2017年5月9日
VESPA PX125
『クラシカルベスパのボディーライン、エクステリアデザインを色濃く残すイタリアン・アイコンモデル』
■試乗&文:高橋二朗 ■撮影:依田 麗
■協力:ピアッジオ グループ ジャパン http://vespa-japan.com/index.html
JAIA 日本自動車輸入組合 http://www.jaia-jp.org/motorcycle/
『クラシカルベスパのボディーライン&エクステリアデザインを色濃く残すのが、Vespa PX150/125です。進化し続けるベスパに対し、オリジナルに近いデザインをまとい続けているモデルと言えます。多くのベスパファンに支持され続けているハンドシフトを始めベスパヒストリーの一端を感じていただけるデザイン&メカニズムとなっています。エンジンは、キャブレター式の2ストローク空冷単気筒を搭載。環境を考慮した2ストロークエンジンを採用する等、まさにイタリアン・アイコンモデルとして、時空を超えた古き良きベスパを感じさせるモデルに仕上がっています。 』(ベスパ・ジャパンのWEBサイトより)
スチールのモノコックボディやハンドシフトといった旧き良き時代(?)の伝統がそのまま現代に受け継がれているPXシリーズ。シートポジションに対しやや低めのハンドル位置が、股の下でバイクを操っているような独特な感覚がある。ハンドシフト、フットブレーキなど、スクーターの原点とも言えるレイアウトを現代で楽しめるのである。
アイドリング中、後ろが見えないほどミラーが振動で震えていたが、そんなことはまったく気にならないほど雰囲気、フィーリング、操作感は愉快この上ない。今や利便性の高さを売りとしているスクーターだが、PX125はカタチこそスクーターながら自分で積極的に操作しながら走らせるバイクなのである。
環境に対応した2ストローク・エンジンのパワーは十分以上。ポロンポロンという音も和やかな気分にさせてくれる。フロントには油圧ディスクブレーキが備わっているので制動力も十分。今後の排出ガス規制によって、延命はそう長くないと思われる2ストシリーズ。正規モデルを新車から手なずけたい人は今が最後のチャンスかもしれない。
(高橋二朗)