2017年6月7日
ヤマハが北米向け新型クルーザーモデル「Star Venture」を発売
ヤマハ発動機は、 空冷Vツイン、1,854cm3エンジン搭載のクルーザーカテゴリーのフラッグシップモデル「Star Venture」を北米で発売すると発表した。
「Star Venture」は“信頼性と走りの楽しさを備え、より快適に長距離ツーリングを楽しめるモデル”を望む近年の市場の声を受けて開発。最新の電子制御技術に加え、大型スクリーンやツアートランクを備えるフルドレス仕様で、スタンダードに加え、より長距離を楽しめる機能を備えた“トランスコンチネンタル”の2種のパッケージを設定している。
主な特徴は、1)旅の楽しさを広げる情報システム“インフォテイメント”、2)クルーザーのフラッグシップとしての上質な仕立てと、ダイナミックなパワーを融合させたボディデザイン、3)鼓動感を楽しめるYCC-T(電子制御スロットル)搭載の新エンジン、4)駐車時に便利な電動前後駆動装置“SURE-PARK”(市販車世界初:ヤマハ調べ)など。
なお、“インフォテイメント”のオーディオシステムは、走行中の音響効果を重点に、ヤマハ株式会社との共同作業にて作り込みが行なわれた。
2010年を底に回復傾向にある米国の二輪車市場では、クルーザーカテゴリーが総需要の約半数を占めており、なかでもフルドレス仕様のクルーザーは“夫婦での生活を楽しむライフステージの相棒”として人気があり、ユーザーのステップアップの対象モデルとして、今後も安定需要が見込まれるという。
●上質な仕立てとダイナミックなパワーを融合させたデザイン
「ヤマハクルーザーの最高峰としての上質な仕立てと、ダイナミックなパワーの融合」をコンセプトとし、1)大陸横断するパワー・走る喜びの具現化、2)長距離を走る便利・快適機能の実現、3)カップルの時間を演出するエンターテイメント性をキーワードに車体全体、インフォテイメントのデザインが行なわれた。
大排気量クルーザーを象徴するVツインエンジンを中心に、そこに導かれる空気や、空気を押しのけていく推進力をフロントフェイス~サドルバック上端~リア後端に繋がるラインで表現。また、金属素材を生かしたパーツ形状や表面処理をエンジン・ボディに採用。フィンなどには手作業の風味を与える仕上げに加え、快適な旅を演出するスピーカーレイアウトおよびシートやグリップのデザインにもこだわっている。
●吸排気系を一新、YCC-T(電子制御スロットル)採用新エンジン
エンジンは1854cm3の空冷Vツイン、OHV4バルブ。吸排気系、カムプロフィール、ポート形状などを新設計し優れたトルク特性、吸排気サウンドを実現。また、ヤマハのクルーザー初のYCC-Tを採用し、滑らかなレスポンスと心地よいパワーフィーリングが楽しめる。
吸気通路はミドルカウル内側に収めるレイアウトとし、ミドルカウル内の共鳴が心地よいサウンドを作りだしている。排気系は左右2本出しマフラーで、爆発音の輪郭がメリハリよく聞こえ、低速域と高速域では排気音にそれぞれ個性を持たせている。
●駐車時に便利な“SURE-PARK”を搭載
駐車時の微調整に便利な“SURE-PARK”が採用された。これは、約1km/hの微速度でモーター駆動により車両を前後に移動できるシステム。駐輪時の前進、また後進が容易に行えるので、大型モデル特有の取り回しの煩わしさから解消される。
ちなみに、米国での発売は2017年8月を予定。販売計画台数は発売から1年間、北米で2,500台。
■ヤマハ発動機 http://www.yamaha-motor.co.jp/