2018年3月15日

CB1100シリーズがカラーバリエーションと一部仕様変更

CB1100/EX/RS 1,220,400円/1,338,120円/1,378,080円(4月20日発売)

2010年の3月に国内発売されるや、多くの“CBファン”をカムバックさせ、リッタークラスのベストセラーとなったCB1100。ちなみに’07年の東京モーターショーに参考出品されて話題を集めたコンセプトモデル、CB1100FとCB1100Rが出発点で、’09年のショーでは現在の姿に近いスタイルのプロトタイプ・モデルが公開され“市販予定車”として紹介されていた。そして、2010年3月11日にアップハンドルの<Type I>が先行で発売開始され、ローハンドルの<Type II>は若干遅れ、その年の6月4日に発売されている。

翌’11年の7月には、CB1100シリーズ初のスペシャルエディションが登場している。期間限定で受注発売された「CB1100<Type Ⅰ>ABS・Special Edition」で、ホワイトとレッド、2色設定のオリジナル・モデルに対して、こちらのスペシャル・エディションはブルー系の車体色を特徴としていた。

また、オリジナル・シリーズがブラック塗装のエンジンを搭載していたのに対して、シルバーの金属肌を強調したエンジンを搭載。ホイールもシルバーでメカニカルなイメージが強調されていた。それ以外では色調が変更された車名のエンブレムステッカーが採用されたぐらいで、スペック的な変更はなかった。

2012年2月には、CB1100シリーズ初のマイナーチェンジが行われた。乗り心地の優れた網状のクッション“e-cushion”シートをホンダ車として初採用、サイドカバーには立体エンブレム、また視認性を向上させたメーターパネルなどが採用されていた。それまでは、2タイプの形状のハンドルが選べたが、このモデルはアップタイプのみの設定となった。車体色は新色の銀と、継続色の赤、白、計3色をラインナップ。

このマイナーチェンジを期に、黒の車体色をベースに、エンジンから前後ホイール、リアサススプリング、Fフォークボトムケース、サイドカバー、ステップホルダーまでを黒で統一した“ブラック・スタイル”が誕生している。

2014年2月には、CB1100シリーズのミッションを5速から6速へと変更するなど各部の熟成を図るとともに、左右2本出しマフラーの採用やワイヤースポークホイールの採用などでトラディショナルイメージを高めたCB1100 EXを新たにタイプ設定して発売。また、CB1100<ABS>にETCとグリップヒーターおよび専用インジケーターランプを標準で装備したCB1100 EX<ABS> E Package(こちらのタイプのみ4月発売)もラインナップしている。2015年1月には、ユーザーからリクエストが多かったアルミキャストホイール仕様をCB1100 EXタイプにも設定した、CB1100 EX<ABS>・特別仕様が発売されている。ただし200台のみの限定だった。

CBシリーズの充実を図るべくバリエーションモデル、CB1100 RSが登場したのは2017年の1月。CB1100 EXシリーズが大幅なモデルチェンジを受けると同時に、よりスポーティな仕様として発売開始されている。

CB1100 RSの特徴としては、1)軽快なライディングフィールを可能とした専用の足周り装備とキャスター角26度の専用ディメンション、2)スポーティーなキャラクターを演出する、アルミキャスト製17インチホイールと幅広タイヤ、3)前傾のライディングポジションとなる新設計のローハンドル、4)軽快なハンドリングを実現するφ43㎜のインナーパイプや2ピースボトムケースを採用したショーワ製SDBVフロントフォーク、リザーバータンク付きリアクッション、新設計の軽量アルミ製スイングアーム、5)スポーティな印象を強調する樹脂製フロントフェンダーやラジアルマウントブレーキキャリパー、6)コンパクトでスタイリッシュなLEDウインカー、7)エアチェック時のメンテナンス性を向上させたL字バルブ(CB1100と共通)採用、などが特徴となっている。

2017年12月には、このCB1100 RSシリーズに従来の“ブラックスタイル”を彷彿とさせるモノトーン調のカラーリングが追加設定された。「ヘビーグレーメタリック-U」の名称で、シリンダーヘッドカバーとクランクケースカバーにブラック塗装を施すとともに、フューエルタンクにはローコントラストのセンターストライプ、シート表皮のカラーにはモノトーンの車体色に映えるブラウンカラーを採用。さらに、前後のサスペンションやブレーキキャリパーなど、足まわりを中心とした各部にブラック塗装/アルマイト加工を施すことで、落ち着きのある洗練されたイメージを演出したモデルだ。

今回のカラーチェンジでは、CB1100はパールサンビームホワイトの1色設定に、CB1100EXはキャンディクロモスフィアレッドとパールホークスアイブルーの2色に、CB1100RSではデジタルシルバーメタリックを新たに採用、足周りをモノトーン調にしたグラファイトブラック、従来からのヘビーグレーメタリック-Uを加えた3色の設定となった。また、全車にグリップヒーター、ETC車載器、およびABSを標準装備した。
 

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CB1100。「パールサンビームホワイト」。

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CB1100 EX。「キャンディクロモスフィアレッド」。

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CB1100 RS。「デジタルシルバーメタリック」。


 

★HONDA ニュースリリースより (2018年3月15日)

⼤型ロードスポーツモデル「CB1100」シリーズのカラーバリエーション
および仕様を一部変更し発売

Hondaは、空冷直列4気筒1100ccエンジンを搭載した大型ロードスポーツモデル、「CB1100」シリーズのカラーバリエーションと一部仕様を変更し、新販売チャネルのHonda Dream より4月20日(金)に発売します。

CB1100は上質感を表現したパールサンビームホワイトの1色設定とし、CB1100EXのカラーバリエーションは、深みのある質感に高級感を演出するキャンディークロモスフィアレッドとパールホークスアイブルーの2色を設定。

CB1100RSのカラーバリエーションは、軽快な印象のデジタルシルバーメタリックを新たに採用。またグラファイトブラックは、足回りをシルバーのモノトーン調で統一したカラーリングとし、従来のヘビーグレーメタリック-Uを加えた3色設定としています。また、グリップヒーター、ETC車載器およびABS(アンチロック・ブレーキ・システム)を、全車に標準装備※1しています。

CB1100は、二輪車本来の普遍性を感じるデザインを追求するとともに、扱いやすい車体サイズに空冷直列4気筒エンジンを搭載したスタンダードなネイキッドモデルとして2010年に発売。

その後、前後スポークホイールの採用など、トラディショナルな印象をより高めたCB1100EX のほか、17インチキャストホイールを採用するなど、軽快でスポーティーな走りを実現したCB1100RS をタイプ追加し、幅広い層のお客様から支持いただいているモデルです。
 

●販売計画台数(国内・年間)
CB1100 シリーズ合計 1,800台
 
●メーカー希望小売価格(消費税8%込み)
CB1100 1,220,400円(消費税抜き本体価格 1,130,000円)
CB1100 EX 1,338,120円(消費税抜き本体価格 1,239,000円)
CB1100 RS 1,378,080円(消費税抜き本体価格 1,276,000円)
※価格には(リサイクル費用を含む)保険料・税金(消費税を除く)・登録などに伴う諸費用は含まれておりません
●カラー
CB1100 パールサンビームホワイト
CB1100 EX キャンディークロモスフィアレッド、パールホークスアイブルー
CB1100 RS グラファイトブラック、デジタルシルバーメタリック、ヘビーグレーメタリック-U
※価格には(リサイクル費用を含む)保険料・税金(消費税を除く)・登録などに伴う諸費用は含まれておりません

 

★主要諸元

車名型式 2BL-SC65
CB1100 EX〈CB1100 RS〉《CB1100》
発売日 2018年4月210日
全長×全幅×全高(m) 2.000×830×1.130〈2.180×800×1.110〉《2.205×835×1,130》
軸距(m) 1.490〈1.485〉《1.490》
最低地上高(m) 0.135〈0.130〉《0.135》
シート高(m) 0.780〈0.785〉《0.765》
車両重量(kg) 255〈252〉《253》
乗車定員(人) 2
燃費消費率(km/L)※3 31.3〈31.1〉《31.3》(国交省届出値 定地燃費値 60km/h 2名乗車時)※4
18.9(WMTCモード値 クラス3-2 1名乗車時)※5
最小回転小半径(m) 2.7
エンジン型式 SC65E
空冷4ストローク直列4気筒DOHC4バルブ
総排気量(cm3) 1,140
内径×行程(mm) 73.5×67.2
圧縮比 9.5
最高出力(kW[PS]/rpm) 66 [90]/7,500
最大トルク(N・m[kgf・m]/rpm) 91[9.3]/5,500
燃料供給装置形式 電子制御燃料噴射装置[PGM-FI]
始動方式 セルフ式
点火方式 フルトランジスタ式バッテリー点火
潤滑油方式 圧送飛沫併用式
潤滑油容量(L)
燃料タンク容量(L) 16〈16〉《14》
クラッチ形式 湿式多板コイルスプリング式
変速機形式 常時噛合式6段リターン
変速比 1速 3.083
2速 1.941
3速 1.478
4速 1.240
5速 1.074
6速 0.964
減速比1次/2次 1.652×2.222
キャスター(度) 27°00分〈 26°00′〉《27°00′》
トレール(mm) 114〈99〉《114》
タイヤサイズ 110/80R18M/C 58V〈120/70ZR17M/C 58W〉《110/80R18M/C 58V》
140/70R18M/C 58V〈180/55ZR17M/C 73W〉《140/70R18M/C 58V》
ブレーキ形式 油圧式ダブルディスク
油圧式シングルディスク
懸架方式 テレスコピック式
スイングアーム式
フレーム形式 ダブルクレードル

■道路運送車両法による型式指定申請書数値(シート高はHonda 測定値)■製造事業者/本田技研工業株式会社
 ※3 燃料消費率は定められた試験条件のもとでの値です。使用環境(気象、渋滞など)や運転方法、車両状態(装備、仕様)や整備状態などの諸条件により異なります
 ※4 定地燃費値は、車速一定で走行した実測にもとづいた燃料消費率です
 ※5 WMTCモード値は、発進、加速、停止などを含んだ国際基準となっている走行モードで測定された排出ガス試験結果にもとづいた計算値です。走行モードのクラスは排気量と最高速度によって分類されます