2017年4月13日
Z250がカラー&グラフィックの変更で2017年モデルに
553,500円(5月15日発売)
2008年4月発売の初代Ninja 250R登場後、あまりの人気沸騰ぶりにライバルメーカーとしてもただ後塵を拝しているわけにはいかないと、それぞれ対抗馬をぶつけてきたことで、250クラスのフルカウル・スポーツに再び脚光があてられることとなったのはご存じの通り。しかし、そのNinja 250Rもスーパー・スポーツをイメージする以上、時代の流れに逆らうわけにはいかず、2013年2月、新型Ninja 250へとモデルチェンジが行なわれた。
ただそれだけで終わらなかったのが勢いに乗るカワサキだった。Ninja 250の人気に油断することなく、Ninja 250をベースに兄弟モデルといえる“ストリート・ファイター”を開発していた。フルカウル・スポーツの次は、Z1000やZ750/800でカワサキ・デザインの真髄ここにあり、のイメージを築き上げた“アグレッシブ・ストリート・ファイター”を、なんと250でも展開しようと放ったのがZ250だった。
まさしく“インスパイアZ1000”で、そっくりスケールダウンしたかのような思い切りの良いアグレッシブ・デザインのZ250は、Ninja 250のエンジン、フレームをベースに、イメージだけではなく、実際にZ800のマルチリフレクターヘッドランプを流用するなど、“アグレッシブ・ストリートファイター”のDNAをキッチリ受け継いでいた。
新型Ninja 250のデザインに唸らされた方は多いだろうが、2ヵ月遅れで登場したZ250は、また別の魅力を放っていた。これこそ国内のユーザーが絶えて久しく待ち望んでいた“ジャパン・クォーター”の再来、といえるモデルだった。その後、2014年3月に初のマイナーチェンジを受け、ニューカラー&グラフィックの2014年モデルとなっていた。
2015年5月、カワサキがそのZ250の2015年版を登場させるにあたって、またまた強力な“隠し球”をもって投入とあいなった。なんと、250スポーツにABSとアシスト&スリッパークラッチを標準で装備してきたのだ。ともに上級モデルの装備といえるABSとアシスト&スリッパークラッチ付きで価格は553,500円。ちなみに2014年モデルは488,250円だから安心感を考えると充分お買い得のモデルといえた。
2016年2月のモデルチェンジは、カラー&グラフィック変更が行われたのみで2016年モデルの登場となったが、今回もカラー&グラフィックの変更のみで2017年モデルとなった。
★KAWASAKI プレスリリースより
2017年モデル Z250 ABS 新発売のご案内
- モデル情報
- 車名(通称名) Z250 ABS
- モデルイヤー 2017
- マーケットコード ER250DHF
- 型式 JBK-ER250C
- 発売予定日 2017年5月15日
- 型式指定・認定番号 II-334
- メーカー希望小売価格 553,500円
- (本体価格512,500円、消費税41,000円)
- カラー(カラーコード) メタリックグラファイトグレー(GY1)
- ※当モデルは二輪車リサイクル対象車両です。価格には二輪車リサイクル費用が含まれます。
- ※価格(リサイクル費用を含む)には保険料、税金(消費税を除く)、登録等に伴う諸費用は含まれません。
- 【Z250 ABS】
筋肉質で逞しいシルエットのスーパーネイキッドZ250 ABS。独特なタンク形状やコンパクトなヘッドライト、シャープなテールカウルにより、Zシリーズを象徴するアグレッシブなデザインを実現。 スリムなシート形状はフラットでワイドなハンドルとともに扱いやすさや足つき性の向上に貢献しています。エンジンはDOHC4バルブパラレルツインエンジンを搭載。 低中速回転域での豊かなトルクと高速回転域での伸びやかな吹け上がりを併せ持つ出力特性を獲得しています。さらにレース由来の先進テクノロジー、アシスト&スリッパークラッチも装備。 ストリートからワインディングまで幅広い領域で優れたパフォーマンスを発揮します。
- ■2016年モデルからの変更点
- ・カラー&グラフィックの変更
★主要諸元
車名型式 | JBK-ER250C | |
---|---|---|
Z250 ABS | ||
発売日 | 2017年5月15日 | |
全長×全幅×全高(m) | 2,015×0.750×1,025 | |
軸距(m) | 1.410 | |
最低地上高(m) | 0.145 | |
シート高(m) | 0.785 | |
車両重量(kg) | 170 | |
乾燥重量(kg) | – | |
乗車定員(人) | 2 | |
燃費消費率(km/L)※1 | 38.0(国交省届出値 定地燃費値 60km/h 2名乗車時)※2 | |
25.7(WMTCモード値 クラス3-2 1名乗車時)※3 | ||
登坂能力(tanθ) | – | |
最小回転小半径(m) | 2.4 | |
エンジン型式 | – | |
水冷4ストローク並列2気筒DOHC4バルブ | ||
総排気量(cm3) | 248 | |
内径×行程(mm) | 62.0×41.2 | |
圧縮比 | 11.3 | |
最高出力(kW[PS]/rpm) | 23[31]/11,000 | |
最大トルク(N・m[kgf・m]/rpm) | 21[2.1]/8,500 | |
燃料供給装置形式 | フューエルインジェクション | |
始動方式 | セルフ式 | |
点火方式 | バッテリ&コイル(トランジスタ点火) | |
潤滑油方式 | ウェットサンプ式 | |
潤滑油容量(L) | 2.4 | |
燃料タンク容量(L) | 17 | |
クラッチ形式 | 湿式多板 | |
変速機形式 | 常時噛合式6段リターン | |
変速比 | 1速 | 2.600 |
2速 | 1.789 | |
3速 | 1.409 | |
4速 | 1.136 | |
5速 | 1.000 | |
6速 | 0.892 | |
減速比1次/2次 | 3.086/3.142 | |
キャスター(度) | 26°00′ | |
トレール(mm) | 82 | |
タイヤサイズ | 前 | 110/70-17M/C 54H |
後 | 140/70-17M/C 66H | |
ブレーキ形式 | 前 | φ290mm油圧式シングルディスク |
後 | φ220mm油圧式シングルディスク | |
懸架方式 | 前 | φ37mmテレスコピック式 |
後 | スイングアーム(ユニ・トラック) | |
フレーム形式 | ダイヤモンド |
※1:燃料消費率は、定められた試験条件のもとでの値です。使用環境(気象、渋滞等)や運転方法、車両状態(装備、仕様)や整備状況などの諸条件により異なります。
※2:定地燃費値は、車速一定で走行した実測にもとづいた燃料消費率です。
※3:WMTCモード値とは、発進・加速・停止などを含んだ国際基準となっている走行モードで測定された排出ガス試験結果にもとづいた計算値です。走行モードのクラスは排気量と最高速度によって分類されます。