2017年6月30日
歴代カブ報道体験試乗会
カブシリーズ間もなく生産累計1億台・その6 1967年 スーパーカブC50
●撮影:富樫秀明
●取材協力:Honda・ホンダモーターサイクルジャパン http://www.honda.co.jp/motor/
ホンダコレクションホール http://www.honda.co.jp/collection-hall/
1964年のC65を皮切りにスーパーカブ・シリーズはエンジンをOHC化。1966年には全モデル外装が一新される。そのフラッシャーレンズの独特の形状から、このシリーズは通称“おっぱいカブ”と言われている。エンジンのOHC化は耐久性の向上が主な目的で、“カブはエンジンにオイルが入ってなくても壊れない”なる神話が生まれたのも、このモデル以降と言われている。
今回の試乗車となったおっぱいカブのC50は昔、我が家にもあったのを覚えている。色も同じだ。当時、小学生だった私はC50のシートに座ることくらいしか出来なかったが、3つ年上の兄は父の指導の下、もちろん今では(厳密に言えば当時も)ご法度ではあるが近所の空き地でC50を運転することができた。兄がエンジンの付いたC50を簡単に操縦してしまったことにとても驚いたが、オートバイやクルマにはまるで関心がなかったはずの彼の、走っている時の嬉しそうな満面の笑顔もとても印象に残っている。そうそう、高校生になって二輪免許を取り、自分で初めて運転したスーパーカブは鎌倉の親戚のウチにあったおっぱいカブのC65だったなぁ。
で、初試乗となったC50は1967年生産モデル。C50は現在のスーパーカブにより基本は近くなっており、OHCとなったエンジン&排気音も今もそこら中で聴かれるものに近いが、“手の内”感はC100に近い。シフトパターンはC100同様、1速と2速の間にニュートラルがあるタイプで、1速から2速のシフトアップは2モーションが必要となる。もっとも当時のスーパーカブは空荷状態では2速発進を推奨していたらしい。エンジンのフィーリング、操作感がC100よりも新しい分、若干スムーズに感じられた。
[その5 1964年トレール90CT200|その6 1967年スーパカブC50]
[スーパーカブ大全へ](※PC版に移動します)