2019年9月13日
第23回「久しぶりに碓氷峠に行ってきました」
今回のルートは、幾度となく通過しているので眺めてはいるものの、あまり立ち寄ったことがない廃線跡と、古い町並みと青い空の広がる長野県は小諸周辺に行ってきました。
天気予報では当日はいい天気。もちろん暑いけれど、まっ、行き先は標高600メーターを超える高原ですから大丈夫でしょう。少し準備に手こずったので、今回は下道オンリーではなく、関越道から上信越道経由で松井田妙義インターまでワープ。相棒はCRF250ラリー タイプLD。シート高が65mm低いローダウン仕様です。高速道路でも素晴らしく安定しており、途中お盆渋滞もありましたが、自宅から2時間くらいで到着です。
まずは信越本線碓氷峠の廃線遺構を目指します。それにしてもやっぱり暑いので、途中コンビニで給水。昔の蒸気機関車は、石炭よりも先に水がなくなるので、大きな駅には必ず給水設備がありました。人間も同じですね? 峠の入口である横川駅に接して碓氷峠鉄道文化むらがあるのですが、入ったら一日夢中になってしまうので、寄りたい気持ちをぐっと抑えて国道18号線の旧道を進みます。
上信越道やバイパスに比べ、ぐっと交通量の少ないワインディングをトコトコ進み、最初の目的地である碓氷第三橋梁、通称めがね橋に到着。何度見ても大きな橋で、眺めているだけで首が疲れるくらいの高さです! 現在は遊歩道として整備されているので橋の上を歩くことも出来ますし、近くにはトイレもある立派な駐車場もあるオススメのスポットです。が、今日はあまりの暑さで橋に上がって眺めることは断念。この先にも旧線遺構があるので先に進みます。まりの暑さで橋に上がって眺めることは断念。この先にもどんどん旧線遺構があるので先にすすみます。
メインスポットは旧熊ノ平駅。ここには何度となく訪ねていますが、うん十年ぶりです。ここも道路わきに未舗装ですが広い駐車場があります。駐車場にバイクを駐めて見学道路を歩きます。新幹線が出来る前の遙か昔、信越本線はアプト式という特殊な構造の鉄道で急勾配の峠を通過していました。その時代は単線で、この駅で上下の列車がすれ違っていました。1963年に複線の新線に付け替えられこの駅は廃止されました。そして1997年9月30日、新幹線が開通して、横川−軽井沢間は廃線されるのですが、それまではすべての列車が峠越え専用の機関車に助けられ峠を越えていました。その頃、撮影に幾度となく訪ねていましたが、廃線後は足が遠のいていたので、久々の訪問というわけです。
駐車場からやや急な階段を登りゆっくりでも10分くらいでしょうか。記憶のままの旧熊ノ平駅跡が。おおおおお、なつかしい! ロープで仕切られているのでどこでも見学できるわけではないのですが、レールもそのまま残っています。変電所? のような建物の朽ち果て具合がいい味出してます。鉄道好きにはたまりません。なんだかんだで小一時間滞在してしまいました。
後ろ髪を引かれつつ駐車場に戻り先に進みます。「あっ、ここにもある」「そこにもある」、と比較的簡単に見つかる旧線の遺構を見学します。こういうときに視界が広いバイクは最高です。でも、よそ見運転は厳禁、安全運転で気をつけて走りましょう。峠を登って観光客だらけの軽井沢はそそくさと通過して、小諸の先、次のスポットである旧北国街道の海野宿に進みます。
ここにも何度も行ってますがいつ行ってもいいところです。ところが今日は異常な暑さ! なんと自分以外誰もいません! 人どころか車も人も猫もいません!! 貸し切り状態でひとしきり見学してから、いつもよくしていただいている島崎藤村も投宿していたお宿「中棚荘」に顔を出しに。ここは同じ経営のワイナリーもすばらしいのです。道すがら見つけたのは、なんと約8年ほどで廃線となってしまった幻の年布引電気鉄道の千曲川にかかっていた鉄橋跡。
その後も廃線跡を探しながらワイナリーへ到着したら、なんと本日はお休み……それでも素晴らしい空と対面、日差しはきついのですが湿度は低めで風が気持ちいいです。そうこう佇んでいると空模様が怪しくなってきました。あわててバイクナビの指示の通りに信州の景色を眺めつ国道254号線をひたすら走りそのまま下道で無事に帰宅しました。今回もよく走りました。燃費も40キロ超え! CRF250ラリー タイプLDは足着きも良くて最高でしたよ。
■取材協力 ホンダモーターサイクルジャパン・SHOEI・プロト
カメラマン 志位充一
職業はカメラマン。誰にも優しい人柄で、あらゆる方面に幅広い人脈を持つ。愛車SL230でホンモノのSL(蒸気機関車)を追いかけ回す筋金入りの撮り鉄でもある。
[Part2 第22回|Part2 第23回]
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