2019年10月15日
3月に国内発売が開始されたばかりのNinja ZX-10R KRT EDITIONがカラー変更
Ninja ZX-10R KRT EDITION 2,101,000円(2019年11月15日発売)
2004年に発売されたZX-10Rに始まるZX-10Rシリーズ。同じZX-10の名称を持つモデルが存在するが、「R」が一つついているだけで全く別物のシリーズだといえる。
1988年に海外モデルとして生産が開始されたZX-10が超弩級スーパーツアラーとして位置づけられていたのに対して、ZX-10Rは、スーパースポーツという全く路線を異にするモデルだ。しいていえば、1994年に登場したホンダのCBR900RRの対抗馬、Ninja ZX-9Rへたどり着く。
’80年代当時、GPZ900R、GPZ1000RXとビッグバイク路線を推し進めていたカワサキが、GPZ1000RXをベースにより走りの充実を図るべく、フレームをアルミ製へと発展させ、スモールヘッド化などにより熟成させたGPZ1000RXベースの新型エンジンを搭載したのがZX-10だった。ただ、ZX-10の車名を持つモデルとしての歴史は短く、わずか2年後、カワサキのフラッグシップモデルとしてのポジションは後継モデルのZZR1100にバトンタッチ、「ZX-10」の名称もこの時点で消えてしまっている。
そしてZX-10Rの名称で新たなスタートを切るのが2004年。「R」がプラスされた車名の通り、カワサキのスーパースポーツを代表する顔として蘇ったのだ。それまでのカワサキのスーパースポーツとして奮闘していたのはZX-9Rだったが、さすがに排気量差のあるホンダのCBR1000RRや、ヤマハのYZF-R1らのリッターモデル勢とわたり合うには限界があった。そこでZX-9Rからバトンタッチを受けるべく登場したのがZX-10R。「R」の名称加わった通りZX-10Rは、生粋のスーパースポーツとして復活したのだ。その後、2011年のフルモデルチェンジを挟んで2~3年周期で改良が行われ現在に至っている。
最新のZX-10Rシリーズは、今年の3月に国内発売されたラインナップで、Ninja ZX-10Rのベーシックモデルは、高次元のサーキットポテンシャルを持つエンジンとシャーシに加え、バランスフリーフロントフォーク、BFRC lite(バランスフリーリヤクッションライト)サスペンション、ブレンボ社製ブレーキシステムなどを備えたNinja ZX-10R。
さらに、Ninja ZX-10Rをベースにカワサキ最先端の電子制御サスペンションKECS(カワサキエレクトロニックコントロールサスペンション)や、マルケジーニ社製鍛造ホイールなどを装備し、Ninja ZX-10Rの魅力をさらに高めたハイグレードモデルのNinja ZX-10R SE。
そして、チタニウム製コネクティングロッド、サスペンションセッティングのファインチューン、マルケジーニ社製鍛造ホイールの採用など、エンジンとシャーシに改良を加え、ベースモデルのサーキットポテンシャルをさらに向上させた特別なシングルシートモデル、世界限定500台のみが生産されるNinja ZX-10RR、の3モデルの構成となっている。
今回は、ZX-10Rをベースに、カワサキをスーパーバイク世界選手権4連覇へと導いたファクトリーマシンと同イメージのカラーリングを採用したNinja ZX-10R KRT EDITIONの登場だ。
★KAWASAKI ニュースリリースより (2019年10月15日)
Ninja ZX-10R KRT EDITION 新発売
- モデル情報
- 車名(通称名) Ninja ZX-10R KRT EDITION
- マーケットコード ZX1002ELFA
- 型式 2BL-ZXT02E
- 型式指定・認定番号 191117
- メーカー希望小売価格 2,101,000円(本体価格 1,910,000、消費税 191,000円)
- カラー(カラーコード) ライムグリーン×エボニー(GN2)
- 発売予定日 2019年11月15日
- ※当モデルは二輪車リサイクル対象車両です。価格には二輪車リサイクル費用が含まれます。
- 価格には保険料、税金(消費税を除く)、登録等に伴う諸費用は含まれません。
- ※当モデルはABS装着車です。
- ※ETCは標準装備しておりません。アクセサリーの設定もございません。
- ※消費税率10%に基づく価格を表示しております。
- 【Ninja ZX-10R KRT EDITION】
カワサキをスーパーバイク世界選手権4連覇へと導いたファクトリーマシンと同イメージのカラーリングを採用したNinja ZX-10R KRT EDITION。強さと優しさを兼ね備えたこのモデルの特長は、扱いやすいが故に速いということ。スーパーバイク世界選手権をはじめ、鈴鹿8耐などの“市販車をベースにしたレース”に川崎重工業がこだわっているのには理由があります。それは世界で戦うトップライダーのみが扱うことのできる速さではなく、“誰が乗っても扱いやすく、そして速い”モーターサイクルを送り出すため。「サーキットにおいて誰が乗っても扱いやすく乗りやすいということを追求していけば、結果として速いマシンが出来上がる」との開発者コメントが示す通り、Ninja ZX-10Rは正に“RIDEOLOGY”の集大成とも言えるモーターサイクルです。
- ■主な変更点
- ・カラー&グラフィックの変更
★主要諸元
車名型式 | 2BL-ZXT02E | |
---|---|---|
Ninja ZX-10R KRT EDITION | ||
マーケットコード | ZX1002ELFA | |
発売日 | 2019年11月15日 | |
全長×全幅×全高(m) | 2.085×0.740×1.145 | |
軸距(m) | 1.440 | |
最低地上高(m) | 0.145 | |
シート高(m) | 0.835 | |
車両重量(kg) | 206 | |
乾燥重量(kg) | – | |
登坂能力(tanθ) | – | |
乗車定員(人) | 2 | |
燃費消費率(km/L)※1 | 21.0(国交省届出値 定地燃費値 60km/h 2名乗車時)※2 | |
16.8(WMTCモード値 クラス3-2 1名乗車時)※3★ | ||
最小回転小半径(m) | 3.4 | |
エンジン型式 | – | |
水冷4ストローク並列4気筒DOHC4バルブ | ||
総排気量(cm3) | 998 | |
内径×行程(mm) | 76.0×55.0 | |
圧縮比 | 13.0 | |
最高出力(kW[PS]/rpm) | 149kW(203PS)/13,500rpm ラムエア加圧時:156kW(212PS)/13,500rpm | |
最大トルク(N・m[kgf・m]/rpm) | 114N・m(11.6kgf・m)/11,200rpm | |
燃料供給装置形式 | フューエルインジェクション | |
始動方式 | セルフ式 | |
点火方式 | バッテリ&コイル(トランジスタ点火) | |
潤滑油方式 | ウェットサンプ式 | |
潤滑油容量(L) | 3.7 | |
燃料タンク容量(L) | 17 | |
クラッチ形式 | 湿式多板 | |
変速機形式 | 常時噛合式6段リターン | |
変速比 | 1速 | 2.600 |
2速 | 2.222 | |
3速 | 1.944 | |
4速 | 1.722 | |
5速 | 1.550 | |
6速 | 1.391 | |
減速比1次/2次 | 1.681(79/47)/2.294(39/17) | |
キャスター(度) | 25.0° | |
トレール(mm) | 107 | |
タイヤサイズ | 前 | 120/70ZR17M/C 58W |
後 | 190/55ZR17M/C 75W | |
ブレーキ形式 | 前 | φ330mm油圧式デュアルディスク |
後 | φ220mm油圧式ディスク | |
懸架方式 | 前 | φ43㎜テレスコピック式(倒立式) |
後 | スイングアーム式(ホリゾンタルバックリンク) | |
フレーム形式 | ダイヤモンド |
※1:燃料消費率は、定められた試験条件のもとでの値です。使用環境(気象、渋滞等)や運転方法、車両状態(装備、仕様)や整備状況などの諸条件により異なります。
※2:定地燃費値は、車速一定で走行した実測にもとづいた燃料消費率です。
※3:WMTCモード値とは、発進・加速・停止などを含んだ国際基準となっている走行モードで測定された排出ガス試験結果にもとづいた計算値です。走行モードのクラスは排気量と最高速度によって分類されます。
※ 改良のため、仕様および諸元は予告なく変更することがあります。