2019年3月22日
開催史上初、国会議員と関係官僚がモーターサイクルショーを視察
22日、第46回の『東京モーターサイクルショー』(=TMCS)が開催された。3日間の総入場者数は近年右肩上がり。2017年の開催から14万人台を記録し、今回も過去最多を目指す。TMCS協会の赤坂正人会長(ホンダモーターサイクルジャパン部長)は「15万人を超えて右肩上がりに来場者が増えることはいいことだが、それ以上に満足度を上げてもう一度来たいと思えるイベントにしたい」と語った。
年々、注目度が上がるうれしい悲鳴に政治や行政も注目している。
開幕と共に会場に姿を現したのは、今村雅弘元復興担当相(比例九州ブロック)ら国会議員。同日午後には、逢沢一郎国対委員長(岡山1区)と塩谷立元文科相(静岡8区)も訪れた。いずれも自民党二輪車問題プロジェクトチームのメンバーで、オートバイの社会環境に関心がある議員ばかりだ。オートバイ歴の長い議員も多数いる。逢沢氏は座長、今村氏は幹事長、塩谷氏は座長代理だ。
さらに、二輪車産業の振興を担当する経済産業省自動車課、交通行政を担当する警察庁交通局、交通安全教育を担当する文部科学省安全教育室から6人の職員も午前中に視察を終えた。二輪車の国内需要100万台を目指す産業振興に取り組む中で、最新の市場を確認する必要があったとみられる。
一方、来場者の増加と共に課題となっているのが、バイク駐車場の確保だ。
「二輪車駐車場スペースを拡大することは、なかなか難しいが、今回はホームページとSNSで満空状態を初めて確認できるようにしているので、ぜひご利用いただきたい」(前述・赤坂氏)
今年のTMCSは平日の金曜日でも出足好調だ。例年、土曜日午前中に来場者が増える傾向がある。混雑帯を外して来場するほうが、展示車両は落ち着いて見られそうだ。
また、今年で10年目を迎える『学生ポスターデザインアワード』は、バイクに乗ったことのない人を対象とした「はじめようバイク」をテーマに募集。エントリーライダーや高校生ら若者に向けたメッセージを発信するポスターを求めた。最優秀賞に大阪情報コンピュータ専門学校メディアデザイン学科の田中優希さんが選ばれ、TMCS特設ステージで表彰された。
そのほか視察に訪れた国会議員(敬称略)は以下のとおり。
赤池誠章、秋元司、秋元真利、上野宏史、小田原潔、百武公親、宮崎博行。
(取材・文:中島みなみ)