2019年5月9日

目指すは“世界”、チビッコ達が熱い走りで魅せた!

令和という新しい時代を迎えた日。晴天、夏日となったこどもの日に、埼玉県サーキット秋ヶ瀬で『大治郎カップ』第戦(全戦)が開催された。

『大治郎カップ』には3つのクラスがある。ポケバイを始めたばかりの子が参戦する“バンビーノ”、ひとつ上の“フレッシュマン”。このふたつのクラスには基準タイムが設けてあり、それを超えると章典外、表彰してもらえない。勇気をもって、上に挑戦しようという願いが込められたルールなのだ。

そして、誰もが目指すトップクラスの“74Daijiro”クラスあり、それぞれに熱戦が繰り広げられた。

今回、バンビーノは3台のエントリー、優勝は森山湊(もりやまみなと)、位に中山結瓦(なかやまゆうご)、位が若松汐(わかまつしお)の順でチェッカーを受け表彰台に登った。

フレッシュマンは、10台が参戦。激しいトップ争いを制したのはハマジ シオン。7歳の、可愛い女の子で、大阪から兄弟参戦。豪快なアクセルワークが堂々としていて将来性を強く感じさせる走りを見せてくれた。位はカミトリ フウゴ、位にはりゅうが入った。

バンビクラスで優勝した森山湊君。

フレッシュマンクラスでも激しいバトルが。

74Daijiroは、昨年のチャンピオン、小学校年生の池上聖竜が予選位からホールショットを奪い、独走で今季初優勝を飾った。池上は「戦目は、トラブルで最後尾。雨が嫌いで位まで追い上げたけど、勝てなくて悔しかった。だから、勝てて良かった。残りは全部勝つつもり。雨も速くなりたいから頑張る」と決意した。

位争いは波乱もあったが高平理智が制し、開幕に続き位。位には雨の開幕戦で転倒しながらも再スタートで初優勝と脅威の走りを見せた松山遥希が入った。

戦は日に開催される。

※ライダーは、登録名で表記しました

74Daijiroから世界へ飛び立ったライダーも多い。

オネーさんが、ちゃんとパラソルを差してくれます(^o^)

シャンパンファイトもあります。

 

■大治郎カップ

このシリーズは、2001年ロードレース世界選手権(WGP250ccクラスのチャンピオンで、MotoGPライダーとして日本人初の最高峰王者を期待された天才ライダー加藤大治郎(2003年没)が始めたもの。「未来のWGPライダーが育つように」と願いを込め、加藤の意志を継ぎ2003年から開催され、2005年からはオリジナルポケットバイク『74Daijiro』で戦われ17年目を迎えた。加藤の願いは叶い、ここから大久保光、長島哲太、佐々木歩、鈴木竜生など世界で活躍するたくさんの日本人ライダーが巣立っている。

(レポート:佐藤洋美)

写真上からバンビーノ、フレッシュマン、74Daijiroの表彰式。