2019年6月20日
キッズ向けプレイバイク、PW50がカラー&グラフィック変更で2020年モデルに
PW50 172,800円(2019年8月20日発売)
低年齢層の子供向けモデルとして開発されたPW50は、空冷2ストローク単気筒49ccエンジンをシンプルなパイプフレームに搭載。スタイルこそミニ・モトクロッサーだが、出力を2.7PS(その後2.5PSになり、現行モデルでは未発表)に抑え、自動遠心式クラッチによるオートマチックミッションと組み合わせて、初めてバイクに乗る低年齢層の子供たちでも充分に扱えるモデルとして誕生した。
1981年モデルとしてアメリカを中心とした海外市場へ投入されると同時に、その可愛らしいスタイルとモトクロッサー、YZのイメージから「YZinger」(ワイジンガー)のニックネームで呼ばれて一躍注目を集めた。国内でも1981年の夏から発売開始された。
PW50が開発された当時、国内では“ゼロハン”ブーム真っ只中で、多種多様、数多くの50ccモデルが存在していた。その中から“ソフトバイク”と呼ばれていたキャロットやリリックなどに採用されていたシンプルなピストンリードバルブエンジンがベースとして採用され、メインテナンスフリーのシャフトドライブ機構などもそのまま採り入れられた。また、リアショックは“男のためのソフトバイク”タウニーと同様の2本サス仕様として、オフロード走行にも対応させていた。
PW50登場の翌年、モノクロスリアサスや前14インチ、後12インチのスポークホイール、5.2PS(国内は4.8PS)エンジンなどを採用し、より“ミニ・モトクロッサー”色を強めたPW80が発売された。ちなみにPW50は、3歳から6歳程度、体重25kg以下、PW80は、7歳から10歳程度、体重40kg以下が推奨された。
この後、PWシリーズはモトクロッサーYZのイメージに合わせてカラー&グラフィックの変遷を続けてくるのだが、1984年には初のマイナーチェンジが行われた。それは、デザイン上のモチーフであるYZシリーズに合わせて、空冷YZのイメージから水冷YZへのイメージチェンジといえるもので、ラジエターカバーを思わせるタンクサイドシュラウドが追加され、タンク、シート(シートレールも短縮)、サイドカバー周りのデザインが一新された。
それ以降はメカニズム、仕様に変更はなく、カラー&グラフィック変更でイヤーモデルとして継続販売されてきた。最近では、2010年7月に発売された2011年モデルで、’11YZシリーズに共通するカラー&グラフィックへの変更、2013年2月には’13YZシリーズと共通するイメージのグラフィックが採用されて2013年モデルに、そして2013年9月には’14年のYZシリーズと共通イメージのグラフィックに変更されて2014年モデルになった。車体色は、’95年のインクブルー、そして’97年のディープパープリッシュブルーソリッドE(ブルー)と名前を変えて現在に引き継がれてきてる。2015年モデルとして2014年8月に発売されたモデルでも、タンク側面の「PW」のロゴデザインが変更されたことと、サイドゼッケン(テールまで一体)周りのカラーリングが変更されたのみでメカニズム、諸元に変更無かった。2015年8月のモデルチェンジでも同様で、’16シリーズのYZイメージを取りれたタンクグラフィックが採用された。
2016年8月、PW50では’84年以来の大幅なマイナーチェンジといえる足回りの強化が行われた。フロントにアルミ製アウターチューブを採用、同時にインナーチューブもφ22.2mmからφ26㎜へと拡大、オイルダンパーを左右に装備。リアも、シリンダー、ロッド径をアップし走行性能を向上させている。
2018年モデルは、YZシリーズの2018年カラー&グラフィックイメージを採用。そして2019年モデルもYZシリーズをイメージしたカラー&グラフィックが採用された。
今回の2020年モデルでも、YZシリーズのカラーが一新されたのに合わせてYZシリーズに統一されたイメージのグラフィックが採用されている。
★YAMAHA ニュースリリースより (2019年6月20日)
上級オフロードレーサーの最新カラー&グラフィックイメージを採用
キッズ向けファンバイク「PW50」2020年モデルを発売
ヤマハ発動機株式会社は、オートマチックエンジンを搭載するキッズ向けファンバイク「PW50」の2020年モデルを、上級オフロードレーサー「YZシリーズ」の2020年モデルと共通イメージのカラー&グラフィックを採用し、2019年8月20日より発売します。
「PW50」は、体重25kg以下の子ども向けオフロード入門モデルで、初代から38年のロングセラーモデルです。主な特長は、1)スロットルを回すだけの簡単操作で走るオートマチックエンジン、2)扱い易い軽量・小柄な車体、3)メンテナンス負荷の少ないシャフトドライブ、4)自転車と同じ操作の左右レバー式のハンドブレーキなどです。
- <名称>
- 「PW50」
- <発売日>
- 2019年8月20日
- <メーカー希望小売価格>
- 172,800円(本体価格160,000円、消費税12,800円)
- ※メーカー希望小売価格(リサイクル費用含む)には、保険料、税金(除く消費税)、登録などに伴う諸費用は含まれていません。
- <カラーリング>
- ■ディープパープリッシュブルーソリッドE(ブルー)
- <販売計画>
- 50台(国内、年間)
- ※PW50は、国土交通省の認定を受けていませんので、ナンバープレートを取得できません。また道路を走行できません。道路を走行すると道路交通法及び道路運送車両法の違反となります。私道、寺の境内、海辺、堤防上、農道、林道など道路の形態を整えていないところでも、人や車が自由に出入り出来るところは道路とみなされます。
- ※保証(クレーム)の対象外製品となります。