2017年4月5日
ヤマハ SCR950 ABS
BOLTシリーズをベースに流行りの“スクランブラー”スタイルで新開発
1,060,560円(5月25日発売)
最新のカスタム・トレンドといえる“スクランブラー”を、ヤマハはBOLTで展開してきた。挟み角60度のV型2気筒をベースに開発された空冷ツインを持つBOLTは、バランサーを廃して3軸をコンパクトに配置する最新エンジン技術によるマスの集中化なども行われ、シンプルで扱いやすいパワー特性で“スクランブラー”を開発するには格好の素材だったといえる。
しかしSCR950の基本となったのは確かにBOLTシリーズだが、リアフレームまわりは一新され、ロング&フラットなシートを採用。幅広のハンドル、フットレストの位置変更なども行なわれ、ライディングポジションはボバーからスクランブラーへ、そして足回りでも前後にスポークホイールが採用され、リアはサイズも変更で17インチ化している。
スタイルもヤマハの’60年代、’70年代のオフ車を意識したデザインをモチーフに発展させており、まさにオフ車が“スクランブラー”と呼ばれていたころのテイストをうまく取り入れている。
★YAMAHA ニュースリリースより (2017年4月5日)
“スクランブラー”スタイルをまとった
941cm3空冷Vツインエンジン搭載のスポーツモデル
日常を冒険に変える「SCR950 ABS」新発売
ヤマハ発動機株式会社は、人気の“スクランブラー”スタイルに941cm3空冷Vツインエンジンを搭載したスポーツモデル「SCR950 ABS」を5月25日より発売します。
「SCR950 ABS」は、“Tough Explorer”をコンセプトに、鼓動感のあるVツインエンジンの搭載、自由度の高いライディングポジションの採用、1960年代のオンロード・オフロードを走行する“スクランブラー”を思わせるスタイリングを再現したモデルとして開発しました。
主な特徴は、1)幅の広いハンドル、ゼッケン風サイドカバー、前後スポークホイールの採用やヴィンテージ感を漂わせたカラー&グラフィックなどによる“スクランブラー”を感じさせるスタイリング、2)優れたトルク、出力特性を発揮し心地よい鼓動感をライダーに伝える941cm3空冷4ストロークVツインFIエンジン、3)ロング&フラットなシートの採用、ハンドル位置、フットレスト位置などによる自由度の高いアップライトなライディングポジションなどです。
コンセプトを具現化するため、「BOLT」系をベースとしながらも、ライディングポジションの変更、新設計のリアフレームの採用、リヤタイヤの17インチ化など新フィーチャーを織り込みバランスを整えました。
- <名称>
- 「SCR950 ABS」
- <発売日>
- 2017年5月25日
- <メーカー希望小売価格>
- 1,060,560円 (本体価格 982,000円/消費税78,560円)
- ※メーカー希望小売価格(リサイクル費用含む)には、保険料、税金(除く消費税)、登録などに伴う諸費用は含まれていません。
- <カラーリング>
- ・ビビッドレッドカクテル1(レッド)
- ・ダークブルーイッシュグレーメタリック8(グレー)
- <販売計画>
- 300台(年間・国内)
- 《主な特徴》
- 1)1960年代の“スクランブラー”を感じさせるスタイリングとカラーリング
- スタイリングでは、クロスバー付きの幅の広いハンドル、フランジレス化されたティアドロップ風タンクから流れるフラットシート、スラントマフラー、オフロード走行も想定した足回り、ゼッケン風サイドカバー、質感を感じるスチール製の前後フェンダーなどを採用。カラーリングでは、シンプルでタイムレスなカラーリングを採用。これらにより、1960年代の“スクランブラー”を感じさせるデザインをアピールしています。一方で、液晶メーターやLEDテールランプなどの装備により、現代のトレンドも折り込んでいます。
- 2)優れたトルク、出力特性を発揮し心地よい鼓動感をライダーに伝えるVツインエンジン
- “Tough Explorer”のコンセプトに基づき、定評のある941cm3の空冷4ストローク・60度V型2気筒・4バルブFIエンジンを搭載しました。バランサーレス設計のエンジンはリジット懸架として、車体の強度メンバーに活用し、心地よい鼓動感をライダーに伝えます。FIは点火時期・噴射マップの最適化を図っており、都市部周辺での低中速からの優れた加速性に貢献しています。また、エンジンフィンは全面黒塗装処理として“塊”感を強調しました。
- 3)自由度の高いアップライトなライディングポジション
- フレームは、ベースとなる「BOLT」系のメインフレームを受け継ぎながら、新設計のリアフレームを組み合わせました。これによりロング&フラットでスリムなシートを備えることが可能となっています。このシートに加え、広い幅でありながら絞り角が少ないクロスバー付きハンドル、フットレスト位置の相互関係がアップライトで自由度の高いポジションを可能としています。とくに、スリムなタンクやコンパクトなエアクリーナーボックスなどの効果も相まって、自由度のあるライディングポジションをもたらします。
- 4)その他の特徴
- ■良好なクッション特性を備える専用セッティングされたインナーチューブ径41㎜のフロントサスペンション ■ダンピング特性を専用セッティングし、ガス分離加圧のリザーバータンクを装着したリアサスペンション ■軽量アルミリムを持つスポークホイールと組み合わせたブロックパターンタイヤ ■ウェーブ形状の前後ディスクブレーキ(フロントはフローティングマウント)■丸型LED テールランプ ■丸型液晶表示デジタル速度計(スモークレンズ採用)
- 「SCR950 ABS」 主フィーチャーマップ
- ・丸形液晶デジタル速度計(スモークレンズ採用)
- ・専用セッティングフロントサスペンション(フォークブーツ付)
- ・スチール製フェンダー(前後)
- ・ウェーブ形状のディスクブレーキ(前後)※フロントはフローティングマウント
- ・ABS標準装備
- ・空冷941cm3、4ストローク・60度VツインFIエンジン(ブラック塗装)
- ・「BOLT」系共通メインフレーム
- ・幅の広いハンドル(クロスバー付)
- ・フランジレス化されたタンク(容量13L)
- ・新設計のリアフレーム
- ・フラットでスリムな薄型シート
- ・ゼッケンプレート風サイドカバー
- ・丸型LEDテールランプ
- ・リザーバータンク付リアサスペンション(専用セッティング)
- ・スポークホイール(アルミ製リム)
- ・ブロックパターンタイヤ
- ・スラントマフラー、丸型マフラーカバー
★主要諸元
車名型式 | 2BL-VN09J | |
---|---|---|
SCR950 ABS | ||
発売日 | 2017年5月25日 | |
全長×全幅×全高(m) | 2.255×0.895×1.170 | |
軸距(m) | 1.575 | |
最低地上高(m) | 0.145 | |
シート高(m) | 0.830 | |
車両重量(kg) | 252 | |
乾燥重量(kg) | – | |
乗車定員(人) | 2 | |
燃費消費率(km/L)※1 | 31.0(国交省届出値 定地燃費値 60km/h 2名乗車時)※2 | |
21.2(WMTCモード値 クラス3-2 1名乗車時)※3 | ||
登坂能力(tanθ) | – | |
最小回転半径(m) | – | |
エンジン型式 | N609E | |
空冷4ストロークV型2気筒SOHC4バルブ | ||
総排気量(cm3) | 941 | |
内径×行程(mm) | 85.0×83.0 | |
圧縮比 | 9.0 | |
最高出力(kW[PS]/rpm) | 40[54]/5,500 | |
最大トルク(N・m[kgf・m]/rpm) | 80[8.2]/3,000 | |
燃料供給装置形式 | フューエルインジェクション | |
始動方式 | セルフ式 | |
点火方式 | T.C.I.(トランジスタ式)式 | |
潤滑油方式 | ウェットサンプ | |
潤滑油容量(L) | 4.30 | |
燃料タンク容量(L) | 13 | |
クラッチ形式 | 湿式多板 | |
変速機形式 | 常時噛合式5段リターン | |
変速比 | 1速 | 3.066 |
2速 | 2.062 | |
3速 | 1.578 | |
4速 | 1.259 | |
5速 | 1.041 | |
減速比1次/2次 | 1.674/2.333 | |
キャスター(度) | 29°00′ | |
トレール(mm) | 130 | |
タイヤサイズ | 前 | 100/90-19M/C 57H |
後 | 140/80R17M/C 69H | |
ブレーキ形式 | 前 | 油圧式シングルディスク |
後 | 油圧式シングルディスク | |
懸架方式 | 前 | テレスコピック式 |
後 | スイングアーム | |
フレーム形式 | ダブルクレードル |
※1 燃費消費率は、定められた試験条件のもとでの値。使用環境(気象、渋滞等)や運転方法、車両状態(装備、仕様)や整備状態などの諸条件により異なります。
※2 定地燃費値は、車速一定で走行した実測の燃料消費率です。
※3 WMTCモード値は、発進、加速、停止などを含んだ国際基準となっている走行モードで測定された排出ガス試験結果にもとづいた計算値です。走行モードのクラスは排気量と最高速度によって分類されます。