2017年10月6日
第56湯:長野・新潟湯巡りツーリング(後編)
MBHCC B1 毛野ブースカ 湯めぐりみしゅら~ん
第56湯:長野・新潟湯巡りツーリング(後編)
MBFCC-B1 毛野ブースカ 湯めぐりみしゅら~ん”
大満足だった野沢温泉をあとにして、まずは新潟県上越市にある高田城三重櫓に向かう。この地域一帯に大雨警報が出ているものの、雨はほとんど降っていない。国道117号線から国道292号線に向かうところで道に迷ったものの、なんとかリカバーして国道292号線を上越市方面に向かう。途中国道292号線から県道579号線に入り、高田城三重櫓のある高田公園を目指す。気がつくと、大雨警報は誤報だったのかと思えるくらい空はすっかり晴れ渡り、気温が一気に上昇し始めた。あまりの暑さにメッシュジャケットに着替える。どうも昨日からいつもの雨降りツーリングの様相とは違う。ちょっと気持ち悪いな…。
無事、高田公園に到着し、高田城三重櫓を見学。櫓からは上越市が見渡せる。高田城三重櫓から歩いて数分のところにある駐車場に戻るだけで汗がダラダラ流れる。本来なら上杉謙信ゆかりの春日山城にも寄るべきだが、先を急がないといけないので今回はパス。高田公園から国道18号線に出て、新潟市方面に向かう国道8号線に進み、ここからは日本海沿いをしばらく進む。新潟県の日本海沿いを進むのは実に10年ぶり。雲の流れは早いものの、雨が降る様子はまったくない。高田公園から約1時間走ったところで、休憩を兼ねて国道8号線からすぐのところにある鵜の浜温泉「鵜の浜人魚館」に入ることにした。
鵜の浜温泉「鵜の浜人魚館」は新潟県上越市大潟区にある日帰り入浴施設だ。鵜の浜温泉は日本海に面しており、風光明媚な場所だ。やや高台にある「鵜の浜人魚館」は温泉施設のほかに温水プールもある。入湯料は550円。館内、浴室ともに広々しており、窓からは日本海が見渡せる。やや塩気があって黄味がかったお湯は適温に設定されている。露天風呂はそれほど大きくないが、日本海から吹く風が心地よく、時間が経つのを忘れてしまう。鵜の浜温泉「鵜の浜人魚館」を出ると時間は午後1時30分。本日の目的地である弥彦温泉はまだまだ先。潮風を受けながらひたすら国道8号線を進む。
柏崎市に入ったところで、国道8号線からより日本海沿いを走る国道352号線方面に進路変更。柏崎刈羽原子力発電所付近を通過すると、左手に日本海を間近に見ながら、日本海と並行しながら走る。気づくとヘルメットのバイザーやバイクのスクリーンが潮風で曇り始めている。そろそろ休憩しようかと思ったところに、大崎温泉「雪割草の湯」が見えてきたので、立ち寄ることにした。大崎温泉「雪割草の湯」は新潟県柏崎市西山町にある日帰り入浴施設だ。大崎海水浴場から国道352号線を隔てた高台にある。入湯料は500円。内湯の窓は広く、日本海が一望できる。お湯はやや黄味がかっており、露天風呂からは日本海は覗けないものの、日差しが注ぎ、肌に当たる風が気持ちいい。
露天風呂でリセットが完了し、再び国道352号線を走り出す。時間は午後3時30分。天気は快晴。朝方の大雨警報は完全に誤報レベルだ。まさに夏のツーリング満喫状態。メッシュジャケットを持って来てよかった。出雲町付近で国道352号線から国道402号線に入り、引き続き日本海沿いを進む。新潟県でも有数の漁港がある寺泊で一服しようかと思ったが、あまり時間がないのでパス。弥彦温泉に向かう前に、どこか温泉に入ろうかと思い、国道402号線から国道460号線に入り、福寿温泉「じょんのび館」に立ち寄った。
福寿温泉「じょんのび館」は新潟県新潟市西蒲区福井にある日帰り入浴施設だ。入湯料は850円。館内は健康ランド的な作りとなっており、「平家の湯」と「源氏の湯」の2つの浴槽が設けられている。この日の男性湯は和風作りの源氏の湯だった。内湯には複数の浴槽があり、露天風呂はやや離れた場所にあるものの、広々としている。お湯は無色透明で適温。ゆっくり浸かりたいところだが、弥彦温泉で予約した宿のチェックイン時間が迫っていたので、後ろ髪を引かれながら福寿温泉をあとにした。
福寿温泉から国道460号線を走り、弥彦温泉に向かう県道2号線を弥彦温泉方面に進む。岩室温泉を通過し、右手に弥彦山を見ながら今宵の宿である「四季の宿みのや」を目指す。道が入り組んでいてわかりにくく、弥彦駅にいったん向かい、そこから宿に向かったところ、弥彦温泉の中でもランドマーク的な建物が「四季の宿みのや」だった。
弥彦温泉「四季の宿みのや」は新潟県西蒲原郡弥彦村にある温泉宿だ。宿から徒歩1分弱のところに弥彦神社があり、観光にも便利な場所にある。入口に案内係がいて駐車場に案内されるほど、想像以上に立派な宿だ。フロントの対応も丁寧。通常なら4〜6人くらいの部屋に通された。宿代はネット限定プランのため1泊朝食付きで6000円ほど。夕食は自前だが、かなりお得な感じだ。
夕食を調達する前に大浴場に向かう。大浴場は客室棟の8階にある。大浴場らしく脱衣場、内湯ともに広々としている。陽が落ちて周囲が暗くてはっきり見えないが、露天風呂からは弥彦山が見える。アルカリ性単純泉のお湯は源泉100%。適温で柔らかで滑らかな肌触りが疲れた身体を癒してくれる。こんなお湯にチェックアウトまで好きなだけ浸かれるなんて最高だ。
温泉を楽しんだあとは夕食の調達。町の食堂は営業時間を過ぎてしまっているので、温泉街の入口にあるコンビニまで向かう。コンビニがあるだけでもありがたい。部屋に戻って夕食を食べたあとは、再び大浴場へ。露天風呂から見える弥彦山には雲がかかっており、雨が降り始めている。いつもなら走っている間は雨が降り、宿やキャンプ場に到着すると雨が止むパターンが多いが、今回はまったく逆。神様に感謝しながら湯に浸かった。
翌朝、午前6時台に朝風呂しようかと思ったが、珍しく寝過ごしてしまい、気がつけば午前7時30分を過ぎていた。早々に朝風呂に入ってから朝食会場に向かい、バイキング形式の朝食をいただく。種類が豊富で、つい目移りしてしまう。朝食を食べて部屋に戻る頃には、昨日から降っていた雨が止み始めている。最終日は東京に戻るだけなので午前9時30分に出発。宿から近い弥彦神社にお参りしてから、三条市方面に向かう。
新潟県三条市のある地域は「燕三条」と呼ばれており、洋食器や刃物などの金属加工で有名な地域だ。せっかくなので、燕三条らしいところに寄ろうということで、日本を代表するアウトドアギアメーカーであるスノーピークの本社(ヘッドクオーター)に隣接されている直営店(ナチュラルライフスタイルストア)に行ってみることにした。
弥彦温泉から県道29号線を通って国道289号線に入り、三条市役所を通過して、国道289号線から山あいに入り、周囲に人家のない自然豊かな場所に「snow peak」と書かれた近代的建物が忽然と現れた。店内にはスノーピーク商品がすべて並んでいる。この店の限定アイテムが販売されていたので、自分とツーリング仲間用に購入。外に出ると朝方は曇りだったが、すっかり晴れ渡っていた。雨の予報なのに雨が降らないなんて、今回のツーリングはどうもおかしい…。
目的を達成したので、あとは東京に戻るだけなのだが、国道289号線を只見方面に走ったところに八木ヶ鼻温泉「いい湯らてい」があるので、せっかくなので立ち寄ることにした。八木ヶ鼻温泉「いい湯らてい」は新潟県三条市南五百川にある日帰り入浴施設だ。入湯料は850円。「和楽の湯」と「数寄の湯」があり、この日の男性湯は和楽の湯だった。大きな窓のある内風呂は開放的で、近くに五十嵐川が流れており、露天風呂からは温泉名にもなっている景勝地「八木ヶ鼻」が一望できる。ちょっと熱めの無色透明のお湯は気持ちよく、ついまったりしてしまう。八木ヶ鼻温泉「いい湯らてい」を出てからは、国道289号線をいったん三条市方面に戻り、道の駅「漢学の里しただ」に隣接したレストラン悟空で三条市の名物だというカレーラーメンを食べる。
滴る汗をぬぐいながら、東京方面に戻るために県道9号線から国道290号線を魚沼市方面に進む。魚沼市に入ってからは国道17号線に進み、昨年入湯した栃尾又温泉の入口付近を通過。関越自動車道に乗る前に、休憩を兼ねて越後湯沢の日帰り温泉でまだ入ったことのなかった下湯沢共同浴場「駒子の湯」に入ることにした。下湯沢共同浴場「駒子の湯」は新潟県南魚沼郡湯沢町にある共同浴場だ。小説『雪国』の駒子にちなんで名前がつけられたという。入湯料は500円。内湯のみだが、風情のある作りで、いかにも共同浴場らしい雰囲気。お湯も熱めで、雪の降る冬場に入ってみたい。
下湯沢共同浴場「駒子の湯」で一服し、思い残すことなく湯沢インターから関越自動車道に乗って東京に帰還。最終日もほとんど雨が降らなかった。2泊3日の間、行き先が絶対に雨が降るという予報が出る中、雨に遭遇しないなんて、「雨のブースカ」と言われるほどの私のツーリングでは考えられない奇跡が起きてしまった。たまには神様も味方してくれるのかな。こんな奇跡が今度ツーリングに行く時も起きればいいなあ…。
鵜の浜温泉「鵜の浜人魚館」
★★★★★
1日くつろげる日本海に面した温泉施設。
大崎温泉「雪割草の湯」
★★★★★
国道沿いにある気軽に立ち寄れる温泉施設。
福寿温泉「じょんのび館」
★★★★★
露天風呂と複数の湯船が日替わりで楽しめる。
弥彦温泉「四季の宿みのや」
★★★★★
充実した施設が魅力弥彦温泉を代表する宿。
八木ヶ鼻温泉「いい湯らてい」
★★★★★
景勝地が一望できる眺めのいい温泉施設。
湯沢温泉「駒子の湯
★★★★★
湯沢温泉を訪れたら1度は入っておきたい共同浴場。
毛野ブースカ
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