2017年6月28日

添乗員ヨッティのバイクツアー裏レポート その28「チェコ・ポーランド 貸し切りツアーの巻」

添乗員ヨッティのバイクツアー裏レポート その28「チェコ・ポーランド 貸し切りツアーの巻」


仲良しバイク仲間(飲み仲間とも言う)での貸し切りオーダーメイド・ツーリングでチェコ・ポーランドを目指しました。ヨーロッパの片田舎を訪ね、ボヘミアンな風に吹かれるツーリング。今回は少しアカデミックな旅でもあり、ビール三昧な旅でもありました。 

 今回は仲良しバイク仲間によるオーダーメイド貸切りツアー。集合場所の成田で早くも壮行会という名の宴会で始まる。エミレーツの機内は飛行機というより、熱海温泉に行く「踊り子号」のような雰囲気。まるで慰安旅行。いや、慰安旅行でいいのだ。それこそが気の合った仲間だけで楽しめるのオーダーメイドツアーの醍醐味。そんな酒好きグループが最初に降り立った地、ドバイはちょうどラマダン(断食)の時期で全くお酒が飲めないというオチが隠されていました(笑)。

ドバイ名物4WD砂漠ツアー

ドバイ名物4WD砂漠ツアー。

エキゾチックなドバイの夕食。でもビールは飲めません

エキゾチックなドバイの夕食。でもビールは飲めません。

 さて、御一行はツーリング出発点でもあるチェコの古都、プラハに到着。バイクを受け取り、ポーランドへ向かいます。今回はオーダーメイドということで、ルート設定はお客様のご要望に沿って作成。ポーランドの古都、クラクフ郊外にあるオシフィエンチムではアウシュビッツ強制収容所跡もたっぷり時間をかけて見学。ワルシャワではショパン博物館へ。通常の道祖神ツアーとはちょっと違う、アカデミックな内容でツアーは順調に進んでいく。

古都プラハからバイクツアースタートです

古都プラハからバイクツアースタートです。

チェコ・ポーランドの田舎はこんなイメージ

チェコ・ポーランドの田舎はこんなイメージ。

 ユーロ圏ではない点もこのツアーのポイントだった。国境ゲートは時代の流れとともにすでに消えていたが、通貨はそれぞれ違うので両替という作業が残されていた。チェコの通過は「クローム」、ポーランドは「ズオチ」。面倒くさいと言えば面倒くさいのだが、これこそが「国を跨いで旅をしている」と実感できる喜びでもある。高速道路で越える国境は味気ないものだが、田舎の国境はほのぼのしていて独特の空気が流れている。

ワルシャワではショパン博物館へ

ワルシャワではショパン博物館へ。

5アウシュビッツにも立ち寄りました

アウシュビッツにも立ち寄りました。

負の歴史からも目をそらさないことが重要です

負の歴史からも目をそらさないことが重要です。

 英語がほとんど通じないのもいい。「私、英語が話せないから」と劣等感に陥る必要はないのだ。現地の人もあまり話せないのだから、むしろ英語なんて話さないほうが良い。
 こんな一幕があった。ポーランドの地方都市「ヴロツワフ」で夕食後、2次会のBARでワインでも飲もうと店に入り、とりあえず「7人です」とウエイトレスに言った。するといきなり生ビールが7杯運ばれてきた。この地域ではビールのこと「ピボ」「ピーヴォ」と発音する。「7people」が「7ピーヴォ」に聞こえたに違いない。「頼んでねーよ!」とイキがってみるものの、可愛いウエイトレスの「困っちゃったなァ」的な笑顔に我々全員瞬殺、普通にビールを飲み干しました。

気の会った仲間たちだけで貸切ツーリング

気の会った仲間たちだけで貸切ツーリング。

チェコとポーランドの国境を示す看板です

チェコとポーランドの国境を示す看板です。

話題のマシン、アフリカツインも走りました!

話題のマシン、アフリカツインも走りました!

チェコの黄金ビールは世界一!

チェコの黄金ビールは世界一!

頼んでないビールが運ばれてきて文句を言っている(?)添乗員

頼んでないビールが運ばれてきて文句を言っている(?)添乗員。

 その後、バイクが故障したり添乗員が携帯を紛失したり、多少のハプニングがあったものの、全員無事にプラハに到着。改めて「ピボ」で乾杯。ちなみに、チェコは一人当たりのビール消費量世界一の国。チェコの定番ビール「ピルスナー」は日本をはじめとして世界のビールの原型になったとも言われている。ワインなんか飲んでいる場合ではない。ここではビールこそが国民的飲料なのだった。朝からまるでコーヒーを飲むようにカフェでビール。町の中でも歩きながらビール。ヨーロッパではちょっと珍しい光景。我々はバイクに乗りに来たのか?ビールを飲みに来たのか?いや、そんなことは重要ではない。慰安旅行なのだから、無事に楽しく旅が終われば、それでいいのだ。

 チェコ、ポーランドの田舎道は、のほほんと走るには本当に美しいところだった。日光杉並木もびっくりの、どこまでも続く並木道。そこら中に咲き乱れる赤やピンクや黄色のお花畑。物価が安いのも嬉しい。来年はぜひ、ツアーのラインナップに加えようと思っています。ご期待ください。

ポーランドの地方都市ブロツワフ。とてもロマンチックな旧市街広場

ポーランドの地方都市ブロツワフ。とてもロマンチックな旧市街広場。

各地で郷土料理を楽しみました

各地で郷土料理を楽しみました。

牛肉のグラーシュ

牛肉のグラーシュ。

夕食はいもこんな感じ

夕食はいつもこんな感じ。

トマトスープも濃厚で奥ゆかしい。イタリアとは全然違う味

トマトスープも濃厚で奥ゆかしい。イタリアとは全然違う味。

ポーランドのスープはパンの中に入っていた

ポーランドのスープはパンの中に入っていた。

豪快な屋台料理

豪快な屋台料理。

ホテルから市内までは路面電車で

ホテルから市内までは路面電車で。

鉄ウォッチも忘れません。国境を越えて走る国際列車たち

鉄ウォッチも忘れません。国境を越えて走る国際列車たち。



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