2018年2月5日
クロスカブ110をモデルチェンジするとともに50をラインナップに追加
クロスカブ110/クロスカブ50 334,800円/291,600円(2月23日発売)
“21世紀の原付二種スーパーカブ”として2009年6月にラインナップに加わったスーパーカブ110だったが、わずか3年でフルモデルチェンジが行われた。2009年に登場したスーパーカブ110では、いかに“スーパーカブ”らしいイメージを残すかが配慮されたキープコンセプトのボディスタイルを持って開発されたのに対して、2012年3月発売のニューモデルでは、従来のスーパーカブのデザイン・イメージにとらわれることなく、「純粋にビジネスモデルとしてのユーティリティをアップトゥデート、突き詰めていったらこのスタイルになった」と説明されていたが、要は東南アジア系の新しいカブデザインへの変身だった。
また2009年モデルは、国内モデルとして開発され、生産も国内の熊本製作所で行われていたのに対して、2012年のモデルは、中国の新大洲本田摩托有限公司で生産を行い、東南アジアなど海外市場を主なターゲットとしたグローバルモデルというバックグラウンドの違いもあった。
この2012年登場のスーパーカブ110をベースに、未だ人気の衰えることのない“ハンターカブ”をイメージして“アウトドアテイスト”でまとめ上げたのがクロスカブだ。2013年6月発売で、黒をベースにイエローかレッドを配した専用カラーの他、フロントヘッドライトをメーターから独立させ、レッグシールド前方に追加したパイプのフレーム枠にマウント。サス自体もスーパーカブ110プロの仕様に変更。タイヤサイズも専用の17インチに、リブレーキ径をφ130mmに拡大するなどの変更も行なわれた。2014年12月には、「ボスグレーメタリック」というモノトーン系でまとめ上げたニューカラーが加わりそれまでの「パールコーンイエロー」、「ファイティングレッド」と合わせて、計3色のラインナップとなっていた。
今回、フルモデルチェンジされた新型クロスカブは、昨年の11月に発売開始された“原点回帰”を図ったNEWスーパーカブをベースにしたモデルで、オリジナルのハンターカブのデザインを彷彿させるボディスタイルに戻ったといえる。
レッグシールドに換えてステアリングヘッドからボディへと続くフレームカバーを採用、LEDヘッドライトを囲むパイプ製のヘッドライトガードやスリット入りのマフラーガードなどによりアウドドアー志向のボディスタイルを取り戻している。
また新型クロスカブ110のフルモデルチェンジと合わせて、新たに49㏄エンジンを搭載し、タイヤサイズも前後14インチ(110は前後17インチ)と小径化した弟分の、クロスカブ50も発売開始した。
★HONDA ニュースリースより (2018年2月5日)
レジャーモデル「クロスカブ110」をモデルチェンジするとともに、
50ccエンジンを搭載した「クロスカブ50」を新たに発売
Hondaは、レジャーモデルとして好評の「クロスカブ110」の外観を⼀新するなどモデルチェンジを行うとともに、50ccエンジンを搭載した「クロスカブ50」を新たに設定し、2月23日(金)に発売します。
クロスカブ110は、アウトドアテイスト溢れるスタイリングと装備で、通勤・通学からレジャー用途まで、幅広い層のお客様にご支持をいただいているモデルです。
今回、よりアクティブなイメージを高める外観デザインに一新。レッグシールドを廃止することで軽快感を演出するとともに、新たに採用したLEDヘッドライトを囲む特徴的なヘッドライトガードや、スリット入りのマフラーガード、マットブラック塗装のホイールリムにセミブロックタイプのタイヤを採用するなど、堅牢な雰囲気をより高めています。
また、新たにタンデムステップを装備することで、2人乗りにも対応しています。
エンジンは、スーパーカブ110に搭載されている、タフネス性、静粛性に優れ、上質な変速フィールを実現した空冷・4ストローク・単気筒エンジンを採用。
カラーリングは、カラフルなパールシャイニングイエローとマグナレッドに加え、アウトドアシーンに映えるカムフラージュグリーンの3色のバリエーションとしています。
クロスカブ50は、クロスカブ110同様のスタイリングに、取り回しやすさに寄与する小径14インチタイヤと、足つき性の良さに配慮した形状のシートを採用することで、より身近でフレンドリーなモデルとしています。
エンジンは、スーパーカブ50に搭載されている、優れたタフネス性と静粛性、上質な変速フィールを実現した空冷・4ストローク・単気筒エンジンを採用。
カラーリングは、鮮やかなマグナレッドと落ち着きのあるクラシカルホワイトの2色のバリエーションとしています。
- ●販売計画台数(国内・年間)
- シリーズ合計 5,200台
- ●メーカー希望小売価格(消費税8%込み)
- クロスカブ50 291,600円(消費税抜き本体価格 270,000円)
- クロスカブ110 334,800円(消費税抜き本体価格 310,000円)
- ※価格(リサイクル費用を含む)には保険料・税金(消費税を除く)・登録などに伴う諸費用は含まれておりません
- =クロスカブ50/クロスカブ110の主な特徴=
- ●スタイリング
- ・幅広でゆったりとしたアップライトポジションのハンドル
- ・レッグシールドを廃止し、Hondaロゴを強調したフレームカバーを採用
- ・ボディー両サイドに取り外し可能なサイドカバーを採用。右サイドカバー内側のボディーにECUなどの電装系部品を配置しメンテナンスのしやすさに配慮。左サイドカバー内側はメンテナンスノートなどの収納スペースを確保
- ・省エネルギーで長寿命なLEDを採用した丸形のヘッドライトに、堅牢な雰囲気を⼀層際立たせるヘッドライトガードを組み合わせて装備
- ・タフな印象を演出する、スリット入りのマフラーガード
- ・遊び心のあるカムフラージュ柄をあしらったメーターパネル
- ・被視認性に配慮した、丸みのある縦長タイプのテールランプ
- ●エンジン
- ・高効率の空冷・4ストローク・単気筒エンジンを搭載
- ・さらなるタフネス性と低フリクションを追求したピストンおよびシリンダーの採用
- ・新たに交換式オイルフィルターを追加したほか、ドレンボルト部にスクリーンフィルターを配置。オイルレベルゲージは挿入ガイド部を設けた形状に変更するなど、オイル交換時の優れたメンテナンス性を実現
- ・冷間始動時の静粛性をより高めたカムチェーンラインの採用
- ・シフトドラムの回転軸をニードルベアリングで支持することで、より滑らかで軽く、節度感のある変速フィーリングを実現
- ・2段キャタライザー式エキゾーストマフラーの採用などにより、平成28年排出ガス規制に対応
- =クロスカブ110の専用装備=
- ・タンデムステップを新たに装備し、2人乗りにも対応
- ・オフロードイメージを演出する、可倒式ステップを採用
- ・水や泥はねなどの影響を抑えるリアマッドガードを装備
- ・ドライブチェーンを従来のものからサイズアップし、さらなる耐久性と長寿命化に配慮
- ・足回りを引き締めるマットブラック塗装を施したホイールリムとハブ、17インチのセミブロックタイヤを採用
- ・快適な乗り心地にこだわった座面の広い厚手のシートを採用
- =クロスカブ50の専用装備=
- ・軽快感のあるメッキリムに、優れた取り回しに寄与する小径14インチタイヤを採用
- ・足つき性の良さに配慮した形状のシートを採用
★主要諸元
車名型式 | 2BJ-JA45〈2BH-AA06〉 | |
---|---|---|
クロスカブ110〈クロスカブ50〉 | ||
発売日 | 2018年2月23日 | |
全長×全幅×全高(m) | 1.935〈1.840〉×0.795〈720〉×1.090〈1,050〉 | |
軸距(m) | 1.230〈1.225〉 | |
最低地上高(m)★ | 0.157〈0.131〉 | |
シート高(m)★ | 0.784〈0.740〉 | |
車両重量(kg) | 106〈100〉 | |
乾燥重量(kg) | – | |
乗車定員(人) | 2〈1〉 | |
燃費消費率(km/L)※1 国交省届出値 | 61.0〈94.0〉(定地燃費値 60km/h〈30km/h〉定地走行テスト値 1名〈2名〉乗車時〉)※2 | |
66.7〈69.4〉(WMTCモード値 クラス1 1名乗車時)★※3 | ||
登坂能力(tanθ) | – | |
最小回転半径(m) | 2.0〈1.9〉 | |
エンジン型式 | JA10E〈AA04E〉 | |
空冷4ストローク単気筒SOHC2バルブ | ||
総排気量(cm3) | 109〈49〉 | |
内径×行程(mm) | 50.0×55.6〈37.8×44.0〉 | |
圧縮比★ | 9.0〈10.0〉 | |
最高出力(kW[PS]/rpm) | 5.9[8.0]/7,500〈2.7[3.7]/7,500〉 | |
最大トルク(N・m[kgf・m]/rpm) | 8.5[0.87]/5,500〈3.8[0.39]/5,500〉 | |
燃料供給装置形式 | 電子制御燃料噴射装置(PGM-FI) | |
始動方式★ | セルフ式(キック式併設) | |
点火方式★ | フルトランジスター式バッテリー点火 | |
潤滑油方式★ | 圧送飛沫併用式 | |
潤滑油容量(L) | – | |
燃料タンク容量(L) | 4.3 | |
クラッチ形式★ | 湿式多板ダイヤフラムスプリング | |
変速機形式 | 常時噛合式4段リターン※4 | |
変速比 | 1速 | 2.615〈3.181〉 |
2速 | 1.555〈1.705〉 | |
3速 | 1.136〈1.190〉 | |
4速 | 0.916 | |
変速比 | 4.058/2.642〈4.058/2.307〉 | |
キャスター(度)★ | 27°00′〈26°30′〉 | |
トレール(mm)★ | 78〈57〉 | |
タイヤサイズ | 前 | 80/90-17M/C44P〈70/100-14M/C37P〉 |
後 | 80/90-17M/C44P〈80/100-14M/C49P〉 | |
ブレーキ形式 | 前 | 機械式リーディング・トレーリング |
後 | 機械式リーディング・トレーリング | |
懸架方式 | 前 | テレスコピック式 |
後 | スイングアーム式 | |
フレーム形式 | バックボーン |
■道路運送車両法による型式認定申請書数値(★の項目はHonda公表諸元)
■製造事業者/本田技研工業株式会社
※1 燃料消費率は定められた試験条件のもとでの値です。使用環境(気象、渋滞など)や運転方法、車両状態(装備、仕様)や整備状態などの諸条件により異なります
※2 定地燃費値は、車速一定で走行した実測にもとづいた燃料消費率です
※3 WMTCモード値は、発進、加速、停止などを含んだ国際基準となっている走行モードで測定された排出ガス試験結果にもとづいた計算値です。走行モードのクラスは排気量と最高速度によって分類されます
※4 走行中はリターン式で、停車時のみロータリー式になるチェンジ機構です