編集部ブログ 勝島部屋から

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※編集部宛のメールはこちら「bg@mr-bike.jp」へ。

2012年6月24日 

ZZR400世代

- Noah Sellen @ 8:36 PM

BG今月号の巻頭では新車の絶版車を色々取り上げていまして。

読者の方々からは驚きの声や喜び(?)の声も多数届いております。単純に新車時についていたタイヤの銘柄とか知るための資料にもなるんですよね、編集部的には。なかなか面白い誌面づくりだったと共に、掲載されているショップさんからも「問い合わせが多くて」という声もありましたので、みんながうれしいパターンとなったんじゃないかな?

そんな中で、副編集長安生さんと、マニアック代表ハマヤさんは「ネスカフェアメリカーナだぞ!!!!!」とウレションしそうな食いつきでp4のFZRによだれをたらしていました。へー、そんなにすごいんだぁ、と言うのが若手の僕のリアクションだったのだけど、2人とも前のめりにそのすごさを、新車で存在しているという貴重さを説いてくださいました。

でもね、僕の好みで言うとむしろp7の小さな写真にあるZZR400がよかったりするんですよ。学生時代に仲間が乗っててね、これが極上によかった。大柄だからツーリングはヘッチャラだったし、そして驚くほどコーナリングもよかった。深いバンク角になってもビタッと安定しててね。「なんだこりゃ!?」と思ったものです。

今にして思えば僕らが乗ってたツーリングバイアスタイヤに対して、ZZRはラジアルを履いてたんだな。そう思うとあれがラジアルタイヤ初体験だったのかもしれないけど、にしてもZZR400というのは印象がよかった。あのビタッとした接地感はなんだったのだろう……

時は流れて、今は色んなバイクに乗れる仕事をさせてもらってる。で、やっぱりカワサキ車の中にはあのZZRと同じ「ビタッと感」がある車種があるんだな。その一つはニンジャ。もう一つは空冷GPZ750。さらにZZR1100達。あ、どれもZZR400より先か。じゃ400がこっちに似てるわけか、ごめんごめん。

でもこの接地感はフロントが18とか19インチありそうな感覚なんだよね、たとえZZRの17インチでも。これが不思議。ディメンションとか色々あるんだろうけど、こんな味付けが公道でカワサキ車を乗りやすく感じさせてくれるんだと思う。

17インチでもこの安定感を出せるのは、一つの仮説だけど、ホイールの重さが関係してるんじゃないかなぁ。以前にZX-4の3インチ幅のホイールの変わりに、ZZR400の3.5インチ幅ホイールを装着して120幅のタイヤを履こうと試みたことがある。けど、入手してビックリ、ZZR400のフロントホイール、チョー重い!! こんな重いので大丈夫かよ、と思ったけど、付けてみたらやっぱり重くてハンドリングがとても緩慢になっちゃいました。「サーキットにこりゃダメだ」とすぐにノーマルに戻したのは言うまでもありません。

そこで思いをめぐらせると、そうか、この重さが大きいジャイロ効果を生んで、公道でうれしいあの接地感につながってるんじゃないかな? それでいてシャープなハンドリングを両立してるのは120/70-17ではなく、120/60-17扁平と言う、外径で考えたら16インチ車ぐらいしかないタイヤを装着してるからじゃないかな? 

そうかもなー うん、そうかも。 それだけじゃないだろうけど、それも一因のはず。ふふふ、面白いねぇバイクって。なんつって一人ニヤニヤしてるわけです(笑)

あくまで仮説ですが、まぁ大きくは外れてないと思います。だってカスタムマシンで軽量ホイールがついてると、ヒラヒラしてクイックになって運動性は上がるけど、ツーリングならノーマルのドシッとした感覚が良いなぁと感じることが多いですもん、僕は。

……そんなわけで。ZZR400の新車にドキドキしちゃったノアでした。同じサイズで600もあったな。今となってはせっかくならZZR600が欲しいなぁ! あ、やべ、本当に欲しくなってきた!      (ノンポリノア)

2012年6月1日 

ちょー初心者向けお遊びレース迫る

- Noah Sellen @ 9:25 AM

まずはじめにお詫びと訂正。

先日「キリンを見に行った」ってポストの中で、平塚で関東はオシマイって書きましたが、ごめんなさい、6/2~6/15まで群馬県の伊勢崎でやってました。「おいおい、群馬県は関東じゃないってかい!?」というお叱りのメールを受けたのでここに訂正します。

関東じゃないかどうかの議論はまたオイオイ(笑) 茨城出身の僕は度々「茨城は東北」と言われて、「いやいやいや!(笑)」という話をするので、北関東ならではの面白さをわかってくれる人となら面白おかしく不毛なバトルを展開したいけど、マジになる人がいるからここでは控えておきましょうか(笑) (茨城VS千葉というさらに不毛なバトルもありますが、それは完全に泥沼化しますもんね、千葉出身の渡辺編集長??)

さて、今日はユルユルの初心者レースのご案内。

先月号のイエローページにも掲載しましたが、6月10日に「白糸スピードランド」っていうミニバイクコースで超初心者向けのお遊びレースが開催されます。これはね、僕がお手伝いさせてもらってる「BKライディングスクール」の開催で、初心者でも気軽なバイクで気軽にレースごっこしてみたいじゃないか、という発想で初開催されるレースなんです。

クラスはミニバイク系から250ccぐらいがメインで、通勤マシン(例えばアドレスV125とかカブとか)での耐久レースも計画されてる。ま、今回はお試しの第1回目という感じなので当日にもろもろ臨機応変に、面白おかしく、ゆるーくやりたいと思ってます。

そんな趣旨だからバリバリミニバイクやってますって人はちょっと、ね。むしろ「じゃこれを機会に息子にでも乗せてみるか」とか、「いつもはヘルパーのあの娘に乗せたらどうかな」といった感じで参加してくれたらうれしいです。速い人はピクニック感覚で、お弁当担当ということでひとつ。

僕は、まぁ、半分スタッフなんだけどせっかくだから自分も走りたいわけで、当日はXLR125R(ブロックタイヤ!)で125ccクラスに参加します。さらに250ccクラスにも出たいから、Dトラッカーも持って行きます。DトラッカーにはBG6月号320ページに広告が出てる台湾のDUROタイヤを試してみたくて購入しました。だって安いんだもん!

 「レースにはちょっと厳しかったかな」という感想でも、「案外スポーツもできるぞ!」という感想でも、このレースならどっちに転んでもOK。絶好のテストシチュエーションでしょう(笑)

今回の白糸の次は富士のショートコースでの開催が予定されているから、今回で雰囲気つかんでみて、富士に向けて準備するのもいいかもね。遊び気分でたのしみましょーよ!

詳細はこちら↓

http://www.mu-ad.co.jp/hare-cup.html

2012年3月18日 

初のミニバイク巻頭特集

- Noah Sellen @ 1:02 PM

お久しぶりです。

あまりに寒いので南半球に逃避しておりました。そんなわけで更新をサボったわけっす。国内にいなかったのでご勘弁を。

さぁ、今月はミニバイク特集ですよ! 以前から編集部では「いつかはやりたいミニバイク特集」とささやいていたのですが、ミニバイク特集はあんまり売れないというジンクスがあって、趣味の雑誌なんだから売れなくたって面白ければいいじゃんという時代でもなくなっちゃったので「やりたいけどちょっと怖い」という状況だったのですね。

でも、先月号が王道の大型カワサキ車特集だったから(つっても絶版車の世界も多種多様になってきたから何が王道かはもはやわからないのですが)、じゃミニバイクをやるならこのタイミングしかないだろう、ということになった次第です。

一言にミニバイクといってもこれがなかなか難しい。僕なんかは原付が爆発的に売れた後の世代だから、一種の狂気だったという人もいる「あの時代」を知らない。だけど副編集長安生氏は「MBが一番カッコいい。読者もMBに一番グッとくる」と断言するんだ。申し訳ないけどMBに思い出も思い入れもない僕はそーんなに見た目が美しいマシンだとは思ってなかったのだけど、読者の皆さんは僕より1世代上ですから安生さんの言うようにググッとキテルといいなぁと思ってるところ。だっていまどき表紙がMBなんてバイク雑誌、ありえないじゃんね(笑)

原稿の方は「懐かしいあの時代を振り返るようなモノ」を書くように頼まれたけれど、そもそも「あの時代」を知らないんだから難しい。だから自分の原付時代の話を書き始めたらそれはそれで盛り上がってきて、そんでかなりの量を書いて満足したら、後になって「スペースが足りないから本文が入らない。書いてくれた量の1/4ぐらいまで減らして書き直し!」と言われました。そんな殺生な! 結局なつかしの原付時代についてはちょっとしかかけなかったけど、そんな自分のバイクの道を振り返りながら原稿を書いたのもまた楽しかったからいいかな。悔しいから全文ここに掲載しようかとも思ったけど誰も読んでくれないだろうからやめときます(笑)

自分の世代はNS50Fも過去のもので、NS-1ですね。ヤマハはTZR50ですよ。YSRなんてとっくになかった。さらにはビジバイベースのオシャレモデルが流行って、YB-1とかコレダスクランブラーとかいっぱいありました。若い世代の読者に共感が得られれば嬉しいと思ってますが、どうすか?

原付走り屋はステッカーで盛り上がる、なんつー話で盛り上がったのは、巻頭の50Γを貸してくださった、二輪販売店勤務の相原さん(p15左上参照)。あんなファッションがあったとかあんなステッカーがあったとか、僕の世代のことも良く知っていて大変嬉しかった。それこそ安生さんあたりが全く知らない、より新しい世代のお話。バイクブーム後のライダーである僕はいつも編集部では肩身がせまい思いをしているのだけど、共通の世代の話が出来る人がいて本当に嬉しかったっす、相原さん!

その相原さんが送ってくれたのが写真のステッカーセット。

しかも丁寧に付箋でコメント付(笑)

キスレーシングステッカーには

「80年代~90年代にKISSレーシングは欠かせません!!」

RKの反射ステッカーには

「当店にあったレアステッカー! 『キミは光っているか!』」

バンソウコウステッカーには

「クアンタムのキズ隠しに!!」 (撮影当日に新品のアライクアンタムJをちょっとぶつけた)

そしてDEAD-LINEのステッカーには

「『PRODUCED BY NOAH』もはや説明は不要かと!!」

 

いやはや、なかなか面白いお方です(笑)

原付特集は「あのモデルがないじゃないか」とか「いや、むしろこっちの方が有名だった」とか、色々思うところのある人もいるでしょう。とにかく台数が多くてまとめるのが難しかった特集ですが、ページ数も多くて読み応えはあるかな、と。今のスタッフになって初めての原付巻頭特集。ご賞味くださいませ。 (ノア)

 

2012年2月10日 

ラッピングバス

- Noah Sellen @ 6:22 PM

CB400SFで編集部に向かう途中。
「おー、このバイクいいなー」
「速いなー」
「スムーズだなー」
「やっぱスーパーフォアだな」
「うーん、最高」
と、気分良くちょっと春の香りもしてきた都内を流していると、前方のバスに見慣れた顔が白バイの服着てた!

西村さーん!!