2018年3月15日
CBR1000RRシリーズのカラーリングを一部変更して発売
CBR1000RR/SP/SP2 2,046,600円(2,079,000円)/2,494,800円/3,056,400円(2018年4月26日/4月26日/3月15日発売)
CBR954RRの後継モデルとして2004年4月に発売されたスーパースポーツ、CBR1000RR。2002年、2003年と2年連続でMotoGPチャンピオンマシンとなったRC211Vの先進技術を取り入れて新開発された水冷4ストロークDOHCエンジン、ユニット・プロリンクサスペンション、センター・アップ・エキゾーストシステム、電子制御油圧式ロータリーダンパー、HESD(ホンダ・エレクトロニック・ステアリング・ダンパー)など当時のホンダの先進技術の粋を集めたマシンだった。
その後、2006年2月には、車両重量を4kg軽量化、カウル表面積を約13%縮小するなどの改良が行われた。エンジンもシリンダーヘッドの形状やサイズを見直し、バルブ形状、燃焼室形状を含めての改良で、足回りではフロントディスク径の拡大、キャスター角、トレール量を変更するなどにより、より軽快な操縦性の実現とマスの集中をはかっていた。
2008年9月には「オール・ザ・ベスト・イン・スーパースポーツ」をキーワードに初のフルモデルチェンジが行われた。更なる運動性能の向上を図るため、空力性能の向上とマスの集中化が行われ、よりコンパクトなフォルムのボディデザインに変更されている。スタイリング上の特長でもあったセンターアップ・マフラーは、キャタライザーを内蔵する特徴的なデザインの角張ったサイド・マフラー形式となった。
エンジン面ではシリンダーヘッドが小型化され、各パーツの徹底的な軽量化と合わせて、エンジン単体で約2.5kgの軽量化とコンパクト化を達成している。継続して採用されたPGM-FIと新採用の触媒により平成19年国内二輪車排出ガス規制をクリア。
2011年12月には、足回りを中心に大幅な見直しが行われた。操縦性を大きく左右する前・後サスペンション及び前・後ホイール形状を変更。ブレーキング時の安心感と立ち上がりのトラクション性能を向上させ、スポーツライディング時の扱いやすさもさらに向上させた。その他、メーターは視認性の高いフル液晶画面を採用、新たにギアポジションインジケーター、サーキットでのスポーツ走行に役立つラップタイマー、REVインジケーターを設定し、スポーツライディングにふさわしい装備としていた。
外観では、空力性能の向上とマスの集中化を図ったコンパクトなフォルムを引き継ぎながら、「スピード感と躍動感あるダイナミック」をキーワードに、ウェッジシェイプを基調にしたシャープでスピード感あふれる造形とされた。また、フロントのノーズカウル下には、空気の流れをコントロールし、ハンドリングの向上に貢献するチンスポイラーを新たに装備していた。
2012年11月のモデルチェンジでは、ロスホワイトとグラファイトブラックの2色を新たに設定したのみで2013年モデルとして発売された。また、同時にMotoGPで活躍する“Repsol Honda Team”カラーを施したCBR1000RR Special Editionを11月12日から2013年1月7日までの受注期間限定で発売している。
2014年2月には、エンジンの吸排気ポート形状を変更することなどで、4kWのパワーアップが行われたのを始め、新形状のウインドスクリーンを採用するなど、各部の見直し、熟成を図るマイナーチェンジが行われた。また、オーリンズ社製前後サス、ブレーキキャリパーにはブレンボ社製を採用するなど、より特別な仕様とした「CBR1000RR SP」タイプもラインナップに加わっている。
2017年3月、久々のフルモデルチェンジを受けたCBR1000RRシリーズだが、歴代マシンのコンセプトである「トータルコントロール~操る楽しみの最大化」を“ネクストステージ”に発展させるべく、クラス最軽量の車両重量の実現(直4、リッタースポーツクラス)、マス集中化がもたらす軽快性、そして出力向上と扱いやすい特性を両立させたパワーユニット、ファンライディングをサポートする電子制御技術の採用など、操る楽しみをMAXに追求した新たなCBRシリーズのフラグシップマシンに生まれ変わった。
レースベース車のベース車(!?)といえるCBR1000RR SP2は、2017年の3月にCBR1000RRがフルモデルチェンジされたのに合わせてラインナップされたモデルで、本来のレースベース車の方が先にデリバリーされている。
今回は、CBR1000RR、SP、そしてSP2、とシリーズ全車のカラーリングを一部変更するもので、トリコロールのイメージカラーは変わらないものの、ストライプデザインを一部変更するなど、よりシャープで精悍なイメージのカラーリングが採用された。
★HONDA ニュースリリースより (2018年3月15日)
スーパースポーツモデル「CBR1000RR」「CBR1000RR SP」「CBR1000RR SP2」のカラーリングを⼀部変更し発売
Hondaは、水冷・4ストローク・DOHC・直列4気筒1000ccエンジンを搭載した大型スーパースポーツモデル「CBR1000RR」「CBR1000RR SP」「CBR1000RR SP2」のカラーリングを一部変更し、「CBR1000RR」「CBR1000RR SP」は4月26日(木)に発売。「CBR1000RR SP2」は3月15日(木)より商談受付※1を開始します。
CBR1000RR、CBR1000RR SP、CBR1000RR SP2に設定したスポーティーなトリコロールイメージのカラーリング「グランプリレッド」は、ストライプデザインを一部変更し、よりシャープで精悍なイメージを強調しています。
また、従来のCBR1000RR SP とCBR1000RR SP2にのみ採用していた、深みのある塗装面を実現するオーバーコートクリアを、CBR1000RR の「グランプリレッド」「マットバリスティックブラックメタリック」の両カラーリングにも施すことで、より上質な印象としています。
CBR1000RRは、徹底した軽量・コンパクト化や電子制御技術の採用など、総合性能を高めた大型スーパースポーツモデルです。また、CBR1000RRをベースに、足回りなどの専用化とさらなる軽量化を図るなど、よりスポーツ走行時の楽しみを視野に入れた仕様のCBR1000RR SPと、そのCBR1000RR SPをベースに、レーシングマシンへの適応を前提とした、シリンダーヘッド、ピストンなどの専用設計や、より軽量な前後ホイールを採用するなど、サーキット走行やレース使用時のポテンシャル向上を図った特別な仕様のCBR1000RR SP2をタイプ設定。
スポーツ走行を楽しむ30代~40代のユーザーを中心に好評を得ているモデルです。
※1 CBR1000RR SP2の2018年型モデルは台数限定で販売します。ご購入に際してはHonda ホームページ内の専用サイトでご商談のお申し込みが必要となります。お申し込みの受付期間は2018年3月15日(木)から4月15日(日)で、限定台数を上回るお申し込みがあった場合は抽選を予定しています。抽選の場合は実施概要を別途、専用サイトでご案内する予定です ■道路運送車両法による型式指定申請書数値(★の項目はHonda公表諸元)
★主要諸元
車名型式
2BL-SC77
CBR1000RR〈CBR1000RR SP〉《CBR1000RR SP2》
発売日
2018年4月26日〈4月26日〉《3月15日商談受付》
全長×全幅×全高(m)
2.065×0.720×1.125
軸距(m)
1.405
最低地上高(m)★
0.130
シート高(m)★
0.820
車両重量(kg)
196〈195〉《194》
乾燥重量(kg)
–
乗車定員(人)
2〈1〉《1》
燃費消費率(km/L)※2
25.0(国交省届出値 定地燃費値 60km/h 2名〈1名〉《1名》乗車時)※3
17.7〈17.7〉《18.1》(WMTCモード値 クラス3-2 1名乗車時)★※4
登坂能力(tanθ)
–
最小回転小半径(m)
3.2
エンジン型式
SC77E
水冷4ストローク直列4気筒DOHC4バルブ
総排気量(cm3)
999
内径×行程(mm)
76.0×55.1
圧縮比★
13.0
最高出力(kW[PS]/rpm)
141[192]/13,000
最大トルク(N・m[kgf・m]/rpm)
114〈114〉《113》[11.6〈11.6〉《11.5》]/11,000
燃料供給装置形式
電子制御燃料噴射装置[PGM-DSFI]
始動方式★
セルフ式
点火方式★
フルトランジスタ式バッテリー点火
潤滑油方式★
圧送飛沫併用式
潤滑油容量(L)
–
燃料タンク容量(L)
16
クラッチ形式★
湿式多板コイルスプリング式
変速機形式
常時噛合式6段リターン
変速比
1速
2.285
2速
1.777
3速
1.500
4速
1.333
5速
1.214
6速
1.137
減速比1次/2次★
1.717/2.687
キャスター(度)★
23°20′
トレール(mm)★
96
タイヤサイズ
前
120/70ZR17M/C 58W
後
190/50ZR17M/C 73W
ブレーキ形式
前
油圧式ダブルディスク
後
油圧式シングルディスク
懸架方式
前
テレスコピック式(倒立タイプ)
後
スイングアーム式(ユニットプロリンク)
フレーム形式
ダイヤモンド
※2 燃料消費率は定められた試験条件のもとでの値です。使用環境(気象、渋滞など)や運転方法、車両状態(装備、仕様)や整備状態などの諸条件により異なります
※3 定地燃費値は、車速一定で走行した実測にもとづいた燃料消費率です
※4 WMTCモード値は、発進、加速、停止などを含んだ国際基準となっている走行モードで測定された排出ガス試験結果にもとづいた計算値です。走行モードのクラスは排気量と最高速度によって分類されます