2017年9月15日
Vストロームミーティング 2017 『ようこそ そして おかえりなさい!』
■レポート&写真:高橋絵里
■協力:SUZUKI http://www1.suzuki.co.jp/motor/
第3回目となるVストロームミーティングが、昨年に続きスズキ本社内の特設会場で開催された。北海道から、九州からも四国からもツーリングしてきた参加者は前回を大幅に上回る780名、バイク来場557台に。トークショーをはじめ多彩なプログラムで、Vストロームの魅力のすべてを満喫した。
誰もが新型Vストロームに興味津々!
見て聴いて体験して、Vストロームを知り尽くす!
今年の夏前に650と1000がモデルチェンジを遂げ、続いて待望の250もデビュー、3兄弟が揃った充実のVストロームシリーズ。第3回目を迎えたミーティングには、リピーター率を誇るこれまでのオーナーはもちろんのこと、新型モデルのオーナーとなったニューエイジファンが初参加する姿も多かった。ゲートオープンの午前9時、Vストロームの長い列が本社正門から会場へと続き、またたく間に駐輪スペースはびっしり埋まっていく。スズキ株式会社 鈴木俊宏社長が「Vストロームを通じてぜひ皆様の交流を発展させてください」と開会宣言をおこない、熱気あふれる一日がスタートした。さらにこの日に限りミーティングの受付をすると『スズキ歴史館』への入場ができる(普段は予約制)という、嬉しい特典もあった。
トークショー第1部は『設計スタッフに聞いてみよう!』。650および1000のチーフエンジニアである安井信博氏、250のチーフエンジニアの福留武志氏、テストライダーの佐藤省吾氏の3名のスズキエンジニアに、聞き手はジャーナリストでVストロームオーナーでもあるノア・セレン氏だ。新型モデル開発のこだわりやテスト現場の様子など、Vストロームファンには堪らない話題が飛び出して、満席の会場は細部まで聞き漏らすまいと注目し、真剣そのもの、質疑応答も時間いっぱいまで続いた。
続くトークショー第2部は『賀曽利 隆 日本一周70歳編』。賀曽利さんは、このミーティングの2日前にめでたく70歳の古希を迎えられ、サプライズの花束贈呈で会場全員が賀曽利さんの誕生日を祝った。「60代の旅は素晴らしかった、そして70歳になってもっと最高!」と感激の賀曽利さん。「年齢を重ねると、走っている時の見え方や感じ方が変わっていくんです」といった深い言葉もさすが、賀曽利さんのように元気で走り続けたいと憧れるライダーは多い。
会場は様々なプログラムで賑わった。朝から人気だったのが車両展示コーナーで、新型Vストローム1000、650と各XTモデル、そして250の5台が並び、もちろん跨りOK。従来モデルのVストロームオーナーは、新型がどのように変わったかがやはり気になるのだろう。そして他バイクのオーナーが、ポジションフィーリングや足つき性など熱心に跨り比べる姿が多かったのも事実。グッズ販売のブースには長い列が伸びていた。オリジナルのTシャツやタオル、九州北部豪雨災害チャリティ湯呑などいずれも限定数で完売必至だ。企業出展ブースではタイヤ、マフラー、バッグといったパーツやギアがVストロームにデモ装着され、じっくり見ながら説明を聞くことができる。ご当地グルメのキッチンカーも出て大テントの休憩スペースがあり、残暑の陽射も気にならず快適だ。ステージでは遠くから来たで賞、じゃんけん大会が続く。そしてスズキ二輪 濱本社長による閉会の挨拶のあと、社屋のSマークを背景に全員で集合写真撮影をして、ミーティングは終了した。再会を約束し合い、再び旅立つライダー達。繋がり続けるVストロームの輪が、一段と大きくなった。