キャスター(度) 26°30′
トレール(mm) 75
タイヤサイズ 120/90-10 57J
130/90-10 61J
ブレーキ形式 機械式リーティング・トレーリング
機械式リーディング・トレーリング
懸架方式 テレスコピック式
ユニット・スイング式
フレーム形式 アンダーボーン