2019年4月25日
第66回 お別れかぁ……でも、しょんなかたいの巻
今年は桜の開花に合わせて来日したガイジンさんがやたらと多かったみたいですね。ワタシの職場のある新宿の街にもウジャウジャと溢れていましたもん。しかも表情がみんな明るくて日本での観光を心から楽しんでいる様子が伝わってくるんです。
ワタシ個人は外国人や外国の文化なんてなんの興味もないのですが、日本のルールを守ったうえで、お金を落としてくれるのならばいくらでも歓迎しますし、たくさんの人に来ていただきたいと思っています。
春。新しい元号も決まったし、新入生、新社会人も元気はつらつ! 今年はラグビーのワールドカップも日本で行われるし、いよいよ来年に迫った東京オリンピックの準備も佳境に入ってきて、政府は興奮を煽っているし。まぁ、消費税増税や近隣諸国との関係とかいろいろとあるにしても、とにかく今現在のこの国は、表面上はワクワクどきどきした雰囲気に包まれていて、幸せ感いっぱい、といった感じなのではないでしょうか? ただ一人、ワタシを除いてはね……。
そうなのです。今のワタシの心の中は、まるで真冬のオホーツク海のように吹雪が吹き荒れ、波がぶつかりあい、苦しみの無間地獄と化しているのでございます。
昨年のこのコラムで書きましたが(Vol.59)、ワタシの相棒『HONDA CB400SF』のラジエターのチューブが劣化して液が漏れてしまっていたので交換をしたんです。ところが先日見たら、バイクの下に水溜りができていて、しかもチューブもふにゃふにゃ。今度はまた別のところから液漏れしていたのです。
今月は車検がありますし、ついでに見てもらえばいいかと、レッカーで、いつもお世話になっているバイク屋さんに送ったのですが、たぶん全部で8~10万円くらいだろうと思っていたところ、なんと見積額が『最低でも30万円かかる!!』ですってぇ!? 他にもくたびれたところがありそうだし、もっとかかるかも? と言うことでした。
走行距離は80,000kmを越えているし、もう13年も乗っているのです。スプロケットはガタガタ。チェーンも伸びているし、少し音がしてきたエンジンも、最近ではリッター13kmしか行かないし、そもそもガスの濃度次第では車検も通らないかも。
もしワタシが大金持ちならば当然オーバーホールして部品も総取っ替えし、このまま乗り続けるのですが、やはり今のワタシにはムリな話。それで仕方なく手放すことにしたのでした。
平成18年3月7日に中古で購入したときは4,611kmだった走行距離も、いつしか85,090kmになっていました。実に80,479kmもいっしょに過ごしたのですね。
もっともっといろんなところに行きたかった。もっともっと旅をしたかった。でも、しょんなか(仕方ない)です。でも、さみしいなぁ。本当にさみしいです、辛いです。
最後にバイク屋さんに行って写真を撮ったのですが、これまでいっしょに旅した風景がいろいろと思い出されて、なんかこみ上げてくるものがあり、たまらない気持ちになってしまいました。
ワタシのサイコーの相棒、青い『HONDA CB400SF』。あなたのことは一生絶対に忘れることはありません。
楽しい旅をさせてくれて本当にありがとうね。そしてサヨウナラ。
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