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2017年11月7日 

■HONDAがEICMAで「CB1000R」、「CB300R」、「CB125R」、「CRF1000L Africa Twin Adventure Sports」を世界初公開

 ホンダモーターヨーロッパ・リミテッドは、Hondaがイタリア・ミラノで開催されるEICMA2017(ミラノショー、一般公開11月9日から)にヨーロッパ向け2018年モデルの二輪車ラインアップとコンセプトモデルを出展すると発表した。

 世界初公開となるのは、CB1000R、CB300R、CB125R、CRF1000L Africa Twin Adventure Sportsの4モデルで、その他、ゴールドウイング、X-ADV、NC750X、NC750S、INTEGRAのニューモデル、そしてスーパーカブC125、モンキー125と東京モーターショーで世界初公開したモデルも出展する。

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CB1000R。 CB1000R。Neo Sports Cafe Conceptのデザインイメージをほぼ踏襲。

■CB1000R
 フルモデルチェンジのCB1000Rは、開発の狙いを「魅せる、昂る、大人のためのEMOTIONAL SPORTS ROADSTER」とし、その実現のために、マスの集中化と軽量化を図った車体パッケージングに加え、さらに力強い出力特性を発揮する直列4気筒DOHC4バルブ1000ccエンジンと、スロットル・バイ・ワイヤシステムの搭載などを行い、エキサイティングでありながら操りやすさも追求しているという。スタイリングは「ネオ・スポーツ・カフェ」をデザインテーマにし、経験を積んだ大人の趣味にふさわしい、高品位な機能部品で構成された外観を実現したとしている。
 

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CB300R。 CB300R。日本市場へは250で登場。
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CB125R。 CB125R。久々のフルスケール125スポーツ。

■CB300R、CB125R
“新世代CB”として誕生した両モデルは、ビギナーから経験豊かなライダーまで幅広い層を想定して開発れたモデルだ。マスの集中化を図ることで、軽快で上質な操縦フィールを目指している。スタイリングは、両モデルともにCB1000Rのイメージを踏襲。コンパクトかつダイナミックなプロポーションやメカニカルな機能美など、所有感を高めている。
 

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CRF1000L Africa Twin Adventure Sports。 CRF1000L Africa Twin Adventure Sports。スロットル・バイ・ワイヤシステムを導入。

■CRF1000L Africa Twin Adventure Sports
 CRF1000L Africa Twinに新たに設定したAdventure Sportsモデルは、「もっと遠くへ行きたい」、「もっとタフに過酷な挑戦をしたい」というさらなるアドベンチャーマインドをかき立てるモデルとして開発。また、1988年に初代Africa Twinがヨーロッパに登場してから30年を象徴する記念モデルです。24L容量の大型フューエルタンクと大型のウインドスクリーン、ロングストロークのサスペンションなどの採用に加え、スロットル・バイ・ワイヤシステムも新たに装備している。

 この他、新開発の水平対向6気筒エンジンをコンパクト化を図ったボディに搭載するニューゴールドウイング、新たにセレクタブルトルクコントロールなどを採用したX-ADV、海外市場での「A2免許」ライダーに対応すべく出力35kWモデルを追加したNC750X、NC750S、INTEGRAなどのニューモデル群をラインナップ。これらのうちCB1000R、CB300R(国内へは250で導入)、CB125R、CRF1000L Africa Twin Adventure Sportsの各モデルは日本での販売が計画されている。

●Hondaお客様相談センター:0120-086819(オーハローバイク)
http://www.honda.co.jp/motor/

2017年11月7日 

■ホンダが2018年の二輪モータースポーツ活動計画を発表

 現地時間の11月6日、イタリア・ミラノで開催されるEICMA2017(ミラノショー)で、ホンダは「FIMロードレース世界選手権シリーズ(MotoGP)」をはじめとする世界選手権、および「ダカールラリー2018」の参戦体制を発表した(以下、プレスリリースより)。

1.FIMロードレース世界選手権シリーズ(MotoGP)
●MotoGPクラス
 2018年シーズンのMotoGPクラスには、Hondaのワークスチーム「Repsol Honda Team」から、現在ポイントランキング1位のマルク・マルケスと、MotoGPクラス13年目となるダニ・ペドロサの2名が2018年型のワークスマシンRC213Vで参戦します。また、「LCR Honda Castrol」のカル・クラッチロー、「LCR Honda IDEMITSU」の中上貴晶、そして「Estrella Galicia 0,0 Marc VDS」のフランコ・モルビデリ、トーマス・ルティの4名もRC213Vを駆って参戦、ライダーズ、コンストラクターズ、チームの3冠獲得を目指します。

●Moto3クラス
 2017年シーズン、2年ぶりにライダーズとコンストラクターズのダブルタイトルを獲得したMoto3クラスには、2018年型のHondaワークスマシンNSF250RWを13台投入。7チーム体制で臨み、2017年に続く、ライダーズ、コンストラクターズのタイトル連覇に挑みます。

2.FIMトライアル世界選手権シリーズ(WCT)
 ライダーズタイトル11連覇を達成したWCTには、Hondaのワークスチーム「Repsol Honda Team」から、11年連続チャンピオンのトニー・ボウと、WCT参戦23年目の藤波貴久の2選手が、ワークスマシンCOTA4RTで参戦。ボウはタイトル連覇の記録更新を狙います。

3.FIMモトクロス世界選手権シリーズ(MXGP)
●MXGP:450ccクラス
 MXGPクラスには、ワークスチーム「Team HRC」から、2017年シーズンランキング5位のティム・ガイザーが参戦。また、MX2ランキング8位のブライアン・ボジャーズが新たに参戦。2018年型のワークスマシンCRF450RWを駆りタイトル奪還を目指します。

●MX2:250ccクラス
 MX2クラスには、2017年シーズンに同クラス13位のカルバン・ブランドレンが「Team HRC」からワークスマシンCRF250Rで参戦し、タイトル獲得を目指します。

4.AMAスーパークロス世界選手権シリーズ(450SX)
●450SX:450ccクラス
 450SXクラスには、Hondaのワークスチーム「Team Honda HRC」からケン・ロクスンと、コール・シーリーが2018年型CRF450Rで参戦し、タイトル獲得を目指します。

5.FIMスーパーバイク世界選手権シリーズ(WSB)
 Hondaのヨーロッパ地域統括会社である(株)ホンダ・モーター・ヨーロッパ・リミテッド(Honda Motor Europe Ltd.)が支援する「Red Bull Honda World Superbike Team」から、現在もWSBに参戦中のレオン・キャミアがCBR1000RR SP2で参戦し、タイトル獲得を目指します。

●ダカールラリー2018
 ダカールラリー参戦6年目となるHondaのワークスチーム「Monster Energy Honda Team」は、ダカールラリー参戦8年目のエースライダー、ホアン・バレダ、参戦10年目のパウロ・ゴンサルヴェス、そしてケビン・ベナバイズ、マイケル・メッジ、リッキー・ブラベックの総勢5名が、2018年型のワークスマシンCRF450 RALLYでタイトル獲得を目指します。

2017年11月7日 

■ヤマハTRICITY MW125他の改善対策(平成29年11月7日届出)

 対象車両は型式EBJ-SE82J(通称名:TRICITY MW125)の車台番号SE82J-001001~SE82J-026360(製作期間:平成26年6月23日~平成28年8月3日)の9,471台、型式EBJ-SE82J(通称名:TRICITY MW125A)の車台番号SE82J-015001~SE82J-046640(製作期間:平成27年2月20日~平成28年6月10日)の1,110台、計1型式、計2車種、計10,581台。

 不具合の部位(部品名)は「動力伝達装置(ベルト駆動用プーリの締付けナット)」。

 不具合状態にあると認める構造、装置又は性能の状況及びその原因は「動力伝達装置において、ベルト駆動用プーリの締付け部の構造が不適切なため、走行中に当該プーリの締付けナットが緩むことがある。そのため、当該プーリがケースカバーと接触して異音が発生し、そのまま使用を続けると、ナットが脱落し、最悪の場合、エンストして再始動できなくなるおそれがある」というもの。

 改善対策の内容は「全車両、プーリの締付けナットとワッシャを対策品と交換し、ナットの締付け
トルクを変更する。また、ワンウェイクラッチを取り外す」という。

 改善箇所説明図はコチラ

問:ヤマハ発動機販売 市場改修お客様相談窓口
TEL:0120-133-120

2017年11月7日 

■高橋 巧、全日本ロード最高峰クラスで念願のタイトル獲得!

 11月5日、三重県の鈴鹿サーキットで開催された全日本ロードレース選手権・第9戦「第49回 MFJグランプリ」は2017年シリーズ最終戦。J-GP2クラスは水野 涼(MuSASHi RT HARC-PRO.)が前戦すでにチャンオピオンを決めていたが、他3クラスはタイトルを懸けた戦いが展開される。

 最高峰クラスのJSB1000は例年通り2レース制。いずれのレースもディフェンディング・チャンピオンの中須賀克之(YAMAHA FACTORY RACING TEAM )が優勝を飾るも、今シーズンは9レース中5勝の最多勝ながら、タイヤ径の変更(16.5→17インチ)による僅かなフィーリングの違いで転倒による取りこぼしも多く、シリーズ6位に終わる。一方、最終戦で逆転を狙うランキング2位の高橋 巧(MuSASHi RT HARC-PRO. Honda) は両レース2位でフィニッシュ。ランキングトップながら投入した新型マシンのポテンシャルを引き出すことに苦しみ8位/5位と奮わなかった津田拓也 (ヨシムラスズキMOTUL )のポイントを逆転し、2017年シーズン・チャンピオンの栄冠を手に入れた。高橋にとって2009年から参戦を開始したJSB1000クラスで初のタイトル。また、ホンダにとっては同クラス6年振りのタイトル獲得となった。

 尚、ST600クラスはヤマハYZF-R6 を駆る参戦4年目の前田恵助(伊藤RACING・GMDスズカ )が、J-GP3クラスは3ポイントビハインドで挑んだ伊達悠太(BATTLE FACTORY)が逆転でタイトルを獲得している。

高橋 巧のコメント(JSB1000クラス・チャンピオン)
「ここ何年も悔しいシーズンが続いていましたが、やっとチャンピオンを獲得できました。本当に嬉しく思います。レース1でランキングトップにたったことで少し気持ちが楽になりました。レース2はポイント差を気にせずに勝つことだけを考えて自分のレースをしました。最終戦で優勝することは出来ませんでしたが、最後まで全力を尽くしました。応援してくれたファンの皆さん、支えてくれたチーム・スタッフに感謝したいと思います」
前田恵助のコメント(ST600クラス・チャンピオン)
「昨年、チャンピオンを獲り損なったこともあり、本当にすごくうれしいし、最高の気分です。今シーズンは、もてぎで全日本初優勝を獲得し、その直後のオートポリスで崩れてしまったのですが、岡山国際で2勝目をあげ“いける”という感触を掴みました。この最終戦は、優勝がなくそれを求めるが故に、自分にプレッシャーをかけた昨年と違い、不安はなく、グリッドでも皆さんの声に励まされ落ち着いてスタートを切れたのですが、序盤はガチガチで攻めることができず、ポジションを落としてしまいました。ただ4番手に落ちた時に、“何をやっているんだ”と我に返り、一気に緊張が解け、優勝こそ逃しましたが、表彰台に立ってチャンピオンを決めることができました。うれしいのですが、僕はもっと上のクラスで勝負したいという気持ちがあります。だからこそ、このタイトルでようやくスタートラインに立ったという感じです。もし今後、ステップアップの機会があれば、全力を尽くしさらに成長していきたいと考えています。最後に伊藤監督をはじめ、支えてくれたすべての方に感謝します。1年間、ありがとうございました」
伊達悠太のコメント(J-GP3クラス・チャンピオン)
「混戦のレースになり、自分のペースを作るのが難しいレースでした。それでも、常に前に出ることを意識しながら走りました。最終ラップに勝負をかけて前に出ることは決めていて、作戦通りに勝つことが出来てよかったです。自分はミニバイクでチャンピオンになった経験はありますが、それ以外はなく、タレントカップでもラインキングトップで最終戦に挑んで転倒してしまって、チャンピオンになれなかったので、今回は、しっかりとタイトルが取れてうれしいです」

2017年11月7日 

■ヤマハが「NIKEN」をEICMAミラノショーに出展、2018年から市販へ

 ヤマハ発動機は、東京モーターショーでワールドプレミアした大型LMW※1スポーツモデル、「NIKEN(ナイケン)」※2を11月9日からイタリア・ミラノで開催される「EICMA(国際モーターサイクルエキシビション)」に展示すると発表した。また、同時にこの「NIKEN」を2018年から市場へ投入する計画も発表した。

 847cm3、水冷・直列3気筒エンジンを搭載する「NIKEN」は、路面等の走行環境変化の影響を受けにくく、旋回時の高い安定感を生み出すLMWテクノロジーを採用し、さまざまに変化する路面や、タイトコーナーが続くワインディングロードを自在に駆け抜ける高いスポーツ性能を実現したモデルだ。また、LMWの基本性能を高める“新ステアリング機構“などの新技術の投入により、LMWならではの安定感に支えられたエキサイティングな走行性、疲労感が少なく余裕ある乗り味、斬新なスタイルなどを備えている。

この「NIKEN」は、「TRICITY125」(2014年発売)、「TRICITY155」(2017年発売)に続くLMW の第3弾で、ヤマハの成長戦略のひとつ“ひろがるモビリティの世界”を推進するモデルとしても注目される。

※1:LMW=Leaning Multi Wheel。モーターサイクルのようにリーン(傾斜)して旋回する3輪以上の車両の総称、商標登録第5646157号。
※2:「NIKEN」:前2輪を2つの剣にたとえ、ふたつの剣が新しい世界を創りだすという意味を込めた造語。

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「NIKEN」の主な特長は、
1)自然なハンドリングを生む新ステアリング機構

「NIKEN」では、スポーティな旋回性と安定感を両立させるため、「TRICITY」で実績があるLMW テクノロジーを進化させた新ステアリング機構を採用している。「LMWアッカーマンジオメトリ※」と呼ぶ新しい構造で自然な操舵感、リーン特性、タイヤ摩耗低減効果をもたらしている。さらに45度という余裕のバンク角、外側片持ちフロントサスペンション(倒立式/片側2本)、ワイドな410mmのトレッド設定、2軸ステアリング機構などをバランスさせ高いパフォーマンスを実現している。
 なお“LMWテクノロジー”とは、パラレログラムリンクを用いたサスペンションと操舵機構のことで、軽快感と安定感の両立に貢献する技術とされている。

※LMWアッカーマンジオメトリ=ヤマハ独自の設計で“ナックルエンド”と“リーン軸”を別系統とし相互のバランスを最適化したもの。

2)走りを支えるハイブリッド・フレームと優れたハンドリングを支えるディメンション

 各部の強度・剛性・しなりの要求に応じ、工法と材質を使い分けたハイブリッド・フレームを採用し、優れたハンドリングを実現している。リアアームはアルミ鋳造+パネル溶接とし、優れた剛性・強度バランスをもたせている。
 また、軸間距離からリアアーム長まで、細部の諸元の最適設計を行っている。リアアーム長は552mm(「MT-09」比15mm延長)で、ピボットとの関係のバランスをとり加減速にともなうリアアームの対地上角変位を最適化、旋回時の優れた安定感に寄与している。

3)LMW用専用開発、15インチVレンジフロントタイヤ

 スポーツバイク並みのハンドリングと優れた走行性能を発揮するため、LMW専用の120/70R15、Vレンジタイヤをフロントに採用。タイヤメーカーと共同開発し、優れたグリップ性、耐摩耗性、ウエット性能が特徴という。

4)新メカニズムを活かした躍動感あるスタイリング

 スタイリングは、“New Type of Agility & Controllability“をコンセプトとし、フロント2輪・15インチ&片側2本のフロントサスペンションという新メカニズムを活かし、エキサイティングな走りを予感させるスタイルとしている。
 フロント2輪でしっかり地面を掴むイメージ、タイヤグリップと減衰感に優れたサスペンションによる踏ん張りの効く足回りの印象、そしてパワーと駆動力を伝える力強く引き締まった骨格がスタイリングの特徴だ。
 フロントフェイスは、エアロダイナミクス性能とフローティングマウントの軽快感あるスタイリングを両立。路面を睨む2眼ヘッドライトとフロントの幅を示すポジションライトの組み合わせは、機能的かつスポーティな表情を演出している。
 燃料タンクは、ネガ面を含む滑らかな曲面形状のアルミ製タンクを採用。ライダーアクションにフィットする形状としている。
 カラーリングは、上質感あるダークグレーメタリックを基調に、ヤマハレーシングスピリットを示すブルーをフロントフォークのアウターチューブやホイールに配し、“攻めるLMW”を表現したという。

5)クランク慣性モーメントを最適化したエンジン、マイルドな FIセッティング

 847cm3水冷4ストローク・直列3気筒・FI(YCC-T)軽量エンジンを搭載。最新の「MT-09」用エンジンをベースに、クランク慣性モーメントの最適化(「MT-09」比18%増)、およびFIセッティングにより、スポーティかつマイルドな操作性を生み出している。
 ミッションには高強度の「KKG8」材(YZF-R1同素材)を採用しスポーティな走りに対応させている。

6)快適なツーリングを支援する数々のフィーチャー

 滑らかな発進性・走行性を支援するTCS(トラクション・コントロール・システム)、車体挙動の緩和と軽いクラッチ操作荷重を支えるA&Sクラッチ、滑らかにシフトアップできるQSS(クイック・シフト・システム)、走行モードを選べるD-mode、クルーズコントロールなどを採用している。

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■「NIKEN」 主要仕様諸元
全長×全幅×全高:2,150mm×885mm×1,250mm、シート高:820mm、軸間距離:1,510mm、車両重量:263kg、原動機種類:水冷・4ストローク・DOHC・4バルブ、気筒数配列:直列3気筒、総排気量:847cm3、内径×行程:78×59.1mm、圧縮比:11.5、最高出力:84.6kW(115.0PS)/10,000rpm、最大トルク:87.5N・m(8.9kgf・m)/8,500rpm、始動方式:セルフ式、燃料タンク容量:18L、燃料供給:フューエルインジェクション、タイヤサイズ(前×後)120/70R15×190/55R17
 
■ヤマハ発動機株式会社 https://www.yamaha-motor.co.jp/mc/

2017年11月6日 

■今年も様々な“愛”に満ちたカブ族が集結! 「第21回 カフェカブミーティング in 青山」



※以下、写真をクリックすると大きく、または違う写真を見ることができます。写真はすべて11月4日・土曜日に行われたミーティングの模様です。

 秋の風物詩的バイクイベントとしてすっかり定着した感のある「カフェカブミーティング in 青山」が11月4日・5日の2日間、東京・青山の本田技研本社ビル1F・ウェルカムプラザ青山にて開催された。通算21回目、2日間開催となってから3回目となるミーティングとなった。

 今回の開催はスーパーカブ・シリーズが世界生産累計1億台を達成したり、新型モデルの発表といった話題が重なるという絶好のタイミングに。イベントは全国から集まった各オーナー自慢の愛車を囲み、コーヒー片手にカブ談義に花が咲くという、毎年お馴染みの光景だ。11月10日発売の新型スーパーカブ&スーパーカブ・プロも展示され、こちらも注目度は高い。丸型ヘッドライトを採用するという、日本で定着した“カブ・スタイル”は多くの人たちに好気的に迎えられているようだ。

 午後に行われたトークショー「バイクフォーラム」には、新型スーパーカブの開発責任者である亀水二己範さん、俳優・ヨガ講師でありプコブルーのスーパーカブに乗る下館あいさんが登場。今一度原点に立ち返り、一貫した継承と進化を図ったという新型モデルを中心としたエピソードなどが披露された。

 2018年はいよいよ生誕60周年を迎えるスーパーカブ。来年のミーティングは果たしてどんな催しが待ってる!?

エントラント全員に贈られる記念品のピンズ(非売品) 、今回は1億台達成&60周年ロゴ付の新型スーパーカブがモチーフに。 LEDを採用した丸型ヘッドランプがアイコン、新型スーパーカブ・シリーズ(11月10日発売)を展示。跨ることもできた。 モトクロスやロードレースでも活躍、日本を代表するレーサー・長谷見昌弘さん、 ホンダの開発ライダーでありレーサーでもある菱木哲哉さんも来場。長谷見さんは愛車、2台のC100を展示。
今回のトークショーは本田技術研究所 二輪R&Dセンターの亀水二己範(ふみのり)さん、昨年に続き俳優・ヨガ講師の下館あいさんが登場。1億台達成や東京モーターショー、新型スーパーカブなどについて語られた。
盛り上がりがピークに達する特別賞&人気投票コンテストの表彰式。 初参加最年少賞は皆16歳でした。 60年前、それまで存在しなかった17インチタイヤを作ってくれなかったら今日のスーパーカブは無かっただろう。そんな井上護謨(ゴム)工業からの賞。 ミーティングのフィナーレはお馴染み、豪華賞品争奪のじゃんけん大会。

2017年11月6日 

■貴重な名車の素晴らしいサウンドを!

 11月18日(土)・19日(日)の2日間、鈴鹿サーキットで開催される「RICHARD MILLE SUZUKA Sound of ENGINE 2017」 は、英国の「グッドウッド・フェスティバル・オブ・スピード」、アメリカの「モントレー・ヒスト リックカーレース&ペブルビーチ・コンクール・デレガンス」といった歴史あるヒストリックイベントと並び称されることを目指したヒストリックカーイベント。国内外から数多くの往年の名車を招聘、懐かしのエンジン音を轟かせ、今年で3回目を迎える。

 今回はテーマごとにCategory 1から8に分けた各マシンによる展示、デモラン、デモレースをはじめ、ヨーロッパで注目を浴びているもうひとつのF1グランプリ「マスターズ・ヒストリック・フォーミュラ1」のデモンストレーションレースを初開催。これまで以上に魅力的なイベント を目指すという。

 二輪車はCategory 4に分類され、1972年までに製造されたレーシングモーターサイクルが対象。
1960年代から1970年代にかけ、日本のモーターサイクルスポーツを支えた二輪の貴重な名車が素晴らしいサウンドを奏でる。

RICHARD MILLE SUZUKA Sound of ENGINE 2017
http://www.suzukacircuit.jp/soundofengine/

2017年11月2日 

■Z900RS発売記念、カワサキプラザネットワークの各種キャンペーン

Z900RS

カワサキ プラザ

 東京モーターショーでワールドプレミアとなった「Z900RS」は、伝説の名車“Z1”こと900 SUPER FOURをオマージュしたカワサキの最新ネイキッド・スポーツ。現在全国10拠点(2017年度中に新たに14拠点がオープン予定)で展開中の新車販売網「カワサキプラザネットワーク」は、12月1日から発売となるZ900RSのデビューフェアをはじめ、来店特典などの各種キャンペーンを実施。

 主な内容は以下の通り。

①アンケートに回答すると非売品の「カワサキヒストリーブック」(英文)をプレゼント(11月30日まで)

②通常版とは異なる「カワサキプラザネットワーク専用Z900RSカタログ」(11月下旬の発行を予定)の配布

③Z900RSの先行展示、商談会、オリジナルデザインを施したチョコレートやオリジナルブレンド・コーヒーの提供など「店頭ミニモーターショー」の開催

オリジナルペンケース

④Z900RSを商談の上、予約(成約)した人に、Z900RSのロゴをあしらった「オリジナルペンケース」の進呈(先着順。11月30日まで)

⑤Z900RSをクレジットで購入した人に実質年率2.9%(120回払いまで)の「スペシャルクレジット」を適用(2018年4月30日まで)

⑥Z900RS「試乗体感キャンペーン」の実施(12月1日より)
 
 各キャンペーンの詳細などについてはカワサキプラザネットワークのホームページにて。

カワサキプラザネットワーク
https://www.kawasaki-plaza.net/

2017年10月31日 

■カー&バイクメーカー9社が参加する「スマートデバイスリンクコンソーシアム日本分科会」設立、 二輪車向けアプリなどの今後の展開に期待

発表会に登壇したSDLコンソーシアム日本分科会参加企業の代表者。左からトヨタ自動車株式会社 常務役員 山本圭司氏、日産自動車株式会社 本部長 藤巻大典氏、マツダ株式会社 執行役員 工藤秀俊氏、ダイハツ工業株式会社 専務執行役員 星加宏昌氏、三菱自動車工業株式会社 執行役員 鳥居勲氏、スズキ株式会社 取締役技監 本田治氏、ヤマハ発動機株式会社 取締役上席執行役員 島本誠氏、川崎重工業株式会社 執行役員 堀内勇二氏、パナソニック株式会社 執行役員 上原宏敏氏、LINE株式会社 取締役 舛田淳氏。

 第45回東京モーターショーの会場で10月27日、「スマートデバイスリンクコンソーシアム日本分科会」設立に関する発表会が行われた。

 スマートデバイスリンク(以下SDLと略)とは、クルマやバイクとスマートフォンやタブレットなどのパーソナルデジタルデバイスを接続することで、さまざまな新機軸を実現するためのオープンソースプラットフォームだ。その標準化を進めるための団体が、2016年11月に設立したSDLコンソーシアムである。

東京モーターショーの会期中、ビッグサイト西展示棟では「クルマがつながる」未来のモビリティ社会をテーマとした「TOKYO CONNECTED LAB 2017」のエリア展示が行われている。その中のトヨタブースで披露されていたSDL体験コーナー。ここではスマホ用アプリ「LINE MUSIC」と「TCスマホナビ」を車載器側で操作する体験ができる。

 この分野ではAppleが「CarPlay」、Googleが「Android Auto」として先行している。たとえばスマホとスマートウオッチをリンクさせれば、スマホで受信したメールをスマートウオッチが音声で読み上げてくれるし、それに対する返信も音声でこなせる。そのような使い勝手を、車載機器とスマホなどのスマートデバイスの間でも実現するための規格、といえば理解しやすいだろうか。

 最大のメリットは、世界中のアプリ開発者が“秒進時歩”の勢いで進化させていくスマートデバイス用アプリの機能をいち早く車載機器側へ反映できる点だ。この点において、カー/バイクメーカーが純正搭載する車載機器はまったく太刀打ちできない。
 しかし、スマートデバイス用アプリは当然ながら運転中の使い勝手を考慮して開発されているとは限らないし、そもそも運転中のスマートデバイス操作は、地域によっては法に抵触する行為でもある。ならば、車載機器側で安全にスマートデバイス用アプリの機能を活用できるようにするためのガイドラインやテンプレートを作ろう、というのが開発の狙いである。

 ただし、CarPlayやAndroid Autoは、カー/バイクメーカーとしては諸般の事情から少々使い勝手のよろしくない部分がある。たとえば、当然ながらCarPlayはiOS、Android AutoはAndroid OSにしか対応しない。また、カー/バイクメーカー側からすると改善の余地アリと思える部分があったとしても、それが反映されるとは限らない。
 そこで、もともとフォードが開発していた「AppLink」というシステムをベースとしてオープンソース化し、より使いやすいものを作ろう、というのがSDLの骨子で、現在世界中の車両OEM企業11社を筆頭にさまざまな分野の企業が参加している。
 そしてSDLコンソーシアムは、SDLの普及・発展とSDLエコシステムの拡張について議論するためのオープンソースコミュニティだ。具体的にはSDL通信手順の標準化、アプリ開発キットの開発・提供を目的とする。

 SDLコンソーシアム日本分科会にはトヨタ自動車工業を筆頭にカー/バイクメーカー9社、機器提供側としてパナソニック、アプリおよびサービス提供側としてLINE、NAVITIME、KDDIなどが参加している。発表会にはそのうち10社の代表者が登壇し、参加に対する意気込みを語っていた。
 バイクメーカーからのコメントとして印象に残ったのは、ヤマハ発動機・島本氏の以下のような発言だ。

「モーターサイクルに乗っているお客さまも、すでにスマホのナビなどで“つながる”ことを始めている方もいらっしゃると思います。残念ながらモーターサイクル業界は雨に濡れたり、スペースや振動の問題などの制約から、四輪各社さんと比べるとハードの提供がかなり遅れていると認識しております。そういった課題を解決する上でコンソーシアムに参加させていただき、四輪メーカーさんのノウハウも教えていただきながら我々の開発を進めていきたいと考えております(要約)」

 「SmartRiding」や「RevQuest by つながるバイク」など、自らスマートデバイス向けアプリを積極的に開発・提供してきたヤマハを代表しての発言だけに、今後の展開には期待できそうだ。

トヨタブースのすぐ向かいにあるKDDIブースでも同様の体験展示が行われていた。こちらはナビゲーションアプリの「CarNavitime」と、同社が提供しているマルチ音楽プレーヤー「うたパス」が選択されていた。

2017年10月31日 

■全日本トライアル選手権・第7戦東北大会、雨の最終戦で“GATTI”こと小川友幸選手が今季もシリーズチャンピオン獲得!

チームメイトと共に恒例の記念撮影。

 シリーズ前半の1、2戦で黒山健一選手(ヤマハファクトリーレーシング)が2連勝、続く3、4戦を小川友幸選手(HRCクラブMITANI)が2連勝。勝負の分かれ目となった第5戦で小川選手が優勝し、黒山選手は4位に。小川選手はその後の第6戦でも優勝し、黒山選手は3位。10月29日、宮城県のスポーツランドSUGOで開催された最終戦。ポイントは小川選手114、黒山選手102と、12ポイント差。

 台風22号の影響で、土曜の夜から降り出した雨は、決勝中も時おり強く降りつづけ、選手達を苦しめた。IASはSUGOを得意とする野崎史孝選手(YSP京葉&KEN OKUYAMA)と黒山健一選手が同ポイントで、最後のSSの2セクションにトライ。皆が走破できなかったSS1を黒山が足つき1点で完走し、今季3勝目を飾った。小川選手は単独3位で、SSを待たずしてチャンピオンが決定。自身7回目、全日本5連覇を達成した!

小川友幸選手のコメント
「自分のなかでは、ここまで来れると思っていなかったので嬉しいですし、周りの協力も沢山あったので結果に繋がってタイトルを獲ることが出来てよかったと思います。全日本では6連覇している選手はいないので、来年はそれに挑戦したいと思います」

(レポート&撮影:楠堂亜希)

41歳で5連覇・7度目の全日本タイトルを獲得した小川友幸(ホンダ)。
最終戦で今シーズン3勝目を飾った黒山健一(ヤマハ)。

レディースクラスは西村亜弥(ベータ)がタイトル獲得。