2017年3月15日
★カワサキ Ninja 650 ABS
フルモデルチェンジされたNinja 650 ABSを国内発売開始
Ninja 650 ABS (5月15日発売)
インターモト2016で発表されて話題を集めたカワサキのニューモデル群の国内発売が始まっているが、今回は、Ninja 650 ABS/Z650 ABSとZ1000 ABSが国内登場だ。特にNinja 650 ABS/Z650 ABSは、フルモデルチェンジされた最新モデルのデビューイヤーと国内投入の時期が重なり注目を集めることとなった。
ここ最近のカワサキのミドルクラススポーツのラインアップは、海外市場向けに2006年モデルとして開発されたER-6nとNinja 650R(ER-6f)の発売により、幅広く多くのユーザー層をカバーする計画だった。その海外モデルをベースに国内向けとして排気量ダウン、2010年8月に発売されたのがフルカウルバージョンのNinja 400RとノンカウルバージョンのER-4nだ。翌2011年9月には、初のイヤーモデルとなる2012年モデルを、そして2012年10月にも同様にカラー&グラフィック変更のみで2013年モデルへと発展。
そして発売3年目の2013年12月にフルモデルチェンジが行われた。ただ新型となったのはフルカウルスポーツ版のNinja 400のみで(またNinja 250同様、このモデルチェンジで車名から“R”の文字が外された)、ノンカウル・バージョンのER-4nは継続販売とされた。
デザインはそれまでのNinja 400Rのコンセプトを忠実に引き継いでおり、大型の二眼ヘッドライトを装備するフロントカウルからテールにかけての“Ninja一族”のアグレッシブなイメージも守りながら、右サイドにオフセットされたモノサスレイアウトをアクセントとして引き継ぐなど、旧モデルからの個性的なデザインDNAを継続、発展させたモデルだった(Ninja 650も同様)。
今回、新型となったNinja 650 ABSで旧モデルから引き継がれたのは、ダイレクトなフィーリングと力強い加速感が特徴の総排気量649㏄の水冷4ストロークパラレルツインくらいなものといえ、完全新設計となったトレリスフレームと組み合わされている。右サイドにオフセット配置されていたリアサスも、新型ではホリゾンタルバックリンクタイプが採用され、外観上の特徴であったオフセットサスレイアウトではなくなった。スイングアームも従来モデルのツインパイプ構成をイメージした特徴的なものから、より一般的なデザインに変更されている。
さて、この新型Ninja 650 ABSのデビューにより、これまでと同様、国内へは排気量をダウンした400版がリリースされるものと思っていた方は多いだろうが、現時点では新型Ninja 400のアナウンスはまだ無い。また、新型Ninja 650 ABSの兄弟モデルとしてノンカウルバージョンのZ650 ABSも国内販売されることになった今、400版の動向が気になるところ。さらに今回、Ninja 650 ABSの登場と同時に、従来型のオフセットモノサスを持つNinja 400のリミテッドエディションも発売されているが。
- Ninja 650 ABS。カラーは「メタリックスパークブラック」(BK1)の1色。
- Ninja 650 ABS。価格は、3月15日の情報公開時点では未発表。
★KAWASAKI ニュースリリースより (2017年3月15日)
2017年モデル Ninja 650 ABS 新発売のご案内
- モデル情報
- 車名(通称名) Ninja 650 ABS
- モデルイヤー 2017
- マーケットコード EX650KHF
- 型式 2BL-ER650H
- 発売予定日 2017年5月15日
- 型式指定・認定番号 18550
- メーカー希望小売価格 3月15日情報公開時点では未発表
- カラー(カラーコード) メタリックスパークブラック(BK1)
- ※当モデルは二輪車リサイクル対象車両です。価格には二輪車リサイクル費用が含まれます。
- ※価格には保険料、税金(消費税を除く)、登録等に伴う諸費用は含まれません。
- ※当モデルは川崎重工業株式会社の海外工場Kawasaki Motors Enterprise(Thailand) Co.,Ltd(KMT)で日本向けに生産された車両です。
- 【Ninja 650 ABS】
軽快且つエキサイティングな走りが楽しめるNinja 650 ABS。シャープでアグレッシブなデザインはNinjaシリーズを象徴するスポーティなイメージを創出します。パラレルツインエンジンは、低中速回転域で力強い加速とダイレクトなスロットルレスポンスを発揮。ビギナーからベテランまで幅広く親しみやすいマシンキャラクターとなっています。また、完全新設計のシャーシは軽量なフレームとスイングアームにより、俊敏なハンドリングを実現。 扱いやすく、スポーティでトルクフルなエンジン特性は、普段使いからツーリングまで様々なシチュエーションにおいてその真価を発揮します。
- ■主な特長
- ・標準装備されたETC車載器キット
- ・ダイレクトなフィーリングと力強い加速を生む649cm3水冷4ストロークパラレルツインエンジン
- ・コンパクトなデザインとマスの集中化に貢献するアンダーエンジンマフラー
- ・軽快なハンドリング特性に貢献する高張力鋼を用いた完全新設計のトレリスフレームとスイングアーム
- ・コントロール性と快適性を両立したグリップが高めのセパレートハンドル
- ・洗練されたデザインのスタイリッシュな多機能メーターパネル
- ・シフトチェンジの正確性を高めるギヤポジションインジケーター
- ・スポーティな印象を高めるシフトアップインジケーター
- ・3段階の高さが調整可能なウインドスクリーン
- ・「X」パターンに点灯するLEDテールランプ
- ・良好な足つき性を実現する790mmのシート高
- ・軽い操作感とバックトルクリミッター機構を備えたアシスト&スリッパークラッチ
- ・優れたハンドリングと快適性を実現するφ41mmの正立テレスコピックフロントフォーク
- ・プリロード調整が可能なホリゾンタルバックリンクリヤサスペンション
- ・デュアルピストンキャリパーとφ300mmのペタルディスクを装備したフロントブレーキ
- ・φ220mmのペタルディスクを装備したリヤブレーキ
- ・5段階の調整が可能なクラッチレバーとブレーキレバー
- ・容量15リットルのフューエルタンク
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- ■アクセサリー
- ※主な発売予定品
- ・ソフトパニアケース
- ・トップケース
- ・タンクバッグ
- ・スマートバッグ
- ・シングルシートカバー(※構造変更申請が必要です。)
- ・ウインドシールド(スモーク)
- ・大型ウインドシールド(クリア)
- ・DC電源ソケット
- ・ホイールリムテープ
- ・ラジエータスクリーン
- ・フレームスライダー
- ・フロントアクスルスライダー
- ・タンクパッド
- ・ニーパッド
★主要諸元
車名型式 | 2BL-ER650H | |
---|---|---|
Ninja 650 ABS | ||
発売日 | 2017年5月15日 | |
全長×全幅×全高(m) | 2.055×0.740×1.135 | |
軸距(m) | 1.410 | |
最低地上高(m) | 0.130 | |
シート高(m) | 0.790 | |
車両重量(kg) | 193 | |
乾燥重量(kg) | – | |
乗車定員(人) | 2 | |
燃費消費率(km/L)※1 | 32.1(国交省届出値 定地燃費値 60km/h 2名乗車時)※2 | |
24.0(WMTCモード値 クラス3-2 1名乗車時)※3 | ||
登坂能力(tanθ) | – | |
最小回転半径(m) | 2.8 | |
エンジン型式 | – | |
水冷4ストローク並列2気筒DOHC4バルブ | ||
総排気量(cm3) | 649 | |
内径×行程(mm) | 83.0×60.0 | |
圧縮比 | 10.8 | |
最高出力(kW[PS]/rpm) | 50[68]/8,000 | |
最大トルク(N・m[kgf・m]/rpm) | 65[6.6]/6,500 | |
燃料供給装置形式 | 電子制御燃料噴射装置 | |
始動方式 | セルフ式 | |
点火方式 | バッテリ&コイル(トランジスタ点火) | |
潤滑油方式 | セミ・ドライサンプ | |
潤滑油容量(L) | 2.3 | |
燃料タンク容量(L) | 15 | |
クラッチ形式 | 湿式多板 | |
変速機形式 | 常時噛合式6段リターン | |
変速比 | 1速 | 2.437 |
2速 | 1.714 | |
3速 | 1.333 | |
4速 | 1.111 | |
5速 | 0.965 | |
6速 | 0.851 | |
減速比1次/2次 | 2.095/3.066 | |
キャスター(度) | 24°00′ | |
トレール(mm) | 100 | |
タイヤサイズ | 前 | 120/70ZR17M/C 58W |
後 | 160/60ZR17M/C 69W | |
ブレーキ形式 | 前 | φ300mm油圧式ダブルディスク |
後 | φ220mm油圧式シングルディスク | |
懸架方式 | 前 | テレスコピック式(インナーチューブ径41mm) |
後 | スイングアーム式(ホリゾンタルバックリンク) | |
フレーム形式 | ダイヤモンド |
※1:燃料消費率は、定められた試験条件のもとでの値です。使用環境(気象、渋滞等)や運転方法、車両状態(装備、仕様)や整備状況などの諸条件により異なります。
※2:定地燃費値は、車速一定で走行した実測にもとづいた燃料消費率です。
※3:WMTCモード値とは、発進・加速・停止などを含んだ国際基準となっている走行モードで測定された排出ガス試験結果にもとづいた計算値です。走行モードのクラスは排気量と最高速度によって分類されます。
※改良のため、仕様および諸元は予告なく変更することがあります。