2017年10月20日
CB1300シリーズが出力アップやハンドリング性能向上のモデルチェンジ
CB1300 SUPER FOUR/SUPER BOL D’OR 1,447,200円/1,555,200円(10月20日発売)
新たな時代のロードスポーツを作ろうという「プロジェクト BIG 1」によって開発されたCB1000 SUPER FOUR。そのCB1000 SUPER FOURの流れを受け継ぎ、さらに1300へと発展させたモデルが、1998年3月に発売開始されたビッグネイキッド・ロードスポーツ、CB1300 SUPER FOURだ。前年の第32回東京モーターショーに参考出品され、CB1000 SUPER FOURのデビュー時に負けず劣らずの話題を集めての市販化だった。
“最高峰を狙うネイキッド・ロードスポーツはどうあるべきか”を徹底追求し開発したというCB1300シリーズ。 水冷直列4気筒、1300㏄エンジンの持つ力強く余裕ある出力特性を活かし、市街地走行から郊外、高速道路まで幅広く多目的に楽しめ、しかもビッグなボディサイズに、精悍で迫力あるフォルムを融合させたネイキッド・ロードスポーツとされていた。
その後、2003年2月にはキープコンセプトながら、初のフルモデルチェンジを受けている。2005年2月にはシリーズ本体のマイナーチェンジとともに、ハーフカウルを備えたCB1300SUPER BOL D’ORがラインナップに追加された。さらにその年の3月にはABS仕様も追加されている。
2008年3月には環境性能向上のためのマイナーチェンジ。2009年12月にはリア周りのデザインを変更し、大型スクリーンやパニアケースを装備したCB1300 SUPER TOURINGをラインナップに追加した。またCB1300シリーズはこのクラスのベストセラーモデルとしてそれらのマイナーチェンジとは別に、毎年の如くカラーチェンジやマイナーチェンジも受けてきている。
2012年11月には、CB400/CB1000に始まる「プロジェクト BIG 1」の20周年を記念した、スペシャル・エディションが発売されている。これは、赤/白ボディをベースに、前後ブレーキキャリパー、フロントディスクハブ、ドライブチェーンを金色に、クラッチカバーやフロントフォークボトムケースにバフ掛け処理を施すなどでプレミア感をプラス、決め手は20周年を記念した燃料タンク上のオリジナル・ステッカーと、タンクサイドの立体ウイングエンブレムの採用だった。
2014年3月にはモデルチェンジが行われ、メカニズム面では、ミッションが5速から6速に変更されたことが最大のトピックスで、その他PGM-FIのセッティング変更、改良型マフラーの採用、車体周りでは、シートレールの強化、フレーム剛性バランスの見直し、ABSの標準装備、さらにSUPER BOL D’ORでは新たにLEDヘッドライトを装備した新型フェアリングの採用などが行われた。
またこのマイナーチェンジを期に、ETC車載器とグリップヒーターおよび専用インジケーターランプを標準装備した“CB1300SUPER FOUR E Package”と“CB1300SUPER BOL D’OR E Package”がそれぞれタイプ設定され、5月23日から発売された。
2015年2月には、この新型CB1300シリーズの“E Package”をベースに、専用のパールコスミックブルーの車体色にキャンディアザリンレッドのストライプ、シリンダーヘッドカバーにはホイールと同色のブロンズゴールドカラーを採用するなど、上質感を高めた特別カラー・バージョンが登場している。2016年3月には、ツートーンカラーに新色の「チタニウムブレードメタリック」を追加して発売されている。
今回は、メカニズム面を中心としたモデルチェンジで(変更の内容は下のニュースリリースで)、スタイリング面では、丸型LEDヘッドライト、小型バータイプのLEDウインカーに変更されたのに気が付くらい。“BIG-1”以来の伝統のスタイルを守る路線をとったといえる。また、小型2室構造を取り入れた新型マフラーの採用により、好みの別れた“巨大”なマフラーもかなり小型化された印象となった。
★HONDA プレスリリースより (2017年10月19日)
⼤型ロードスポーツモデル「CB1300 SUPER FOUR」と
「CB1300 SUPER BOL D’OR」の商品魅⼒を熟成させ、法規対応を施して発売
Hondaは、力強い出力特性の水冷・4ストローク・DOHC・直列4気筒エンジンを搭載した大型ロードスポーツモデル「CB1300 SUPER FOUR」と、防風効果の高いフロントカウルを装着した「CB1300 SUPER BOL D’OR(スーパーボルドール)」を高回転域での出力やハンドリング性能を向上させ、各部の熟成を図るとともに、平成28年度排出ガス規制の法規対応を施して10月20日(金)に発売します。
このCB1300 SUPER FOURは、1992年11月に「PROJECT BIG-1(プロジェクト ビッグワン)」※1のコンセプトに基づいて発売した「CB1000 SUPER FOUR」の進化モデルで、1998年3月に1300ccへ排気量をアップ。2003年2月に軽量化や排気システムの変更など、出力特性をさらに向上し、機能を充実させフルモデルチェンジ。2005年2月にCB1300 SUPER BOL D’OR をタイプ追加し、力強いエンジン性能と軽快な操縦性、ツーリングでの快適性を高次元で調和させることで、”走りの感動”を具現化し、多くのファンの支持をいただいています。1992年11月のPROJECT BIG-1の誕生から四半世紀を迎え、現在も進化を続けているモデルです。
※1PROJECT BIG-1とは、
「水冷・4サイクル・DOHC・直列4気筒エンジンを搭載していること」
「その躯体はあくまでもセクシー&ワイルドであること」
「走る者の心を魅了する感動性能を有すること」
を基本コンセプトとしている
- =今回のCB1300シリーズの主な変更点=
- ・最高出力を従来モデル比で+7kwの81kwに向上させた直列4気筒エンジン。
- ・直列4気筒らしい吹け上がり感と重厚なサウンドの排気音を実現した小型2室構造マフラー。
- ・クラッチレバーの操作荷重を軽減し、シフトダウン操作時の急激なエンジンブレーキによる後輪ホッピングを低減するアシストスリッパークラッチを採用。
- ・よりニュートラルなハンドリング特性にチューニングを施した前後サスペンション。
- ・フロントブレーキキャリパーのピストン径を最適化し、ブレーキ効力を向上。
- ・CB1300 SUPER FOURに伝統と先進を融合させた丸形LEDヘッドライトを採用。
- ・シャープなデザインの小型バータイプLEDウインカーを採用。
- ・燃料タンク上面に配したPROJECT BIG-1誕生25周年記念専用マーク。
- ・利便性を高める別体式ETC車載器を標準装備。
- ・冷寒時に快適性を高めるスポーツグリップヒーターを標準装備。
- ・電装品の充電に便利なアクセサリーソケットをシート下に装備。
- ・前後ホイールに空気圧調整時の利便性に配慮したL字型エアバルブを採用。
- ・使い勝手を高めたプッシュタイプのヘルメットホルダーを左シートカウルに装備。
- ・耐久性と質感を高めるウェーブキーを採用。
カラーバリエーションは、「CB1300 SUPER FOUR」、「CB1300 SUPER BOL D’OR」とも、CB伝統のツートーンカラーにゴールドラインを追加し、高級感を高めたパールサンビームホワイトと、シルバーに躍動感のある濃紺のストライプを配したソードシルバーメタリックの2色を設定しています。
※チタニウムブレードメタリック、ダークネスブラックメタリックは廃止となります
- ●販売計画台数(国内・年間)
- シリーズ合計 1,100台
- ●メーカー希望小売価格(消費税8%込み)
- CB1300 SUPER FOUR パールサンビームホワイト、ソードシルバーメタリック
- 1,447,200円(消費税抜き本体価格 1,340,000円)
- CB1300 SUPER BOL D’OR パールサンビームホワイト、ソードシルバーメタリック
- 1,555,200円(消費税抜き本体価格 1,440,000円)
- ※価格(リサイクル費用を含む)には保険料・税金(消費税を除く)・登録などに伴う諸費用は含まれておりません
★主要諸元
車名型式 | 2BL-SC54 | |
---|---|---|
CB1300 SUPER FOUR〈SUPER BOL D’OR〉 | ||
発売日 | 2017年10月20日 | |
全長×全幅×全高(m) | 2.200×0.795〈0.825〉×1.125〈1.205〉 | |
軸距(m) | 1.520 | |
最低地上高(m)★ | 0.125 | |
シート高(m)★ | 0.780 | |
車両重量(kg) | 268〈274〉 | |
乗車定員(人) | 2 | |
燃費消費率(km/L)※2 | 26.8(国交省届出値 定地燃費値 60km/h 2名乗車時)※3 | |
16.8(WMTCモード値 クラス3-2 1名乗車時)※4★ | ||
登坂能力(tanθ) | – | |
最小回転小半径(m) | 2.7 | |
エンジン型式 | SC54E | |
水冷4ストローク直列4気筒DOHC4バルブ | ||
総排気量(cm3) | 1,284 | |
内径×行程(mm) | 78.0×67.2 | |
圧縮比 | 9.6 | |
最高出力(kW[PS]/rpm) | 81[110]/7,250 | |
最大トルク(N・m[kgf・m]/rpm) | 118[12.0]/5,500 | |
燃料供給装置形式 | 電子式(電子制御燃料噴射装置[PGM-FI]) | |
始動方式★ | セルフ式 | |
点火方式★ | フルトランジスタ式バッテリー点火 | |
潤滑方式★ | 圧送飛沫併用式 | |
潤滑油容量(L) | – | |
燃料タンク容量(L) | 21 | |
クラッチ形式★ | 湿式多板コイルスプリング式 | |
変速機形式 | 常時噛合式6段リターン | |
変速比 | 1速 | 3.083 |
2速 | 1.941 | |
3速 | 1.478 | |
4速 | 1.240 | |
5速 | 1.074 | |
6速 | 0.964 | |
減速比1次/2次★ | 1.652/2.222 | |
キャスター(度)★ | 25°00′ | |
トレール(mm)★ | 99 | |
タイヤサイズ | 前 | 120/70ZR17M/C 58W |
後 | 180/55ZR17M/C 73W | |
ブレーキ形式 | 前 |
油圧式ダブルディスク |
後 | 油圧式ディスク | |
懸架方式 | 前 | テレスコピック式 |
後 | スイングアーム式 | |
フレーム形式 | ダブルクレードル |
※〈 〉内の数値はCB1300 SUPER BOL D’OR。
■道路運送車両法による型式指定申請書数値(★の項目はHonda公表諸元)
※2 燃料消費率は定められた試験条件のもとでの値です。使用環境(気象、渋滞など)や運転方法、車両状態(装備、仕様)や整備状態などの諸条件により異なります
※3 定地燃費値は、車速一定で走行した実測にもとづいた燃料消費率です
※4 WMTCモード値は、発進、加速、停止などを含んだ国際基準となっている走行モードで測定された排出ガス試験結果に基づいた計算値です。走行モードのクラスは排気量と最高速度によって分類されます
■製造事業者/本田技研工業株式会社