2017年9月1日
国内発売が開始されたNinja 650にKRTエディションが登場
Ninja 650 KRT Edition 829,440円(10月1日発売)
インターモト2016で発表されて話題を集めたカワサキのニューモデル群の国内発売にあたってZ1000 ABSと同時発売された、Ninja 650 ABS/Z650 ABS。フルモデルチェンジされた最新モデルのデビューイヤーと国内投入の時期が重なり注目を集めたのはまだ記憶に新しい。
ここ最近のカワサキのミドルクラススポーツのラインアップは、海外市場向けに2006年モデルとして開発されたER-6nとNinja 650R(ER-6f)の発売により、幅広く多くのユーザー層をカバーする計画だった。その海外モデルをベースに国内向けとして排気量ダウン、2010年8月に発売されたのがフルカウルバージョンのNinja 400RとノンカウルバージョンのER-4nだった。翌2011年9月には、初のイヤーモデルとなる2012年モデルを、そして2012年10月にも同様にカラー&グラフィック変更のみで2013年モデルへと発展。
そして発売3年目の2013年12月にフルモデルチェンジが行われた。ただ新型となったのはフルカウルスポーツ版のNinja 400のみで(またNinja 250同様、このモデルチェンジで車名から“R”の文字が外された)、ノンカウル・バージョンのER-4nは継続販売とされた。
デザインはそれまでのNinja 400Rのコンセプトを忠実に引き継いでおり、大型の二眼ヘッドライトを装備するフロントカウルからテールにかけての“Ninja一族”のアグレッシブなイメージも守りながら、右サイドにオフセットされたモノサスレイアウトをアクセントとして引き継ぐなど、旧モデルからの個性的なデザインDNAを継続、発展させたモデルだった(Ninja 650も同様)。
2017年5月に発売開始された新型Ninja 650 ABSで旧モデルから引き継がれたのは、ダイレクトなフィーリングと力強い加速感が特徴の総排気量649㏄の水冷4ストロークパラレルツインくらいなものといえ、完全新設計となったトレリスフレームと組み合わされていた。右サイドにオフセット配置されていたリアサスも、新型ではホリゾンタルバックリンクタイプが採用され、外観上の特徴であったオフセットサスレイアウトではなくなった。スイングアームも従来モデルのツインパイプ構成をイメージした特徴的なものから、より一般的なデザインに変更されている。
この新型Ninja 650 ABSのデビューにより、国内へは排気量をダウンした400版がリリースされるものと思っていた方は多いだろうが、未だ新型Ninja 400のアナウンスはまだ無い。また、新型Ninja 650 ABSの兄弟モデルとしてノンカウルバージョンのZ650 ABSも国内販売されることになった今、こちらの400版の動向も気になるところ。
2017年8月には、カラー&グラフィックの変更で2018年モデルが登場している。また、カワサキのアナウンスによれば、2018年モデルからABS装着車はモデル名から「ABS」を除いて表記されることとなり、車名はNinja 650となっている。ちなみに新型車は平成30年10月1日以降、継続生産車は平成33年10月1日以降のモデルに、ABS、CBSの装着が義務付けられることになっており、それに先駆けての表記変更とのこと。
今回はこのNinja 650に、2018年ワールドスーパーバイク選手権シリーズ参戦予定のZX‐10RRをモチーフにしたカラー&デザインが施された“KRTエディション”が登場した。
★KAWASAKI ニュースリリースより (2017年9月1日)
2018年モデル Ninja 650 KRT Edition 新発売のご案内
- モデル情報
- 車名(通称名) Ninja 650 KRT Edition
- モデルイヤー 2018
- マーケットコード EX650KJFA
- 型式 2BL-ER650H
- 発売予定日 2017年10月1日
- 型式指定・認定番号 18550
- メーカー希望小売価格 829,440円 (本体価格768,000円、消費税61,440円)
- カラー(カラーコード) ライムグリーン×エボニー(GN2)
- ※当モデルは二輪車リサイクル対象車両です。価格には二輪車リサイクル費用が含まれます。
- ※価格には保険料、税金(消費税を除く)、登録等に伴う諸費用は含まれません。
- ※当モデルは川崎重工業株式会社の海外工場Kawasaki Motors Enterprise(Thailand) Co.,Ltd(KMT)で日本向けに生産された車両です。
- ※当モデルはABS装着車です。2018年モデルよりABS装着車はモデル名称から”ABS”を除いて表記させていただきます。
- 【Ninja 650 KRT Edition】
軽快且つエキサイティングな走りが楽しめるNinja 650 KRT Edition。シャープでアグレッシブなスタイルはNinjaシリーズを象徴するスポーティなイメージを創出します。今期モデルよりカラーリングを 一新。最高峰のレーシングマシンを彷彿とさせるグラフィックは、2018年ワールドスーパーバイク選手権シリーズ参戦予定のZX‐10RRをモチーフにしています。649ccパラレルツインエンジンは、低中速回転域で力強い加速とダイレクトなスロットルレスポンスを発揮。ビギナーからベテランまで幅広く親しみやすいマシンキャラクターとなっています。また、シャーシは軽量なフレームとスイングアームにより、俊敏なハンドリングを実現しました。扱いやすく、トルクフルなエンジン特性は、普段使いからツーリングまで様々なシチュエーションにおいてその真価を発揮します。
- ■スタンダードモデルからの変更点
- ・カラー&グラフィックの変更
- ■2017年モデルからの主な変更点
- ・カラー&グラフィックの変更
- ■その他
- ・実際のモデルにはリヤフェンダーにリフレクターは装着されておりません。
★主要諸元
車名型式 | 2BL-ER650H | |
---|---|---|
Ninja 650 KRT Edition(EX650KJFA) | ||
発売日 | 2017年10月1日 | |
全長×全幅×全高(m) | 2.055×0.740×1.135 | |
軸距(m) | 1.410 | |
最低地上高(m) | 0.130 | |
シート高(m) | 0.790 | |
車両重量(kg) | 193 | |
乾燥重量(kg) | – | |
乗車定員(人) | 2 | |
燃費消費率(km/L)※1 | 32.1(国交省届出値 定地燃費値 60km/h 2名乗車時)※2 | |
24.0(WMTCモード値 クラス3-2 1名乗車時)※3 | ||
登坂能力(tanθ) | – | |
最小回転半径(m) | 2.8 | |
エンジン型式 | – | |
水冷4ストローク並列2気筒DOHC4バルブ | ||
総排気量(cm3) | 649 | |
内径×行程(mm) | 83.0×60.0 | |
圧縮比 | 10.8 | |
最高出力(kW[PS]/rpm) | 50[68]/8,000 | |
最大トルク(N・m[kgf・m]/rpm) | 65[6.6]/6,500 | |
燃料供給装置形式 | 電子制御燃料噴射装置 | |
始動方式 | セルフ式 | |
点火方式 | バッテリ&コイル(トランジスタ点火) | |
潤滑油方式 | セミ・ドライサンプ | |
潤滑油容量(L) | 2.3 | |
燃料タンク容量(L) | 15 | |
クラッチ形式 | 湿式多板 | |
変速機形式 | 常時噛合式6段リターン | |
変速比 | 1速 | 2.437 |
2速 | 1.714 | |
3速 | 1.333 | |
4速 | 1.111 | |
5速 | 0.965 | |
6速 | 0.851 | |
減速比1次/2次 | 2.095/3.066 | |
キャスター(度) | 24°00′ | |
トレール(mm) | 100 | |
タイヤサイズ | 前 | 120/70ZR17M/C 58W |
後 | 160/60ZR17M/C 69W | |
ブレーキ形式 | 前 | φ300mm油圧式ダブルディスク |
後 | φ220mm油圧式シングルディスク | |
懸架方式 | 前 | テレスコピック式(インナーチューブ径41mm) |
後 | スイングアーム式(ホリゾンタルバックリンク) | |
フレーム形式 | ダイヤモンド |
※1:燃料消費率は、定められた試験条件のもとでの値です。使用環境(気象、渋滞等)や運転方法、車両状態(装備、仕様)や整備状況などの諸条件により異なります。
※2:定地燃費値は、車速一定で走行した実測にもとづいた燃料消費率です。
※3:WMTCモード値とは、発進・加速・停止などを含んだ国際基準となっている走行モードで測定された排出ガス試験結果にもとづいた計算値です。走行モードのクラスは排気量と最高速度によって分類されます。
※改良のため、仕様および諸元は予告なく変更することがあります。