2017年7月5日
KTMが世界一有名なヒルクライムを新記録で優勝!
今から101年前となる1916年に初開催という大変歴史あるアメリカ・コロラド州の「パイクスピーク・インターナショナル・ヒルクライムレース」。標高4302m地点まで19.99kmのコースを156のコーナーを攻めながら登りつめタイムを競うモータースポーツだ。
そんなレースの二輪車最高峰となるヘビーウェイト・モーターサイクル・クラスにて、2017年モデルで大幅にアップデートされたKTMの 1290SUPER DUKE Rを駆るクリス・フィルモアが9分49秒625というレコードタイムで優勝を飾った。それまでの最速はコースが全舗装となった2012年、ドゥカティ・ムルティストラーダ1200Sを駆るカーリン・ダンが記録した9分52秒819。
元AMAスーパーバイク選手権/現MotoAmerica選手権でKTMのスーパースポーツバイクを走らせ、スーパーモタード選手権ではタイトルを獲得しているフィルモア、実はパイクスピークでは新人。排気量1301ccで177馬力を発揮、新型LC8/Ⅴ型2気筒エンジンを搭載する1290SUPER DUKE Rは、KTMのオプションパーツ「Power Parts」でセットアップされたもの。
クリス・フィルモアのコメント
「目標は、ルーキーイヤーである今年にコースレコードを更新することだった。しかしレースが始まると、コースは3つのセクションに別れていて、それぞれ走行時間が分けられていることが分かった。したがってコースを通して走ったのは、タイムアタックのときが最初だった。そこではウォームアップランもサイティングラップもなく、ただ順番にスタートしていくだけだった。だからレース前は、レコードを更新できる確信が得られなかった。もちろんスタート地点からは、あらゆる地点のコンディションも予測できなかった。
またバンピーな路面がいたるところにあり、レコード更新は難しいだろうと、多くのライダーにアドバイスを受けた。しかし、だからこそレコードを更新する価値があると感じた。自分は最高のバイクと最高のサポートを受け、目標を達成した。そして1290SUPER DUKE Rの高いポテンシャルを見せつけ、KTMの名をパイクスピークのレース史に刻むことができた。こんなに嬉しいことはない」