編集部ブログ 勝島部屋から

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2014年6月13日 

CTX700!!

- Noah Sellen @ 10:26 PM

 

ミスター・バイクBGにて、カタナに関する様々なことを書き連ねるコラムの長期連載をしている大野団長をご存知の方、は、だいぶBGを読み込んでるんだろうなぁ。

ご存じない方のために簡単に言いますと、むかーしはBG誌面にもよく登場し、若い腕自慢的な、え? そんな言い方したら失礼? いやすみません、当時のことは僕もあんまり知らないんですけどね。

 

僕がBGに関わるようになった時にはすでに「カタナの人」で、テイストとかに出ててさ、すでにショップも持ってたから全てにおいてとってもしっかりしているお方で、僕がいろんな適当な整備をしてたりすると怒られたり、軽い気持ちでヘラヘラとレースに参戦するとやっぱり怒られたり、ちょっとしたカミナリオヤジ的な、そんなお方。…で合ってるのかなぁ(笑)

 

ともかく、この大野団長は「おらぁ!」とか「くるぅあぁ!」とか「オス!」とか「テメコノヤロ!」とか、そういったイメージの人で、だからこそ団長なんでしょう。サーキットでのバイクの乗り方もなかなか強引で、「スムーズ」とか「セルフステア」とかそういう概念が吹っ飛ぶパワフルライディング。いやいや、いい意味で(??)、ですよ。

 

そんな大野団長からお電話。

 

「おおぅ! ノアぁ! おめちゃんとメシ食ってっかぁ!?!?!? がははは! ところでよぉ、館山にメシ食いに行くんだけどよぉ、CTX700ってすげーよさそうじゃねぇか!?」

 

うぷぷ(笑) あの大野団長がCTXかぁ!

 

「最高っすよ!」 と即答。

 

「だぁるぅおおおぉ!! やっぱりな! あれは良いと思ったんだ! やっぱよ、趣味の絶版車を持ってるんなら2台目は新車だな! おう!」 

 

…と切られた。

 

ふふふ、面白い。サーキットではあんな激烈ライディングなのに、確か以前も公道ではマジェスティかなんかに乗ってたなぁ。

サーキットで存分にスピードは出すから、公道までシャカリキに飛ばさなくていいんだよ、と言ってたっけ。

 

で、改めてCTX。

これがあんまり街で見ないんだ……。

実はすっごくいいバイクなんですよ。プレス向け試乗会の後にインプレを書いた時にも同じ表現をしたけれど、NCエンジンここに極まれり! といった感じ。

最初は普通のスポーツモデルであるNCシリーズに搭載されたこのエンジンは、ディーゼルターボみたいに低回転がとても力強い代わりに高回転域は回らない設計。これに違和感を覚える人はやっぱり少なからずいたりして。

個人的にはそんなに嫌じゃなくて、公道では本当に想像以上に速いしスッゲー燃費良いし、ラゲッジスペースあるし「いいじゃない!」と思ってはいたけれど、サーキット走行会とかにもっていって楽しい類のバイクではないし、ま、パキーン!とぶっ飛んでいく突き抜け感というか、そういう感覚は確かに少ないもののどちらかというと好きな方。

 

ところがCTXになるとこのエンジンの良いトコロばかりを感じることができるんですよ。足を投げ出すクルーザースタイルだからか、低回転モリモリエンジンが凄く「らしい」し、クルーザースタイルにもかかわらず意外に高いレベルでスポーツもできちゃう。ブレーキもよく効くし、そして何より快適。

 

大野団長に即答した「最高っすよ!」は、本心です。

普段はサーキットで暴力的な乗り方をしている人が、週末にはタンデムでツーリング&ランチ、なんていうにはこの上ないでしょう。それでいてクルーザーモデルに見られることもある、操る楽しさの犠牲がCTXでは、ない。

 

 

NM4という目を引くモデルが出ちゃったこともあって、もともと目立ってなかったCTXはさらに隠れちゃったけれど、こういうバイクに乗ることで幸せなバイクライフが開ける人はけっこういるように思います。大野団長には本当に買ってほしい。そしてBG誌面で「すげーイイ新車、買い増した」と報告してほしいなぁ!

 

 

 

(ノア)