2017年11月10日
MBHCC-B6n 志位充一 新・行ってきました撮ってきました
第19回「行ってきました、マニアック木曽路」
今回の旅は木曽に行ってきました。それもかなりのマニアックなツーリングになりました。
東京から中央自動車道で伊那インターまで。ここからは国道361号線で木曽山脈を越えて中山道へ。中央西線に沿って国道19号線をひたすら南下し、須原駅付近の鉄分補給ポイントに到着です。ここで先客の鉄様と、目的の貨物列車をまずゲット!
気分良く次なる目的地、赤沢自然休養林に向かいます。国道19号線を北上し、上松から県道473号で木曽の山中をずんずん進んでいきます。赤沢自然休養林は林野庁の管理する国有林で、樹齢300年を超える木曽ヒノキの天然林があります。遊歩道も管理されている人気のスポットです。鉄にうれしいのは、その昔、林業が盛んな時期に活躍した木曽森林鉄道が一部復活しているところ。往復2キロ足らずの運行ですが、海外からの観光客も来るほどの人気です。これは乗らなければ! と行ってみると、なんと、「本日運休」の立て札が……なんでも年に数回、メンテナンスのために全面運休日が設定されているそうです。残念!車両の整備風景を眺めつつ、ベンチでコーヒータイムです。
乗ることは出来ませんでしたが、駅には森林鉄道関連の展示が充実しています。車両も保存されておりニブロク(線路幅が2フィート6インチ=762mmのレール幅の狭い鉄道のこと。)好きにはたまらないと思います。
しばし鑑賞し、レール沿いの遊歩道を散歩です。川の流れも穏やかでなんとも言えない良いロケーションです。しばし走行シーンを妄想したりしながら、なんだかんだで2時間近く歩き、楽しい時間を過ごしました。
赤沢自然休養林は、雪深い木曽の山中なので冬期は閉鎖されます。2017年は11月7日まで。今頃はキレイな紅葉でしょう。森林鉄道乗車は来年また、と気を取り直し、木曽山中の裏道をとことこと進み、次なる目的地の阿寺渓谷を目指し
阿寺渓谷は、ぐんばつの渓谷美!言い方が古くてすいません。
木曽川の支流、阿寺川は「阿寺ブルー」と呼ばれるほど美しい青い水が流れています。川沿いには森林鉄道の遺構があちこちに見られ、そちらにも気を取られてしまいます。廃線跡の一部はハイキングコースとして使われていたようにも見えましたが、今では使われていないようです。廃線跡の廃道もまた、そこがなんともいい味を出しているのです。道路横の鉄橋なんて最高、カット数が進みます!
本流の木曽川に合流すると、再び国道19号線を南下。外国人観光客に大人気の妻籠、馬籠の宿を通り抜けて中津川へ。最後の目的地へと向かいます。木曽に行ったらぜひ立ち寄りたいポイントが苗木城址です。中津川から再び木曽山中方面へ。国道257号線で苗木遠山資料館を目指し、その先の駐車場から歩いてすぐです。
行って見て驚きました。すごい城、山の頂上が天守閣。よくこんなすごいところに建てたもんだ。まるで、宮崎アニメに出てくるような姿です。ここからの眺めがまたすごいんです。眼下に悠々流れる木曽川、その先に中津川の町と木曽の山々。振り向けば、森のなかに石垣のみ残った城跡。まるでインカの遺跡……と言ってもインカに行ったことありませんが。
天気の良い日に訪ねたので素晴らしかったです。が、悪天候のときは??? 紅葉の時期の好天の日は、素晴らしい景色に出会えることでしょうね! まだまだ行きたいところたんまりの木曽路の旅でした。
■取材協力 ホンダモーターサイクルジャパン・アライヘルメット・ラフ&ロード
カメラマン 志位充一
職業はカメラマン。誰にも優しい人柄で、あらゆる方面に幅広い人脈を持つ。愛車SL230でホンモノのSL(蒸気機関車)を追いかけ回す筋金入りの撮り鉄でもある。
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