2017年4月13日
ホンダ X-ADV
インテグラをベースにアドベンチャー・スポーツとして新開発したX-ADV
1,209,600円~1,242,000円(4月14日)
並列2気筒のシリンダー前傾角を62度と深くすることでエンジン全高を下げ、車体のレイアウトに自由度が得られる軽量コンパクトな新型700ccエンジンをゼロから開発。それに合わせて、低い位置にメインパイプ配置することが可能となったローフレームの組み合わせにより誕生した“ニューミッドコンセプト”シリーズ。
2012年2月のNC700X、4月のNC700S、インテグラの発売以降多くのファンを獲得してきたが、わずか2年足らずの2014年1月にモデルチェンジが行われ750となった。750となっても、共通のプラットフォームを使い回すことでより多様なニーズに合わせたモデル群を展開する、というNCシリーズの基本戦略は変わらず、“オン・オフ”モデルとして開発されたNC750Xと、“ネイキッド・スポーツ”のNC750Sを一足早く1月24日に発売。700版のデビュー時は海外でトップバッターデビューを飾った“スクーティング・モーターサイクル”のインテグラのみ若干遅れて2月7日発売となった。
750シリーズのエンジンは、ボアを4mm拡大してボア77mm×ストローク80mmとなり、総排気量745cm3から低中回転域での力強い走りを実現。ピストンに樹脂コーティングを施すとともに、摩擦を低減するローラー式ロッカーアームにアルミ材を採用するなどの特徴的なメカニズムは踏襲されたが、従来の一軸バランサーは、さらなる低振動化の実現を図るため二軸式へと変更された。トランスミッションのハイレシオ化も行われ、デュアル・クラッチ・トランスミッションも新エンジンに合わせて変速特性が見直された。
車体面では基本構造に変化はないのでほぼ同一といえるが、インテグラではリアのスイングアームがアルミ化されたほか、フロントカウルとシート形状も変更。また、スポーティなストライプの採用やゴールドカラーの前後ホイールを装着したインテグラSタイプも追加されるなど新型NCシリーズでは一番変更点の多いモデルとなっていた。
このインテグラの“スポーツ・コミューター”としての性格をさらに突き詰めて、平日は都会で、そして休日は「日常を離れて冒険へといざなう」存在として新たに開発されたのがこのX-ADVだ。オートマチックトランスミッションの操作性とマニュアルトランスミッションの優れた伝達効率を高次元で融合したDCTに専用セッティングを施し標準装備。アップダウンやコーナーの多い郊外のワインディングでは、低いギアを選択する領域を拡大した変速制御をDモード・Sモードに採用し、スポーティーなライディングフィールを実現するとともに、タイヤサイズやドライブチェーン駆動の最適化を図り、市街地での機敏な走行も可能としている。
足周り面でもフロントには、サスの動き始めの作動性に優れ剛性感のあるインナーチューブ径φ41mmの倒立フォークを採用。リアには、スイングアームのクロス部を中空とし、アーム部をコの字断面として軽量化した新設計アルミスイングアームと作動性に優れたプロリンクサスペンションを組み合わせている。また、ライダーの好みの乗り心地に調整可能な、減衰力調整機能をフロントサスペンションに採用。前後サスにプリロード調整機能も装備している。
「GO EVERYWHERE with EXCITEMENT~アクティブな心躍る気持ちで、どこへでも行ける~」をコンセプトに開発された新感覚のアドベンチャー・スポーツにご注目。
★HONDA ニュースリリースより (2017年4月13日)
新型アドベンチャーモデル「X-ADV」を発売
Hondaは、アドベンチャーモデルの新たな提案として、低回転域から高回転域まで扱いやすい、水冷・4ストローク・OHC・4バルブ直列2気筒745ccエンジンに、定評のデュアル・クラッチ・トランスミッション(DCT)を組み合わせ、アドベンチャーモデルの力強さとコミューターモデルの利便性を高次元で融合させた「X-ADV(エックス エーディーブイ)」を、4月14日(金)に発売します。
X-ADVは、「GO EVERYWHERE with EXCITEMENT~アクティブな心躍る気持ちで、どこへでも行ける~」をコンセプトに「平日は都会をスマートに移動し、休日は日常を離れて冒険へといざなう“アドベンチャースピリット”を持つモーターサイクル」としてお客様に遊び心あふれるモーターサイクルライフを提供することを目指し開発しました。
スタイリングは、前後方向に短く塊感のあるボディーとサスペンション長の長いアップライトなシルエットでアドベンチャーテイストを強調。さらに、フロントからリアまで、エッジの効いた統一感のあるキャラクターラインで構成されたボディーにより、プレミアム感と上質感を融合させるとともに力強くスタイリッシュで新鮮な外観を実現しました。
パワーユニットには、水冷・4ストローク・OHC・4バルブ直列2気筒745ccエンジンにオートマチックトランスミッションの操作性とマニュアルトランスミッションの優れた伝達効率を高次元で融合したDCTに専用セッティングを施し組み合わせました。アップダウンやコーナーの多い郊外のワインディングでは、低いギアを選択する領域を拡大した変速制御をDモード・Sモードに採用し、スポーティーなライディングフィールを実現するとともに、タイヤサイズやドライブチェーン駆動部位の最適化を図り、市街地での機敏な走行も可能としました。
電装は、全ての灯火器にLEDを採用し先進性を演出。ツーリングでの利便性を高める別体型ETC車載器やスポーツグリップヒーターを標準装備しました。
- ●販売計画台数(国内・年間)
- 400台
- ●メーカー希望小売価格(消費税8%込み)
- デジタルシルバーメタリック 1,209,600円(消費税抜き本体価格 1,120,000円)
- ヴィクトリーレッド 1,242,000円(消費税抜き本体価格 1,150,000円)
- ※価格(リサイクル費用を含む)には保険料・税金(消費税を除く)・登録などに伴う諸費用は含まれておりません
- =主な特長=
- ●エンジン/DCT
- ・低・中回転域で力強いトルク特性の水冷・4ストローク・OHC・直列2気筒745ccエンジンに、オートマチックトランスミッションの簡単な操作性とマニュアルトランスミッションの優れた伝達効率を高次元で融合させた定評のあるDCTを標準装備。
- ・登降坂検出制御を採用し、運転状況から登降坂路を推定して変速タイミングを切り替えることにより、必要な駆動力と、エンジンブレーキ力を確保するなど最適なシフトスケジュールを実現。
- ・シフトスケジュールは、Dモード、Sモードにおいて、低いギアを選択する領域を拡大した専用セッティングを採用。市街地での機敏な走りから郊外のワインディングにおけるスポーティーな走りまで、DCTの特長を活かした走りを体感できます。
- ・ダイレクトな駆動力を体感できるチェーンドライブ方式を採用し、DCTのセッティングと合わせて、軽快な走行に寄与しています。
- ●足回り
- ・フロントには、サスペンションの動き始めの作動性に優れ、剛性感のあるインナーチューブ径φ41mmの倒立フォークを採用。スタイリングにおいてフロント周りのタフな印象に寄与。
- ・リアには、スイングアームのクロス部を中空、アーム部をコの字断面とした軽量の新設計アルミスイングアームと作動性に優れたプロリンクサスペンションを採用。
- ・ライダーの好みの乗り心地に調整可能な、減衰力調整機能※1をフロントサスペンションに採用。また、前後サスペンションには、乗員数や積載量の変化による車両姿勢が調整可能なプリロード調整機能を装備。
- ・フロントブレーキには、制動フィーリングに優れたラジアルマウント4ポットブレーキキャリパーとダブルディスクを装備。
- ・ABSを標準装備。
- ・前後ホイールにチューブレスタイプのステンレス製スポークと軽量なアルミリムを採用。
- ・郊外の荒れた舗装路からフラットダートまで軽快な走りを実現するため、フロントに17インチ、リアに15インチのブロックパターンタイヤを採用し、アドベンチャーテイストを演出。
- ・日々の空気圧チェックや空気充填時に便利なL字タイヤバルブを前後ホイールに採用。
- ※1:調整は伸び側のみ
- ●電装
- ・印象的なデュアルヘッドライト、テールランプ、ウインカーなど、すべての灯火器に高輝度のLEDを採用し、先進的でスタイリッシュな印象を強調。
- ・Hondaスマートキーシステムを採用し、操作性の向上と、盗難防止機構としてメインスイッチノブクラッチを採用し無理な力でのハンドルロック解除を防ぎ、さらに盗難抑止効果の高いイモビライザー機構を標準装備。
- ・ウインドスクリーン後部に配置したスピードメーターは、限られた表示スペースにより多くの情報を表示させるためスクエア形状を採用。インジケーターはハンドル中央部に備える別体式とすることで、ラリーレーサーを彷彿させるスピードメーター周りを実現。
- ・スマートキーには他の人によるメインスイッチの操作を防ぐスマート機能のON/OFFスイッチと、車両のウインカーが点滅して自車の位置を知らせるアンサーバックスイッチを装備。
- ・別体型ETCをラゲッジボックス内に標準装備。
- ・スポーツグリップヒーターを標準装備。
- ●車体
- ・小回りが効く39°のハンドル切れ角、市街地でもライダーが遠くまで見通せるアップライトなライディングポジションを採用し、高速域での安定感と市街地での取り回しの良さを両立。
- ・リアカウルの幅を450mmに抑えながら、21L容量※2の大容量ラゲッジボックスを採用。乗車時のパッセンジャーの快適性を確保しながら、フルフェイスヘルメット※31個の収納を実現。ボックス内にはLEDラゲッジライトとアクセサリーソケットを標準装備し、利便性を追求。
- ・ウインドスクリーンの高さと角度を手動(工具は不要)で5段階に調整可能なリンク機構を採用。
- ・アドベンチャーテイストを引き立てる、アルミテーパーハンドルと樹脂製ナックルガード、エンジン下部を保護するスキッドプレートを標準装備。
- ※2:Honda調べ
- ※3:ヘルメット形状、大きさによっては入らない場合があります
- ●カラーリング
- ・力強くスタイリッシュなボディーデザインを強調するデジタルシルバーメタリックと、アドベンチャーモデルのトップエンドモデルであるCRF1000L AfricaTwinを彷彿させる白いストライプが映えるヴィクトリーレッドの2色を設定。
★主要諸元
車名型式 | 2BL-RC95 | |
---|---|---|
X-ADV | ||
発売日 | 2017年4月14日 | |
全長×全幅×全高(m) | 2.230×0.910×1.345 | |
軸距(m) | 1.580 | |
最低地上高(m)★ | 0.135 | |
シート高(m)★ | 0.790 | |
車両重量(kg) | 238 | |
乾燥重量(kg) | – | |
乗車定員(人) | 2 | |
燃費消費率(km/L)※4 | 40.0(国交省届出値 定地燃費値 60km/h 2名乗車時)※5 | |
27.0(WMTCモード値 クラス3-2 1名乗車時)★※6 | ||
登坂能力(tanθ) | – | |
最小回転小半径(m) | 2.8 | |
エンジン型式 | RC88E | |
水冷4ストローク直列2気筒SOHC4バルブ | ||
総排気量(cm3) | 745 | |
内径×行程(mm) | 77.0×80.0 | |
圧縮比★ | 10.7 | |
最高出力(kW[PS]/rpm) | 40[54]/6,250 | |
最大トルク(N・m[kgf・m]/rpm) | 68[6.9]/4,750 | |
燃料供給装置形式 | 電子制御燃料噴射装置[PGM-FI] | |
始動方式★ | セルフ式 | |
点火方式★ | フルトランジスタ式バッテリー点火 | |
潤滑方式★ | 圧送飛沫併用式 | |
潤滑油容量(L) | – | |
燃料タンク容量(L) | 13 | |
クラッチ形式★ | 湿式多板コイルスプリング式 | |
変速機形式 | 電子式6段変速(DCT) | |
変速比 | 1速 | 2.666 |
2速 | 1.904 | |
3速 | 1.454 | |
4速 | 1.200 | |
5速 | 1.033 | |
6速 | 0.837 | |
減速比1次/2次★ | 1.921×2.235 | |
キャスター(度)★ | 27°00′ | |
トレール(mm)★ | 104 | |
タイヤサイズ | 前 | 120/70R17M/C 58H |
後 | 160/60R15M/C 67H | |
ブレーキ形式 | 前 | 油圧式ダブルディスク |
後 | 油圧式シングルディスク | |
懸架方式 | 前 | テレスコピック式(倒立サス) |
後 | スイングアーム式(プロリンク) | |
フレーム形式 | ダイヤモンド |
■道路運送車両法による型式指定申請書数値(★の項目はHonda公表諸元)
※4:燃料消費率は、定められた試験条件のもとでの値です。使用環境(気象、渋滞等)や運転方法、車両状態(装備、仕様)や整備状態などの諸条件により異なります。
※5:定地燃費値は、車速一定で走行した実測にもとづいた燃料消費率です。
※6:WMTCモード値は、発進、加速、停止などを含んだ国際基準となっている走行モードで測定された排出ガス試験結果にもとづいた計算値です。走行モードのクラスは排気量と最高速度によって分類されます。
※製造事業者/本田技研工業株式会社 製造国/日本