2018年2月5日
青春のゼロハンスポーツ図鑑Vol.5
SUZUKI その1(空冷編)
RG50
当時としては珍しかった250専用設計の車体とエンジンで人気となったRG250。スズキライトウエイト2ストスポーツの代名詞的存在となったRGシリーズの一番手として登場したのがRG50であった。RG50登場前のゼロハンスポーツは1973年に登場したGA50で、水平置きのロータリーディスクバルブエンジンは6馬力とハイパワーであったが、実用車然としたプレスバックボーンフレームであり、車両重量は84kgもあった。RG50は専用設計となったパイプフレームに、パワーリードバルブの6.3馬力新エンジンを搭載。重量も76kgと軽量化された。スポーティーなデザインで、機械式ながらディスクブレーキも装備されたRG50は、人気車となった。
RG50
新色のブラックを追加。イーグレットホワイト、ストレートブルー、スカーレットメジアムは継続され4色のラインアップに。価格、主要諸元ともに変更なし。
RG50
車体色はイーグレットホワイト、ストレートブルー、スカーレットメジアムで変更はないが、グラフィックを小変更。ブラックのみ変更なく、そのまま継続販売。価格、主要諸元ともに変更なし。
RG50E
運輸省(現・国土交通省)からの通達によって1978年4月1日から解禁(125cc以下はもう少し後から解禁)となったキャストホイール。スズキは星形と呼ばれたキャストホイールを採用し、各車両への装着を開始した。ゼロハンスポーツはRG50に星形キャストホイールを装着したRG50Eを追加。メーターデザインもそれまでタコメーター内にハイビーム、ニュートラル、ターンの警告灯が配置されていたものから、ターン、オイル、ニュートラルインジケーターが中央に独立配置となり、メーター盤も段差の付いたニューデザインに一新された。スポークホイールモデルのRG50は、しばらく従来モデルが併売された後、1979年10月にRG50Eと共通のニューメーター、新カラーにマイナーチェンジして価格は123000円にアップ。
RG50
子持ラインのニューグラフィックに変更。ストレートブルーは廃止されイーグレットホワイト、ブラック、スカーレットメジアムの3色に。価格、主要諸元も変更はない。
RG50E
それまでの曲線主体のデザインから、GSX400Eをイメージしたような直線基調のデザインとなり、前後18インチホイールでやや大柄になってフルモデルチェンジ。エンジンは空冷パワーリードバルブと基本設計は同一だが、アルミシリンダーを採用し、圧縮比をアップ、マフラーやエアクリーナーなど吸排気系も一新され7.2馬力へとパワーアップしている。機械式だったフロントディスクブレーキも油圧式へとアップグレードされた。車体色はブラック、イーグレットホワイト、マーブルピュアレッドの3色。スポークホイールのRG50は、特に変更なく旧モデルがしばらく併売された。
RG50E
当時大流行したフロントフォークのアンチノーズダイブシステムANDFを追加し、車体色もパールブラック、マーブルピュアレッド、レーシングブルーに変更。主要諸元に変更はない、価格は145000円に。
RG50T
RG50Eをベースにリアキャリアを標準装備し、タコメーターやANDFを省略、ややアップしたハンドル形状、スポークホイール、ドラムブレーキ、メッキマフラー等に変更されたビジネス仕様のRG50Tが追加された。パワフルなエンジンとシンプルな構成で、平日は商用車、週末はスポーツ車というコンセプトであったが、まだまだイケイケの時代であり、どっちつかずの中途半端な存在になって早々に消滅してしまった。車体色は写真のパールブラックとマスタードシルバーメタリック。
RG50E
点火方式をメンテナンスフリーの無接点のPEI方式に変更し、ガソリンコックも負圧式のオートコックに。車体色はパールブラック、マーブルピュアレッド、スーパーホワイト。主要諸元に変更はないが、価格は149000円にアップ。
青春のゼロハンスポーツ図鑑Vol.4 YAMAHAその2水冷編)| Vol.5 SUZUKIその1(空冷編)|Vol.6 スズキ編その2は近日公開予定です。しばらくお待ちください。]