2018年4月16日
GSX-R 125 ABS試乗『毎日の足としてもイケる ワンツーファイブのSS』
■試乗:ピンキー高橋 ■撮影:依田 麗
■■問合せ:スズキ お客様相談室 TEL0120-402-253 http://www1.suzuki.co.jp/motor/
原付二種(G2)の理想郷を目指す”G2連邦”のピンキー高橋です。朝晩はまだ肌寒いかもしれませんが、日中は暖かい日差しが届くようになりました。季節は春です! そんな季節はやはり心躍ります。思う存分、オートバイに乗りたいと。心も軽く、車体も軽い、そんな季節にピッタリのスーパースポーツ・GSX-R 125 ABSに乗ってきましたのでご報告を。
フルサイズ125の面白さを再認識
寒い冬の間はスクーターに乗る機会が多かったせいか、マニュアルミッション、しかもフルカウルをもつスーパースポーツ・モデルに乗るのは恥ずかしながらホント、久々でした。スズキのGSX-R125 ABS(以下、GSX-R125)。春眠暁を覚えずどころか、身がシャキッとするモデルです。
ご承知の通りGSX-R125の成り立ちは、ストリートファイター的ネイキッドモデルとして日本では一足先に登場しているGSX-S125 ABS(以下、GSX-S125)と骨格や心臓部を共用しながら走りのキャラクターとして味付けの違いをもたらすという、750や1000といった兄貴分と同じ手法。ここ数年、スズキはGSXシリーズのブランドイメージをより明確にし、これからもラインナップをしっかり育てていこうという意気込みが感じられます。参考までに、そのGSXシリーズのトップに君臨するのがロードレースの世界最高峰・MotoGPを戦うGSX-RRとなります。
さて、末弟ながら”GSX-R”の魂をしっかりと受け継ぐ今回のGSX-R125に触れてみることにしましょう。跨ってみると、さすが125クラスとあってスリムでコンパクト、しかも軽い! シート高はGSX-S125と同じで、成人男性の平均あたりと思われる私の身長では足着きも余裕。GSX-S125と大きく異なるのはフルカウリングにセパレートハンドルを装着しているところ。しかもこのセパハン、トップブリッジ下に低くマウントされております。
私、1985年に登場した初代GSX-R750を初めて見た時、市販車のクセにセパハンがトップブリッジ下に付いててスゲー! と驚いたことを思い出し「おお、これぞGSX-R!」と思わず感激してしまいました。が、GSX-R125は原付二種クラスとしての扱いやすさを損ねていないところがミソ。ハンドル自体の絞り角度は緩いし、タンク部がエグられたおかげでハンドル切れ角もちゃんと確保、街中ではフルカウルのスーパースポーツとは思えない取り回しやすさなので、ビギナーにも乗りやすいでしょう。
ご参考までにGSX-S125に対し全幅で45mm狭く、装備重量で僅か1kg重くなってます。最小回転半径は0.3m大きくなっていますが、上記の通りハンドル切れ角は確保されているので小回り性能としては十分。車両価格(税別)はGSX-S125に対しちょうど3万円アップとなります。
スズキイージーシステムにより、スタートボタンを1回プッシュするだけで始動するエンジンは、ここ最近のGSXシリーズなどでもお馴染み。バー表示のタコメーターは13,000rpmまで刻まれていますが、軽いクラッチレバーと共に発進からとてもフレンドリーで、とても扱いやすい。
フィーリングはスズキらしく”しっとり感”のあるもので、ガサツとは無縁。もちろん上は11,500rpmのレッドゾーンを超えても回る元気さを備えており、吹け上がりもちゃんと躾けられたフラットな特性と感じました。大体、8,000rpm前後をキープしていると力強い走りが得られます。エンジン(エキゾースト)サウンドもスポーティで、しっかり心昂らせてくれる心憎い演出が施されています。シフトのフィールもタッチ、つながりともに良好。125クラスとは思えないしっかりした感じでした。
125のフルサイズスポーツに乗るのはホント久々で、軽くてスリムな車体とレーシーなポジション、そして扱いきれる元気なエンジンと相まって、ここ最近忘れかけていた新鮮な感覚が蘇ってきました。そう、みんなこういうバイクから乗り始めてステップアップしたんだなぁと。
フルカウルのスーパースポーツですが、軽くて取り回しもラクだから、毎日の足としてもいいんじゃないか? そう思わせるジクサーアールのワンツーファイブでした。ちょっと意外でしたが、フルサイズ125の楽しさを再認識させられました。とても新鮮です!
| 新車プロファイル「GSX-R125 ABS」のページへ |
| 新車プロファイル「GSX-S125 ABS」のページへ |
| スズキのWEBサイトへ |