2015年10月20日
■ヤマハ、世界GPで通算37回目のタイトルを獲得
10月18日、フィリップアイランドで開催されたMotoGP第16戦オーストラリアGPにおいて、ホルヘ・ロレンソ(Movistar Yamaha MotoGP )が2位に入ったことでヤマハが獲得したのは、各コンストラクターで最上位に入ったライダーのポイントのみを加算して決定される「コンストラクターズタイトル」。ヤマハは今シーズン、ロレンソの優勝6 回と2位2回、バレンティーノ・ロッシ(Movistar Yamaha MotoGP )の優勝4 回、2位1回、3位2回、そしてブラッドリー・スミス(Monster Yamaha Tech 3 がミサノで記録した2位1回の合計362 ポイントを獲得している。
ヤマハが初めてコンストラクターズタイトルを獲得したのは1964年のGP250クラス。その後、MotoGP クラス4 回、GP500クラス9回、GP250 クラス14 回、GP125クラス 4回、GP350クラス5回のタイトルを積み重ね、今回のタイトル獲得によって通算37 回目に。また、全クラスのコンストラクターズタイトルの獲得数において、MV アグスタと並ぶ2位となった。
尚、今後の2レースでロッシとロレンソのいずれかがライダータイトルを獲得することが確実に。第14 戦アラゴンGP でMovistar Yamaha MotoGP がヤマハにとって6回目となるMotoGP のチームタイトルを決めたことと合わせて、2002 年にチームタイトルが加えられて以来、2008 年から2010 年まで3年連続3冠を含め、通算5回目となるMotoGP3冠達成も決定している。
参考までに、ヤマハは世界選手権の最高峰クラスでこれまで16 回のライダータイトルを獲得。MotoGPではロッシが4回(2004、2005、2008、2009)、ロレンソが2回(2010、2012)、GP500ではウエイン・レイニーが3 回(1990、1991、1992)、エディ・ローソンが3回(1984、1986、1988)、ケニー・ロバーツが3回(1978、1979、1980)、ジャコモ・アゴスチー二が1回(1975)だ。今シーズン、残り2戦でポイント差は僅か11ポイント。ロッシとロレンソ、果たしてどちらがチャンピオンに輝くのか!? 今後の展開に要注目!
MS 開発部 辻幸一 部長のコメント
「ヤマハ発動機創立60 周年というこの記念すべき年に、ヤマハにとって37 回目となるコンストラクターズタイトルを獲得できたことを大変喜ばしく思います。このタイトル獲得に貢献していただいた、スポンサーの皆さまをはじめ、世界中のファンの皆さまに感謝申し上げます。創立以来ヤマハは、すべてのヤマハライダーとともに“感動”をもたらすために努力をしてきました。そして今年は60 周年ということで、コンストラクターズタイトルを獲得するために最大限の努力をしてきたわけですが、チームタイトルも獲得しており、当社のレーシングDNAと成功の歴史に新たな1 頁を加え、さらに世界中のファンの皆さまと言葉で表せないほどの経験を共有することができともてうれしく思います。モーターサイクルとモータースポーツへの情熱は、当社のレース活動にとって大きな原動力となっており、私たちは多くのサポートのおかげで達成したこの道程を誇りに思います」
ヤマハ・モーター・レーシング リン・ジャービス マネージングダイレクターのコメント
「アラゴンでチームタイトルを勝ち獲っていたので、シーズン2 つ目となるこのタイトルをとてもうれしく思います。このタイトルはMotoGP において、ヤマハチーム全体の優れたパフォーマンスによって達成されたもので、Movistar Yamaha MotoGP とMonster Yamaha Tech 3 のライダーに感謝しなければなりません。合わせて、日本のヤマハのエンジニアと、ヤマハ・モーター・レーシングのエンジニアと技術スタッフを祝福します。目下の大きな関心は、バレンティーノとホルヘのどちらがチャンピオンになるかです。残り2 戦となった今、2 人の差は11ポイントしかなく、ヤマハの創立60 周年の今年、スリリングなクライマックスを迎えることは間違いありません」