2017年8月30日
スズキの4ストロークモトクロッサー、RM-Z450をフルモデルチェンジして発売
RM-Z450 907,200円(2017年9月7日発売)
カワサキと共同開発されたスズキ初の4ストローク・モトクロッサー、RM-Z250登場の翌年、2004年シーズンからIA1(国際A級、旧国際A級250cc)に投入されたワークスマシンの市販モデルといえるのがRM-Z450だった。
新開発された449cm3水冷単気筒DOHC4バルブをアルミツインスパーフレームに搭載。エンジンや車体各部にマグネシウムやチタン素材を導入、2ストローク・エンジン搭載モデル並の車重、取り回しの良さを狙っていた。
2007年10月に、新開発のバッテリーレスフューエルインジェクションシステムを市販モトクロッサーとして、世界で初めて搭載するとともに、トランスミッションの5速化、新設計アルミフレームの採用など大幅な改良が施され、幅広いレベルのユーザーが本格的にモトクロス走行を楽しめる、高性能と扱いやすさを両立させた2008年モデルへと発展している。
その後は、カラー&グラフィック変更程度のマイナーチェンジが繰り返されて来ていたが、2013年モデルで、エンジンの熟成をはじめとする戦力アップへの機能充実のモデルチェンジが行われた。さらに翌2014年モデルで、ECM変更による始動性の向上が行われた。
そして2014年7月発売の2015年モデルで、RM-Z450は、またまたより戦力の大幅なアップを目指してさまざまな熟成が行われた。最大の注目ポイントは、スズキ・ホールショット・アシスト・コントロール(S-HAC)の導入であり、SHOWA製SFF-AIRサスペンションの新採用、約4%の軽量化と剛性アップを果たした新設計メインフレームの採用などなど、ワークスマシンのレプリカとしてさらなる進化が図られた。
2015年9月発売の2016年モデルでも戦力アップの改良が続けられた。軽量化された新設計のフロントブレーキキャリパーが採用され、スズキ・ホールショット・アシスト・コントロール(S-HAC)も制御系をさらに進化させ、より緻密なコントロールを可能とした。
2016年9月発売のRM-Z450では、さすがに休む間もなく行われてきた熟成も一休み。RM-Z250と同様カラーリングの変更のみで2017年モデルとなった。
今回は、またまた戦力アップのモデルチェンジサイクルに戻って、新設計のフレームに吸気系をメインとした熟成が行われたアップグレードエンジンを搭載。スズキホールショットアシストコントロール(S-HAC)のアップデートや、コイルスプリングに変更されたフロントサス、バランスフリークッション(BFRC)を採用のリア回りなどの改良が行われた。
★SUZUKI ニュースリリースより (2017年8月30日)
4ストローク449cm3モトクロッサー「RM-Z450」を
フルモデルチェンジして発売
スズキ株式会社は4ストローク449cm3モトクロッサー「RM-Z450」をフルモデルチェンジして、9月7日より発売する。
RM-Z450は、2005年にスズキ初の4ストローク市販モトクロッサーとして登場した。
その後、2008年にモトクロスマシンでは初のフューエルインジェクションシステムを搭載し、以降もマシン各部の見直しをおこない、2015年にはスズキホールショットアシストコントロール(S-HAC)が装備され、年毎にそのパフォーマンスレベルを高め、熟成を重ねてきた。2018年モデルは長年のレース経験を元に、「走る」「曲る」「止まる」の基本性能をさらに向上させ、その中で特に「曲る」に注力し、エンジンと車体性能のバランスを向上させた。
- ●RM-Z450の主な特長
- エンジン
- ・吸気系の変更により、エンジン出力とスロットルレスポンスを向上。
- ・スズキホールショットアシストコントロール(S-HAC)※をアップデート。
- フレーム
- ・新設計フレームとスイングアームを採用
- サスペンション
- ・フロントサスペンション エアスプリングからコイルスプリングに変更
- ・リヤサスペンション バランスフリーリヤクッション(BFRC)を採用
- デザイン
- ・フロントフェンダーからシェラウドにつながるMXGPマシンと同様のキャラクターラインを持つデザインとした。
- ※スズキ・ホールショット・アシスト・コントロール(S-HAC)
- スタート状況に応じたモードスイッチの選択により、ホールショット獲得及びスタート後のトップ走行を狙いとした新機構。A/B/オフの3つのモードから選択が可能。スタートからその後の状況を3つに分解し、各々の段階において最適化を実現した。
- 商品名
- RM-Z450(RM-Z450L8)
- メーカー希望小売価格
- 907,200円(消費税抜き 840,000円)
- 発売日
- 2017年9月7日
- 車体色1色
- チャンピオンイエロー№2(YU1)
★主要諸元
車名型式 | – | |
---|---|---|
RM-Z450(RM-Z450L8) | ||
発売日 | 2017年9月7日 | |
全長×全幅×全高(m) | 2.175×0.835×1.260 | |
軸距(m) | 1.480 | |
最低地上高(m) | 0.330 | |
シート高(m) | 0.960 | |
装備重量(kg)※ | 112 | |
乾燥重量(kg) | – | |
乗車定員(人) | – | |
燃費(km/L) | – | |
登坂能力(tanθ) | – | |
最小回転半径(m) | – | |
エンジン型式 | – | |
水冷4ストローク単気筒DOHC4バルブ | ||
総排気量(cm3) | 449 | |
内径×行程(mm) | 96.0×62.1 | |
圧縮比 | 12.5 | |
最高出力(kW[PS]/rpm) | -[-]/- | |
最大トルク(N・m[kgf・m]/rpm) | -[-]/- | |
燃料供給装置形式 | フューエルインジェクション | |
始動方式 | キック式 | |
点火方式 | CDI式 | |
潤滑油方式 | 圧送式セミドライサンプ式 | |
潤滑油容量(L) | 1.2 | |
燃料タンク容量(L) | 6.2 | |
クラッチ形式 | 湿式多板コイルスプリング | |
変速機形式 | 常時噛合式5段リターン | |
変速比 | 1速 | 1.800 |
2速 | 1.470 | |
3速 | 1.235 | |
4速 | 1.050 | |
5速 | 0.909 | |
減速比1次/2次 | 2.625/3.846 | |
キャスター(度) | 27.8° | |
トレール(mm) | 120 | |
タイヤサイズ | 前 | 80/100-21 51M |
後 | 110/90-19 62M | |
ブレーキ形式 | 前 | 油圧式シングルディスク |
後 | 油圧式シングルディスク | |
懸架方式 | 前 | テレスコピック式 |
後 | スイングアーム式 | |
フレーム形式 | アルミツインスパーフレーム |
※装備重量は、燃料・潤滑油・冷却水・バッテリー液を含む総重量となります。